家族でゆっくりと正月を過ごすために、師走の忙しさを乗り越えつつ正月準備を進める家庭は多いでしょう。
忙しいながらも準備を進めるなかで、「正月飾りはいつから飾るべきなの？」「初詣はいつまでに行けばいいんだろう？」などと疑問に思ったことはありませんか？
そこで今回は、知っているようで意外と知らない正月マナーをご紹介します。
正月飾りを飾るタイミング・外すタイミングをはじめ、初詣の期間と参拝方法、年賀状の返信期限、正月にやってはいけないことなどについて解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
もくじ
正月マナー1. 正月飾りを飾る・外すタイミング
鏡餅や門松、しめ縄などの正月飾りは、いつでも飾ってよいと思っていませんか？
必ず何日に飾らなければならないという決まりはないものの、クリスマスが終わった12月26日～28日に飾るのが適しているといわれています。なかでも12月28日は末広がりの「八」が入っていることから、正月飾りを飾る日としておすすめです。
一方で「12月29日に飾り始めること」と「大晦日である12月31日だけに飾ること」は避けたほうがよいといわれています。
その理由として、12月29日は「苦しい」「二重苦」という言葉を連想させること、大晦日だけの飾りは「一夜飾り」と呼ばれ神様に対して失礼という考えがあることが挙げられます。
では、正月飾りを外すタイミングはいつがよいのでしょうか？
「正月が終わったらいつでもよい」と考えている方もいますが、実際は「松の内」が終わるタイミングで外すのがよいといわれています。松の内とは、正月の神様が来る期間のことで、一般的には1月7日までを指します。
そのため、正月飾りは12月26日～28日に飾り始め、松の内が終わる1月7日を過ぎた8日以降に外すとよいでしょう。
正月マナー2. 初詣の期間と参拝方法
初詣は正月の三が日の間に済ませておきたいと考える方が多いでしょう。実際に沖縄県内でも三が日の神社は参拝客が多く、かなり混雑していますよね。
以下では、初詣に適した期間と神社での参拝方法をご紹介しますので、初詣に行く際にぜひ参考にしてみてください。
初詣の期間
一般的には、初詣も松の内（1月7日）までに済ませるのがよいといわれています。
元旦である1月1日はとくに混雑しやすく、三が日の間は混み合いやすいので、混雑を避けたい場合は1月4日〜7日までに参拝するのがおすすめです。
なお、初詣の服装にはとくに決まりはありませんが、神様への挨拶であるためカジュアルすぎる服装は避けたほうがよいでしょう。
初詣の参拝方法
初詣の参拝方法については、神社を例にご紹介します。
1. 鳥居の前で一礼
一礼して鳥居をくぐり、参道の端を歩きましょう。
参道の真ん中は神様が通る道とされているため、なるべく歩かないようにしてください。
2. 手を洗う
手水舎で手と口を清めます。
まず右手でひしゃくを持ち、左手を清めます。次にひしゃくを持ち替えて右手を清めます。そのあと再び右手でひしゃくを持って、左手に水を溜めて口をゆすぎましょう。左手を再度清めたら、残った水でひしゃくの持ち手を洗い流すようにして水を流し、もとの場所へ戻します。
3. 神前へ進み参拝する
手を洗ったあとは参道に戻って神前に進みましょう。
賽銭箱の前に立ち、一礼をしてお賽銭を入れます。神様へ向かって深いお辞儀を2回し、2回手を叩きます。その後両手を合わせたままお祈りをして、最後に深いお辞儀を1回して終了です。「二礼二拍手一礼」の順番で参拝してください。
お祈りをする際は、ただ「～ができますように」というのではなく、先に自分の住所と名前をいい、感謝を伝えるのがおすすめです。そうすることで神様に誰がお祈りをしているのかを示すことができ、さらに去年のお祈りを聞き入れてくれた感謝の気持ちも伝えることができます。
正月マナー3. 年賀状の返信期限
年賀状は親しい人やお世話になった方へ出すのがマナーです。
もしも出し忘れた方から年賀状が届いた場合には、なるべく早く返すようにしましょう。どれだけ遅くなっても、松の内である1月7日までに届くようにしてください。
万が一年賀状が切れてしまった場合には、通常のはがきの切手の下に赤いペンで「年賀」と記載すれば年賀状として扱われます。
帰省などによってどうしても1月7日を過ぎてしまう場合には、年賀状ではなく「寒中見舞い」として返信するとよいでしょう。その際、年賀状のお礼と返信が遅れてしまった理由などを記載しておくと、相手に気持ちが伝わりやすくなりますよ。
近年はメールで新年の挨拶をすることも増えていますが、年賀状が届いた場合には返信も年賀状で行うのがマナーです。
正月マナー4. 正月にやってはいけないこと
正月はめでたい行事のため、「縁起が悪いからやってはいけない」とされていることがあります。もし知らずにやってしまうとマナー違反だと思われる可能性があるので注意しましょう。
刃物を使うこと
刃物を使うことは「福や人間関係を切る」ことを連想させることから、正月に刃物を使うのはなるべく避けたほうがよいといわれています。
また刃物を使わないようにすることで「怪我をせずに1年を過ごす」という願掛けにもなります。
火を使うこと
正月には台所にいる火の神様にも休んでもらうため、火を使うのは控えたほうがよいといわれています。
また火を使って料理をすることで出る灰汁（あく）は、「悪（あく）を出す」につながり縁起が悪いといわれているので、なるべく三が日は火を使わずに過ごすとよいでしょう。
掃除をすること
正月は神様を家に迎えておもてなしをする日です。正月に掃除をすると、せっかく来てくれた神様を追い出してしまうことになるため、大掃除は年末までに済ませておき、お風呂掃除やトイレ掃除、洗濯なども正月の間はできるだけ控えたほうがよいでしょう。
お金を使うこと
年始にお金を使いすぎると、その1年はお金が貯まらないといわれています。そのため、元旦は初詣の際に使うお賽銭を除き、できるだけお金を使わないようにするとよいでしょう。お賽銭は神様への感謝の気持ちやお願いごとのためなので、お金を使うことに含まれていません。
もし初商いなどを楽しむ予定なら、あらかじめ使う金額を決めておき、計画的に買い物することが重要です。
正月前にマナーをチェックして気持ちよく三が日を過ごそう！
正月は家族揃ってゆっくりと過ごせる大切な期間です。ちょっとしたマナー違反でモヤモヤするよりも、事前にマナーをチェックしておいたほうが気持ちよく過ごせますよね！
どの項目も事前に準備しておけば守れるものなので、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にして正月準備を進めてみてください。
◯ 関連記事
沖縄のお正月って本土と違うの？年越し・お正月に食べる料理やお年玉事情
沖縄のおすすめ初詣スポットをご紹介！子どもと行く際の注意点も解説
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
「こんな情報があるとうれしいな」「これについてもっと詳しく知りたい」という意見があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください！ 皆さまの率直な声を心よりお待ちしております。
ご意見・ご感想はこちらから
