みなさんこんにちは! 川満アンリです。
ついに夏休みがやってきました。子どものスケジュールが変わると、こちらの朝の過ごし方も変わってしまい、毎日バタバタしています。
みなさんはどんな夏休みを過ごしていますか?
夏休みは家で過ごす時間も増えるので、YouTubeやスマホ、テレビ、ゲームなどのデジタル機器を使う機会も増えます。小学生の子がいるわたしも、デジタルとの付き合い方について頭を抱えています。
今と昔じゃ全然ちがう!子どもの夏休みの過ごし方

わたしが子どものころ、テレビはリアルタイムかビデオテープに録画してしか見られなかったですし、夏休み中の平日の昼間は昼ドラなど大人向けのものばかり。あまり夏休みにテレビを見ていた記憶はありません。
映画は、映画館かレンタルビデオか土曜日のテレビ番組でしか楽しめなかったので、ものすごく貴重な存在。
当時、ゲームのやりすぎはよくない!という風潮もあり、1日1時間と決められていました。家の赤いファミコンがスーファミになったときはテンション上がりましたし、同じ時期に流行ったゲームボーイは、兄弟でお年玉を出し合って購入したという思い出があります。
あのころはインターネットも普及していなかったので、夏休みはほぼ毎日公園に行ったり海に行ったり漫画や本を読んだりして過ごしていました。
そう思うと、世の中だいぶ変わりましたね(30年以上前だからまぁ変わりますよね)。
今は、NetflixやAmazonプライムなど、サブスクで好きなときに好きな番組が見られて、スマホひとつで簡単に調べ物ができたりゲームもできる。YouTubeやSNSもあるし、とても便利な時代になりました。
そうそう。子どもが小さいころ、どうしても泣き止まず、SNSで知ったYouTubeの「泣き止む動画」を見せた経験があるんですが、そう思うと、今の子どもたちは生まれたときからネットがありYouTubeを見て育っているんですよね。デジタルが当たり前。
ゲームだって、スポーツや仕事になったりもします。
わたしが子どものころとは違いすぎて、子どもとデジタルとの関わり方が難しいなと感じています。
デジタルを「一方通行」ではなく「キャッチボール」に

みなさんは「チャーリーとチョコレート工場」という映画を覚えていますか?
今から20年前の2005年の映画で、世界中で大人気なものの謎に包まれたウィリー・ウォンカのチョコレート工場に招待された子どもたちとウィリー・ウォンカのお話です。
この映画に出てくるマイク・ティービーという少年は、テレビやゲームばかりを楽しむ反抗的な役。テレビなどから得た情報を上から目線で話すのですが、最終的にウィリー・ウォンカにペラペラの紙人間のようにされちゃいます。
そんなマイクに対して、チョコレート工場で働くウンパルンパたちが「テレビばかり見ていると頭が空っぽになっちゃうぞ」と歌うシーンがあります。
さらに、「電波であって電話じゃない、一方通行」というウィリー・ウォンカのセリフも印象的です。
テレビ業界で働くわたしとしては複雑な気持ちではありますが、この映画から20年経った今だからこそ、当時のデジタルと子どもの付き合い方の特徴が表れている気がしますし、たしかに!と思うことも多々。たとえば、インターネットやテレビの情報はたしかに一方通行だなとか……。

先日、世界中で活躍されているクリエイターやイベンターをゲストに迎えたトークショーの司会のお仕事がありました。
トークショーの中で印象的だったのが「五感」のお話。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚のことです。
一昔前のエンターテイメントで重要とされていたのは「視覚」と「聴覚」、プラス情報だったそうです。
ただ、今の時代はスマホやインターネットの普及もあり、視覚と聴覚と情報はいつでもどこでも手に入れることができます。そのため今は、それ以外の五感(味覚・嗅覚・触覚)、つまり体験することが重要だというお話がありました。
そしてもうひとつ、トークショーの中で話題になったのが、ピカソの名言「こどもはみな芸術家である」という言葉。
子どもが一番クリエイティブで、でも大人になりながら人と同じ道を歩もうとすると。「もし子どもが何かに夢中になっていたら、そのときは何かを頭の中で想像して形にしようと考えている時間だから、そっと見守ってあげてください」とおっしゃっていました。
さらに、テレビやYouTubeで見て興味を持った場所にもし行けるなら、ぜひ足を運んで体験させてくださいとも。
聞いていて、なるほど!の嵐でした。

たしかに、インターネットのおかげで視覚・聴覚・情報は溢れていますよね。
好きなものだけを選んで楽しめて、そこから「どんな感触なんだろう?」「どんな匂いなんだろう?」「どんな味?」というワクワク感につなげていきます。こうした子どもの一つひとつの疑問を実際に体験させて、感じさせてあげることがすごく大切なんだなと思いました。
マイク・ティービーのようにそのまま自分のものとするのではなく、実際に体験することでデジタルが一方通行ではなくキャッチボールに変わるんだ!と感じました。
最後に

まだまだ、子どもとデジタルの付き合い方をうまく理解できたわけではありませんが、わたしたちのときとは明らかに違う時代を生きている今の子どもたち。
デジタルが身近にあるからこそ、娘には日々の生活の中で五感を楽しめるような心配りが必要だなと感じています。
デジタルとのいいバランスを親子で探しながら、この夏休みはたくさんの体験をして、そこからクリエイティブな発想をどんどん生み出してほしいなと思いました。
今回も最後まで読んでくださってアンリがとうございました。
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