赤ちゃんが両手・両ひざをついて四つんばいで進むハイハイ。「いつからハイハイし始めるの?」「うちの子、ハイハイしないけど大丈夫?」と気になっているママ・パパも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃんがハイハイをする時期やハイハイをしない・遅れる原因、赤ちゃんがハイハイをし始めたら気をつけたいことなどを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
赤ちゃんのハイハイとは?いつからし始める?
赤ちゃんの「ハイハイ」とは、赤ちゃんが両手と両ひざをついて四つんばいの姿勢で進む動作のことです。手足が刺激されるため、赤ちゃんの脳や身体機能の発達にとてもよい動作とされています。
赤ちゃんがハイハイをし始める時期は、一般的に生後6か月〜10か月の間といわれています。実際に、こども家庭庁の令和5年度の調査によると、最も早い赤ちゃんで生後5か月からハイハイをし始め、生後10か月には9割以上の赤ちゃんがハイハイできるようになっています。
ただし、赤ちゃんがハイハイをし始める時期には個人差があるので、月齢はあくまで目安と捉えましょう。
ハイハイをしない赤ちゃんも!個人差を見守ろう
赤ちゃんは一般的に「お座り→ハイハイ→つかまり立ち→つたい歩き→あんよ」の順番で発達しますが、必ずしもこのとおりではなく、かなり個人差があります。中には座ったままハイハイするなど変わったフォームでハイハイをする赤ちゃんや、ハイハイを全くせずにつたい歩きをし始める赤ちゃんもいます。
これらは異常ではなく個人差であり、その後順調に発達していくことがほとんどです。そのため、「必ずしもハイハイしなくてよい」という気持ちで見守ってあげてくださいね。どうしても気になる場合は、乳児検診の際やかかりつけ医に相談しましょう。
ちなみに、わたしの娘は座ったままおしりを引きずって動くタイプの赤ちゃんで、周りに同じような動きをする赤ちゃんがいなかったので当時はとても不安でした。
結果的に、娘は一度も普通のハイハイをすることはありませんでしたが、その後は問題なく歩けるようになりました。検診などでとくに問題がなければ、焦らずに、赤ちゃんのペースやしたい動きを尊重してあげてくださいね。
赤ちゃんがハイハイをしないときの原因・練習法

赤ちゃんがハイハイをしない原因には、腰の座りが安定していないことや筋力不足など、赤ちゃんの身体がまだハイハイができる状態になってないことが挙げられます。
また、単に赤ちゃんがハイハイしようと思わないだけで、ほかの移動手段で満足していることも原因のひとつと考えられます。先述したとおり、ハイハイは赤ちゃんにとって必ずすべきものではないので、赤ちゃんのペースを見守りましょう。
ちなみに、うつ伏せを嫌がる赤ちゃんはハイハイをするのが遅い、またはしないことがあるといわれています。ハイハイを促したい場合は、ママ・パパが赤ちゃんを胸の上にうつ伏せにして乗せてあげるなど、遊びのなかでうつ伏せの姿勢を取り入れてみましょう。部屋の床がすべりやすい・冷たい場合はうつぶせを嫌がることもあるので、マットなどを用意するのがおすすめです。
赤ちゃんをうつ伏せにして、少し離れたところに赤ちゃんの好きなおもちゃを置いて見せると、赤ちゃんが積極的に手を伸ばして動こうとします。これが結果的にハイハイの練習になります。
ただし、無理にさせる必要はないので、赤ちゃんの機嫌がよいときに遊びの一環としてチャレンジしてみてください。
赤ちゃんがハイハイをし始めたらお部屋を見直そう!

赤ちゃんがハイハイをし始めると、行動範囲がぐんと広がります。これまでは届かなかったところにも赤ちゃんの手が届くようになり、思わぬケガや事故につながることもあります。
赤ちゃんがハイハイしても安心な空間になるよう、ハイハイをし始めたら以下の点に注意しながらお部屋を見直しましょう。
広く清潔なスペースを確保しよう
まずは、赤ちゃんが自由にハイハイしていいスペースをなるべく広く確保しましょう。その範囲にはなるべく物を置かず、こまめに掃除して床を清潔に保ちます。ジョイントマットなどを敷くのもおすすめです。
ベビーサークルがあれば、赤ちゃんの移動を制限できるため、簡単に安全なスペースを用意できます。
保管場所に注意!誤嚥に気をつけよう
赤ちゃんはハイハイをし始めると、床に落ちている物を触ったり、口に入れたりするようになります。ケガや誤嚥につながりかねないため、床にはなるべく物を置かないようにしましょう。
赤ちゃんに触って欲しくないパソコンなどの精密機械、赤ちゃんが飲み込むと危険な細かい部品や電池、磁石、薬にはとくに注意して、なるべく高いところに保管しておくことが重要です。
また、たばこもとくに注意したい物のひとつです。灰皿をテーブルの上などに置いていると、赤ちゃんが口にしてしまう危険があります。たばこは絶対に赤ちゃんの手の届かないところに保管しましょう。
家具・家電には安全対策を
ケガや事故につながるおそれのあるものは事前に対策をしましょう。
たとえば倒れやすい物は固定する、キャスター付きの家具はロックをして赤ちゃんが押しても動かないようにするなど、予測できる危険はなるべく排除することをおすすめします。玄関や階段などの段差も赤ちゃんが転落する危険があるため、ゲートを設置するなどして対策をしておきましょう。
また、ポット・アイロン・ヒーターなどの熱を発する家電はやけどにつながります。炊飯器の湯気なども赤ちゃんが触ってしまい、やけどするケースがあります。そのため、熱を発する家電は必ず赤ちゃんの手の届かない場所で使用しましょう。
100円ショップなどに売られているコーナークッションやコンセントカバー、引き出しやドアに使える安全ロックなどを活用すると、安くて簡単に細かい箇所を対策できるのでおすすめです。
ハイハイは赤ちゃんのペースで見守ろう
赤ちゃんがハイハイを始める時期は、6〜10か月ごろと個人差があります。ハイハイをし始めるのが遅い、またはしない場合でも、ほとんどの赤ちゃんがその後は順調に発達するといわれています。そのため、月齢にこだわらず、赤ちゃんのペースで成長を見守ってあげてくださいね。
赤ちゃんがハイハイをし始めたら、ケガや事故がないようお部屋の安全対策を忘れずに! 広いスペースでたくさんハイハイさせてあげましょう。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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