赤ちゃんが夜中に目を覚まし、泣いてしまう「夜泣き」。
赤ちゃんが泣くのは当然であり、仕方のないことです。しかし、連日夜泣きが続くと、ママ・パパも睡眠不足やストレスで心身ともに疲弊してしまいます。「夜泣きはいつまで続くの?」「どうしたら夜泣きを減らせる?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんの夜泣きがいつまで続くのかをはじめ、夜泣きの原因と対策のアイデア、夜泣きが辛いときの対処法などをご紹介します。子育て中のママ・パパはぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんの夜泣きとは?いつからいつまで続く?
赤ちゃんの夜泣きとは、乳幼児期の子どもが夜に目覚め、泣くことです。
まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって、泣くことは空腹や不快を伝えるためのコミュニケーション手段です。赤ちゃんが泣くのは当然ともいえますし、悪いことではありません。
しかし、夜泣きは泣く理由がとくにない場合も多く、なかなか泣き止んでくれないのが特徴です。
夜泣きに対応するママ・パパは、睡眠不足や泣き止まないストレスで育児ノイローゼになってしまう可能性があります。夜泣きを減らす工夫や親の休む時間を確保して、なるべく負担を少なくすることが大切です。
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夜泣きはいつからいつまで?
赤ちゃんの夜泣きは、生後6か月ごろから1歳半前後まで続くといわれています。早い子では生後3〜4か月ごろから始まり、生後8〜10か月ごろにピークを迎えるのが一般的です。
ただし、夜泣きには個人差があり、まったく夜泣きをしない子もいれば、2〜3歳になっても夜泣きをするという子もいます。年齢は目安程度に捉えておきましょう。
新生児期や幼児期の夜泣きは?
新生児期にも夜に泣き止まないことがあります。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは睡眠が2〜3時間ずつで、目が覚めたときに泣き出すため、泣くのは夜に限ったことではありません。新生児期と生後3か月以降の夜泣きは区別して考えるとよいでしょう。
2〜3歳以降の子どもが夜中に泣き叫んだり暴れたりする場合、それは「夜驚症」である可能性が高いといえます。夜泣きで寝ぼけて泣いているときは親が声をかけると目が覚め、落ち着く場合がほとんどです。
一方、夜驚症は深い眠りのときに生じるため、子どもが叫んだり起き上がったりしていても声かけに反応がないのが特徴です。
夜泣きも夜驚症も、基本的には成長とともに自然におさまるため、どちらも見守る姿勢が大切です。
赤ちゃんが夜泣きをする原因は?

赤ちゃんがなぜ夜泣きをするかについては、まだはっきりと解明されたわけではありませんが、考えられる原因には以下のような点が挙げられます。
不快なことがある
空腹やおむつの汚れ、暑い・寒い、抱っこしてほしいなど、赤ちゃんが不快感から目を覚まし、泣いている可能性があります。その場合は、不快感の原因を取り除いてあげれば泣き止みます。
それでも泣き止まない場合は、次からご紹介する原因の可能性が高いといえます。
睡眠リズムが未発達
赤ちゃんは睡眠のリズムが未発達で、睡眠サイクルが短く、眠りも浅くなっています。少しの刺激で目を覚ましてしまいやすいため、それが原因で夜泣きをしている可能性があります。
成長とともに昼夜の区別がはっきりし、夜に長く続けて寝られるようになると、夜泣きも落ち着く場合がほとんどです。
日中の刺激が強すぎた
赤ちゃんの脳は、日々たくさんの刺激を受けて急速に発達していきます。たとえば、普段と違う場所へ出かけたり知らない人に会ったりすることは、赤ちゃんにとっては刺激的なことです。
こうした日中の刺激が強すぎると睡眠時にも脳が活発になり、興奮して夜泣きにつながることがあります。
この側面を踏まえると、夜泣きは赤ちゃんの脳が発達している証拠と考えることもできます。成長に必要な過程であるため、成長とともにおさまることを期待して見守るとよいでしょう。
夜泣きにはとくに理由がないことも
上記のように、夜泣きに理由がある場合もあれば、とくに理由がないこともあります。そのため、親がどんなに手を尽くしても泣き止まないことが多いのが夜泣きの特徴です。
赤ちゃんが泣き止まないと、不安や焦りを感じることもあるかもしれません。しかし、無理に泣き止ませる必要はありません。何をしても夜泣きがおさまらないこともあると知って、思い詰めないことも大切です。
夜泣きを減らすためにできることは?
赤ちゃんの夜泣きを減らすために、以下のような対策をしてみるのもよいでしょう。
規則正しい生活をする
毎日の生活リズムを整えると、睡眠リズムが安定しやすくなり、夜泣きが減ることがあります。起床時間やお昼寝の時間、就寝時間を固定するほか、食事やお風呂の時間も一定にすると効果的です。
外に出て日光を浴びる
日中に外に出て日光を浴びると、睡眠を司るホルモンの分泌につながり、夜の睡眠の質が上がる可能性があります。そのため、日中に赤ちゃんと外に出て、散歩したり体を動かしたりしてたくさん日光を浴びると、夜にはぐっすり寝られるかもしれません。
参照:日光と睡眠の深い関係 ~毎朝の光が、心と体のリズムを整える~|つきじ心のクリニック
ママのお腹の中に近い環境を作る
お腹の中にいたときと近い環境にしてあげると、赤ちゃんが安心して泣き止むことがあります。「おくるみを使って体を丸める」「ノイズ音を聞かせる」などの工夫をしてみましょう。
入眠の儀式を決める
寝る前に決まって同じことをしていると、寝る前の心の準備ができて安心して眠れることがあります。「絵本を読む」「子守唄を歌う」「水を飲む」など、簡単なことで構わないので、寝る前の習慣を作るとよいでしょう。
赤ちゃんが夜に目覚めてしまっても、寝る前と同じ行動をすることで、再び眠りにつきやすくなることがあります。
ドライブをする
ドライブの車の揺れで赤ちゃんが泣き止み、眠りにつくことがあります。ママ・パパの気分転換にもなるため、夜泣きの対策としてドライブに出かける方は少なくないようです。
何をしても泣き止まないときには、車に乗せてみるのも一案です。
夜泣きの対応が辛いときは

いつかは終わるとわかっていても、連日の夜泣きに対応するのはママ・パパの心身の負担が大きいものです。夜泣きの対応がつらいときには、以下のような対処を検討してみてください。
家族や周囲に協力してもらう
夜泣きにひとりで対応し続けると、睡眠不足になり、体力的にも精神的にも疲弊してしまいます。無理をすると、夜泣きのストレスから育児ノイローゼや産後うつなどに発展してしまうかもしれません。深刻な事態になる前に、周囲に助けを求めましょう。
パートナーやほかの家族に代わってもらったり、ベビーシッターなどのサービスを利用したりして休む時間を作ることが大切です。
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しばらく泣かせておくのも一案
赤ちゃんが泣くことは決して悪いことではなく、すぐに泣き止ませる必要はありません。上記のような対策をとってみても泣き止まないときには、しばらく泣かせておくのもひとつの手です。見守っているうちに自分で眠ることもあります。
限界を感じたら、赤ちゃんを安全なスペースに寝かせ、一時的にその場を離れるのもよいでしょう。少し休んでママ・パパの不安や焦りが落ち着いたら、赤ちゃんの様子を確認してあげてくださいね。
悩んだときは相談してみよう
赤ちゃんの夜泣きで悩んだときは、かかりつけの小児科や子育て支援センターなどに相談してみるのもおすすめです。利用可能なサービスがあれば、紹介してもらえることもあります。
このほか、家族や友人に話を聞いてもらうだけでも、不安が和らぐかもしれません。
夜泣きは無理なく乗り越えよう
赤ちゃんの夜泣きは、生後半年ごろに始まり、半年〜1年以上続くこともあります。原因がはっきりしないため、泣き止まないこともあると理解して気持ちに余裕を持って対応することが大切です。困ったときには、今回ご紹介した対策も試してみてくださいね。
連日の夜泣きに対応するのは体力的にも精神的にも大変なことです。家族や周囲に助けてもらいながら、無理なく乗り越えましょう。
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