新米ママ・パパ必見!赤ちゃんのミルクの作り方や保存方法を解説

赤ちゃん ミルク

今や子育てに欠かせない存在となった「ミルク(乳児用調製粉乳)」。
初めての育児ではわからないことも多く、「そもそもミルクってどんなものなの?」「正しい作り方って?」などと疑問を抱いている新米ママ・パパもいるでしょう。

そこで今回は、乳児用調製粉乳(粉ミルク・液体ミルク)について解説したうえで、赤ちゃんに必要なミルクの量や作り方、保存方法などをご紹介します。赤ちゃんが生まれ、ミルクを取り入れた育児をお考えのママ・パパは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

乳児用調製粉乳(粉ミルク・液体ミルク)とは?

乳児用調製粉乳とは、赤ちゃんの成長に欠かせない粉ミルクや液体ミルクのことです。「母乳代替食品」とも呼ばれています。
具体的には、主原料の牛乳を、成分組成の基準に適用するようタンパク質や脂質、ビタミンなどの栄養素を強化したのち粉末状にしたものを指します。

乳児用調製粉乳は、母乳が足りないときやお薬の服用で授乳ができないときなどに、母乳の代替品として赤ちゃんに与えることができます。

赤ちゃんに必要なミルクの量はどれくらい?

初めての育児ではわからないことだらけのため、ミルクの量は1回あたりどれくらいが理想なのか迷ってしまうものです。とくに母乳からミルクに移行するとき、母乳がどれくらい出ているかわからず、「どれくらい飲ませたらいいの?」と迷ってしまうママ・パパもいるでしょう。

もしミルクの適正量がわからない場合は、ミルク缶に表示されている「月齢別調乳量表」を参考に調乳しましょう。

月齢平均体重ミルクの量(杯)できあがり量
~1/2か月3kg4杯80ml
1/2~1か月3.7kg5杯100ml
1~2か月4.6Kg7杯140ml
2~3か月5.6kg8杯160ml
3~4か月6.4kg10杯200ml
4か月以上7kg~10~11杯200~220ml
6か月以上7.7kg~離乳食の量によって異なる

ただし、月齢別調乳量表に記載されている量はあくまでも目安です。目安よりもたくさん飲む子もいれば、目安の量を飲みきれない子もいます。作ったミルクをすべて飲ませなければならない、必ず決まった量を与えないといけないという決まりはないため、月齢別調乳量表を参考にお子さんの体調や食欲も考慮しながらミルクを作ることをおすすめします。

生後2~3か月ごろになると赤ちゃんは自分で飲む量を調整できるようになってくるので、まずは欲しがるだけ与えて、どれくらい飲む子なのかを見極めていくことが大切です。量が多くても少なくても、順調に成長していれば問題ありません。

なお、離乳食の開始時期については「離乳食はいつから始める?ベストな内容・量や食べてくれないときの対処法について」をご覧ください。

覚えておきたい!ミルクの作り方

赤ちゃん ミルク

初めてミルクを作る場合、「何度くらいのお湯を使えばいいの?」「全部お湯で作ってもいいの?」などとたくさんの疑問が出てくることでしょう。以下でミルクの作り方をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. お湯を準備する

まずはミルクを作るためのお湯を沸かしましょう。一度沸騰させた70度以上のお湯、または沸騰したてのお湯を用意してください。

2. 哺乳瓶に粉ミルクを入れる

消毒しておいた哺乳瓶に粉ミルクを入れます。粉ミルクは必ずすりきりをして、正確にはかるようにしてください。

なお、ミルク缶についているスプーン1さじあたりのできあがり量は20mlです。
なかには「お湯を入れる量によってできあがりの量は変わるのでは?」と疑問を感じる方もいるかもしれませんが、基本的にミルクを作る際はお湯を少なくしたり多くしたりということが推奨されていません。
できあがりの量を変えると赤ちゃんが下痢をしたり便秘をしたりする可能性があるため、必ずミルク缶に記載している量で作りましょう。

3. 哺乳瓶にお湯を入れる

粉ミルクを入れた哺乳瓶にお湯を入れます。このとき、できあがりの全量分のお湯を入れるのではなく、半分を目安にすると粉ミルクが溶けやすくなります。

4. 粉ミルクを溶かす

粉ミルクとお湯を入れた哺乳瓶を軽く振って、粉ミルクを溶かしていきます。

5. お湯または湯冷ましを入れる

粉ミルクがしっかりと溶けたら、できあがりの全量分のお湯または湯冷ましを入れてしっかりと混ぜます。温度を確かめて体温くらいになったら完成です。
もし熱い場合は哺乳瓶ごと水につけておき、体温くらいまで冷ましてから赤ちゃんに与えましょう。

気になる疑問!ミルク缶の保存方法と保存時の注意点

ミルクの作り方とあわせて押さえておきたいのが、ミルク缶の保存方法です。一度開封したミルク缶はどのように保存したらよいのか、ご存じの方は少ないのではないでしょうか?

ここでは、ミルク缶の保存方法や保存時の注意点をご紹介します。

ミルク缶は常温保存

ミルク缶は常温保存でOKです。

「開封したら冷蔵庫がよいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、冷蔵庫へ入れると結露で粉ミルクが固まってしまい、溶かしづらくなってしまいます。
また、湿気により菌が発生してしまうのを防ぐために、直射日光があたる場所や室温の高い場所での保管も避けるようにしましょう。

開封後は1か月で使い切る

ミルク缶を開封したあとは、1か月を目安に使い切るようにしてください。

ほとんどのミルク缶には開封した日付を記入する箇所があるので、必ず記入して1か月以上経過した場合は廃棄しましょう。

スプーンは入れっぱなしにしない

粉ミルクをはかる際に使う専用スプーンは、ミルク缶に入れっぱなしにしてはいけません。
スプーンには手についた菌が付着する可能性があるため、そのままミルク缶へ入れっぱなしにしていると菌が繁殖する可能性があります。
使用後は必ず洗って乾かして、ミルク缶に入れず保管してください。

赤ちゃんのミルクに関するよくある疑問

赤ちゃん ミルク

粉ミルクや液体ミルクを使うにあたって、「これってどうなの?」と気になる疑問が出てくることもあるでしょう。以下では、赤ちゃんのミルクに関するよくある疑問にお答えしています。ぜひチェックしてみてくださいね。

Q1. ミルクを飲んでくれない……どうして?

A1. 赤ちゃんがミルクを飲んでくれない原因として多いのが、ミルクの温度や哺乳瓶用ちくびの形状です。

まずはミルクの温度を変えてみましょう。赤ちゃんによって好む温度が異なるため、いつもより少しだけ熱めにしてみたり、冷たくしてみたりして赤ちゃんにとっての適温を探してあげることが大切です。

哺乳瓶用ちくびを変えてみるのも一案です。メーカーごとに素材や形状が異なるため、いろいろ試してみて赤ちゃんに合ったものを見つけてあげましょう。

実際に、わたしも母乳からミルクへと移行する際に、娘が哺乳瓶を受け付けてくれず哺乳瓶用ちくび探しで難航しました。何種類もの哺乳瓶用ちくびを試してやっと娘に合うものを見つけられたことを今でも覚えています。
赤ちゃんの舌は繊細なので母乳から哺乳瓶への移行は難航しがちですが、きっとそれぞれの赤ちゃんに合う哺乳瓶用ちくびに巡り合えるはずなので、諦めずに探してみてくださいね。

Q2. 一度に飲む量が少なくて心配……

A2. 赤ちゃんによって飲めるミルクの量は異なります。量が少なくても体重が増えていれば問題ないと考えておきましょう。
しかし、ミルクを飲んだあとにぐずる場合は足りていない可能性があります。一度に飲み切れなくても、少し休憩を挟んだら飲めるという場合もあるので、赤ちゃんの機嫌を見ながら飲ませてあげるとよいかもしれません。

Q3. 飲み残したミルクは次の授乳で与えてもよい?

A3. 赤ちゃんが飲み残したミルクは、保存せずに破棄しましょう。一度口をつけると雑菌が繁殖しやすくなるため、次の授乳で与えるのは避けてください。
基本的にミルクの作り置きはせず、授乳のたびに作ってあげましょう。

知っておきたい!多胎育児世帯乳児用調製粉乳(粉ミルク)支給事業

多胎育児世帯乳児用調製粉乳(粉ミルク)支給事業とは、双子以上の多子世帯に乳児用調製粉乳(粉ミルク)を支給する制度のことです。
沖縄県内では沖縄市が実施しており、希望者は申請することで粉ミルクを無料で受け取ることができます。詳細は以下のとおりとなっていますので、対象世帯はぜひ申請しましょう。

支給対象・双子以上の多子のうち第1子以外の子ども(双子なら1人分、三つ子なら2人分)・沖縄市に住所登録をしている方
支給期間・出産予定日後の3か月に達する月の初日から、出産予定日後1年に達する月の末日まで
支給方法・保健師や助産師の訪問を受けて指導を受けたあとに支給開始
申請方法・子ども相談・健康課へ申請書を提出

参照:多胎育児世帯乳児用調製粉乳(粉ミルク)支給事業|沖縄市

赤ちゃんの成長に欠かせないミルクは正しく作って正しく保管することが大切!

ミルクは赤ちゃんの成長に欠かせません。毎日飲むものであるため、正しい作り方と正しい保管方法を知っておきましょう。
ただし、ミルクメーカーやミルクの形状(キューブや液体など)によって、作り方や保管方法が異なる場合があるので、その際はパッケージに記載されているとおりにしてくださいね。

 


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