七夕の意味を詳しく解説!親子で楽しめる過ごし方もご紹介

七夕

もうすぐ「七夕」。七夕では願いごとを書いた短冊を笹に飾るのが一般的ですが、その由来や意味をご存じでしょうか? お子さんに「七夕って何?」と聞かれることがあるかもしれないので、ママ・パパとして知っておくと安心です。

そこで今回は、七夕の言い伝えや由来・語源、七夕に関する疑問についてお答えします。また、おすすめの七夕の過ごし方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

七夕ってなんの日?言い伝えや由来・語源をご紹介

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七夕を前に、子どもに「織姫と彦星はなんで1年に1回しか会えないの?」「なんで離れ離れで過ごしているの?」などと聞かれることもあるかもしれません。そのときに答えられるよう、まずは七夕の言い伝えや由来・語源を知っておきましょう!

七夕の言い伝え

神様の娘である織姫は機織りの仕事をしており、恋人もつくらず働いてばかり。そこで心配になった神様が、天の川の対岸で牛の世話を熱心に行う彦星と引き合わせます。
その後2人は結婚し仲睦まじく暮らしますが、これまで真面目に働いていた織姫と彦星は仕事をせず遊ぶようになったのです。それを知った神様が怒り、それぞれ天の川の対岸へ住まわせます。

嘆き悲しむ2人を見かねた神様が、「以前のように真面目に働くのであれば1年に1度会わせる」と約束し、それから2人は真面目に働くようになったといわれています。この1年に一度の日が7月7日なのです。

七夕の由来・語源

七夕の由来は諸説ありますが、中国と日本の風習が合わさったものといわれています。

中国には「乞巧奠(きっこうでん)」と呼ばれる風習があり、ベガ(=織姫)がもっとも輝く7月7日に女性の裁縫や書道が上達するよう、笹や竹を捧げお祈りをしていたそうです。
そして日本には「棚機津女(たなばたつめ)」と呼ばれる風習があります。これは乙女たちが着物を織って棚にお供えし稲の豊作を願う行事で、7月7日の夕方に行われていたそうです。

奈良時代に中国から乞巧奠が伝わり、棚機津女と融合して現代の「七夕」になったといわれています。

ちなみに、七夕の語源は「棚機津女」と「7日の夕方の略“七夕”」を掛け合わせとされています。

意外と知らない!七夕に関する疑問

七夕が近づくと短冊に願いごとを書いて笹や竹に飾りますが、それにはどのような意味があるのかご存じでしょうか? ここでは、意外と知らない七夕に関する疑問についてお答えします!

短冊に願いごとを書くのはなぜ?

短冊に願いごとを書く風習には「乞巧奠」が関係しています。
上述のとおり、乞巧奠では裁縫や書道などが上達するようお祈りをしていました。それが現在では、さまざまなお願いごとを書くように変化したといわれています。

どうして笹や竹に短冊を飾るの?

その昔、真っ直ぐに伸びて育つ笹や竹には神聖な力が宿っていると考えられていたそうです。そのため、子どもの成長を願うために笹や竹が用いられるようになったといわれています。

七夕飾りにはどんな意味があるの?

笹や竹には短冊以外に、折り紙で作られた鶴や着物なども飾りますが、七夕飾りにはそれぞれ以下のような意味があるといわれています。

吹き流し裁縫の上達を願う
網飾り豊年豊作・大漁を願う
折り鶴家内安全や長寿を願う
紙衣(かみこ)裁縫の上達を願う、病気や災いなどの身代わり
巾着金運の上昇を願う
くずかご整理整頓の心を育む、倹約を願う

それぞれの飾りの意味を知って、笹を彩ってみてくださいね!

子どもと楽しむ!七夕の日の過ごし方

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1年に一度の七夕の日。せっかくなら子どもと一緒に楽しみたいですよね。そこで以下では、おすすめの過ごし方をご紹介します。

笹に飾り付けをする

子どもに七夕を楽しんでもらうために、一緒に笹の飾り付けをするのがおすすめです。その際、短冊に願いごとを書いてもらうのはもちろん、前述した七夕飾りも一緒に作るとよいでしょう! 七夕飾りにはどんな意味があるのかを教えながら作ると、子どもの学びにもつながります。

ちなみに、短冊の色にもそれぞれ以下のような意味があるといわれています。

赤色祖先やママ・パパへの感謝
黒色・紫色学業の向上
青色・緑色人間力を高める
黄色信頼感を育む、人を大切に思う気持ちを育む
白色義務や決まりを守る

「本物の笹を準備するのが大変」「笹を飾る場所がない」という場合は、折り紙で笹を作ってそれを壁に貼るのもよいかもしれません! これなら手軽に準備できますよ。

星空を眺める

七夕の醍醐味といえば、星が川のように見える「天の川」ですよね。じつは、天の川は1年中見られることも。ただ、冬よりも夏のほうがはっきり見えやすいといわれています。
そのため七夕をきっかけに、子どもと一緒に星空を眺めながら幻想的な風景を楽しむのもよいかもしれません!

都市部だと街の明かりで星が見えにくいので、自然が多い北部をドライブしながら観測スポットを探してみるのもおすすめです。2023年は7月7日が金曜日にあたるので、ママ・パパが翌日休みであれば自然の中にあるペンションを借りたりホテルに宿泊したりして、ゆったりと星空を楽しむのもよいかもしれませんね。

七夕にちなんだゲームをする

七夕にちなんだゲームを子どもと一緒に楽しむのもおすすめです!

星探しゲーム

星の形に切った画用紙を隠して、子どもに探してもらうゲームです。
2人以上で行う場合はさまざまな色の星を作り、「1人は赤色の星を、もう1人は黄色の星を探してきて」というように色を指定して、誰が早く探し出せるかを競うのも楽しいかもしれません。

星釣りゲーム

星の形に切った画用紙と釣竿、それぞれに磁石を付けて釣りをするゲームです。星をたくさん用意し、制限時間内にいくつ釣れるか数を競うのも楽しいかもしれません!

七夕すごろく

織姫と彦星のコマ、そして笹の葉や天の川を描いたボードを使用するすごろくゲームです。すごろくのマス目に、たとえば「金色の星を探してくる」とイベントも盛り込むこともできるので、子どもと一緒に盛り上がれますよ!

子どもと一緒に七夕を楽しもう

七夕は短冊を飾るだけでなく、上述した遊びも楽しめる日です。子どもに七夕の意味を伝えたりさまざまな体験をさせたりすることは学びにもつながるので、この機会に一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?


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ぱるる

沖縄生まれ沖縄育ち。10歳と4歳の2児のママ。
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