こんにちは! 川満アンリです。
わたしが出演している、平日生放送の情報番組、琉球朝日放送の「CATCHY」が、6月に1年を迎えました。ラジオの生放送15年を経て、2年間のお休みからのテレビの生放送。生活がガラッと変化した1年でした。
すべてを完璧にこなさなきゃって一生懸命になりすぎていた毎日を経てわかったことは、自分のゆとりが家族の平和だ、ということ。気づいたきっかけは、夫がくれた「やらない勇気」でした。
今回は、この1年を通して、仕事と家庭と学業の両立について感じたことを書いていきたいと思います。
もくじ
新しい環境と生放送の重圧
CATCHYが始まったころ、メインMCの重圧と自分の下手さに悩んだり、SNSでの厳しい意見に心折れたり、、正直に言うと本当にハードな日が多々ありました。
何気ない会話一つひとつが試行錯誤の日々。
新しい環境に慣れる前に、個人的な課題が山積みでした。
なかなか緊張も解けずにいましたが、やさしい局の皆さまの励ましがあったり、スタッフの皆さまのサポート、そしてなんといっても曜日別の芸人MCさんたちの安心感に支えられてきました。
芸人のみなさんは、さすがの一言! 面白く場を回し、巧みなトーク術でいつもわたしをサポートしてくださいます。そのやりとりから少しずつ学び、自然体でできるようになり、まだまだ課題はありますが、今では楽しみながら毎日の放送を送れるようになりました。
放送以外でも、楽屋はいつも賑やかで盛り上がっています。プライベートな話をしたり1週間の出来事を話したり、それぞれの芸人さんと週に一度会えるのが今ではとても楽しみです。本当に感謝しています。
とはいえ、生放送はなにが起こるかわかりません。再度撮り直し、ということもできないので、いつも緊張感と戦いながら奮闘しています。
自分を自分で追い込み続ける毎日の先に
家庭があり、生放送があり、美容学校に通っていると、よく「大変でしょう?」と言っていただきます。
スクーリングの月は朝からお弁当や朝ごはんを作り、子どもを学校に連れていき、わたしも9時の授業に合わせて登校。午後早退して、生放送のお仕事。帰宅して家事・育児をし、子どもが寝たあと、夜は早退した分の宿題を仕上げます。たしかに大変だなって思うことは多々ありますし、へとへとな日ももちろんあります。
じつは一度だけ、スクーリングと生放送と家庭のスケジュールを完璧にこなしたいあまり、心が崩れてしまいそうになったことがあります。
休む時間も寝る時間も少なかったので、常にテンションが高い状態。もっとこれもできる!あれもできる!と、やることをどんどん増やしていました。
夫は育児も家事もサポートしてくれるのですが、「ご飯づくりも片付けも掃除も洗濯も、全部自分でやりたい! だってわたしは頑張れるから!」と、そのときのわたしは自分を自分で過度に追い込んでいました。
気が休まらないし、なぜか休めない。休もうとしない。あとから知ったのですが、これって自分の心が「限界ですよ」と言っている合図らしいです。
今思うと、たしかにちょっとしたことで感情が揺さぶられ、喜怒哀楽が激しかった気がします。
夫がくれた「やらない勇気」を出すきっかけ
どんどん自分を追い込み、身体は疲れているのに寝なくても元気だと思い込んで休めない。喜怒哀楽が普段とは違うわたしの様子を見て夫はすごく心配していたようで、「僕に八つ当たりをしてもいいから話をしよう!」と提案してくれました。
夫婦でじっくりと話し合う中で、どうしてすべて自分でやらなきゃ気が済まないのか、一つひとつ紐解いて話していると、自分を追い込んでいることがツラく感じてきてボロボロと涙が出ました。
夫は「頼っていい」「全部やらなくてもいい」ということを言ってくれて、肩の荷が降りた気がしました。
とはいえ、全部自分でこなしたい!という性格の人にとって「やらない」ということは、ものすごく勇気がいることなんです。
夫と話したあと、タオルの畳み方や片付け方が少し違ってもいいやと思う勇気を出しました。おかしな話かもしれませんが「違ってもいいや」と思うには、勇気が必要なんです。
ごはんの作り置きもやめました。手作りにこだわって睡眠が足りなくなるより、疲れてる日はお惣菜や外食にして自分の心を安定させたほうがいい。これも勇気です。やってみると、逆に喜ばれて「今までなんだったんだろう」と拍子抜けしました(笑)
夫が完璧をやめる勇気を与えてくれたおかげで、夫にも家事・育児を今まで以上に頼れるようになり、私自身だいぶ楽になりました。
大切なのは「家族にとって」心地よい家庭であること
YouTubeやInstagramなどで、きれいな部屋でお料理をしっかり作って仕事も自分磨きもバリバリこなすお母さんを見るたび、自分なんて・・と思うことがあります。
時々、完璧なお母さんが賞賛されたりもしますが、完璧主義をやめる勇気を出すこと、無理をしないことも大事です。だって家庭というものは、”自分たち家族にとって”心地よい環境を築いていくことが大切なのであって、他人からの見え方という観点で築くものではないから。
すべて自分で背負わなくてもいい。自分だけの問題ではなく、お母さんにゆとりがないと家族も不安になっていきます。
大切な家族が安心して過ごせるためには、お母さん自身のゆとりって欠かせないのではないでしょうか。
さきほども言いましたが、よく聞かれる「大変でしょう?」という質問。
「お母さんって、みんな大変ですよね」が答えです。
フルタイムで働くお母さん。子どもの習い事や部活の時間に合わせて働くお母さん。専業主婦として家を守り子育てに奮闘するお母さん。いろんなお母さんが、仕事や家事の隙間にある自分の時間も惜しんで家族に使い、毎日毎日頑張っています。
そう考えると、決して自分だけじゃないって思えて心強いんですよね。
もしかしたら今このときも、あれもこれもやらなきゃと、自分を追い込んでいる方がいるかもしれません。休めないと思うならだれかに休めないことを話してください。
誰にも言えないなら、ママがたくさん活躍している「あんまーる」のお問い合わせフォーム、またはTwitterやInstagramへ、メッセージをお送りいただいても構いません(※)。
自分の味方に、がんばっている自分を褒めてもらって、頼ってくださいね。
※ 編集部より アンリさんが書いてくださっているように、編集部では皆さまからのメッセージを心よりお待ちしております。すべてに返信させていただくことが難しい場合もございますが、すべてのメッセージを拝読しております。 |
自分を大切にすることは、家族を大切にすることと同じ
こんな出来事もありながらですが、基本は楽しく穏やかに過ごしています。
この1年、家族はもちろん、たくさんの方に応援していただいていると改めて感じました。
わたしたちの職業は見ていただく仕事なので、それが大変なときもあれば逆に「頑張って」「応援しています」と労いの言葉をかけていただける職業でもあります。その言葉に心から救われていますし、本当に感謝しています。
でも、世の中のお母さんたちは「がんばってるね」「えらいね」と言葉をかけてもらえることはなかなかないと思います。わたしもテレビに出る前の2年間、言ってもらえることは少なかったです。
仕事も家庭も一生懸命だからこそ、悶々とすることもあるでしょうし、追い込んでしまうこともあると思います。
「みなさん、毎日がんばっていますね。おつかれさまです。」
自分の人生、どうか無理はなさらずに。
CATCHYのキャッチフレーズ「毎日頑張るあなたに届け」られるよう、自分の心も大切にしながら、がんばる皆さんを応援し、テレビから励ましながら、楽しく元気になれる放送を心がけていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。
今回も、最後まで読んでくださってアンリがとうございました。