マタニティマークをつけていると、周囲から配慮を得やすい反面、心ない言葉や視線に不安を感じることもあります。そのため、「マタニティマークをつけるかどうか」で悩んでいる方もいるでしょう。
今回は、マタニティマークをつけるメリットとデメリットをご紹介します。また、マタニティマークをつけるタイミング・外すタイミングについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
マタニティマークとは?

マタニティマークとは、妊娠中であることを周囲に伝えるために妊婦が身につけるマークです。
妊娠初期はお腹のふくらみが目立たないため、外見だけでは妊娠中とわかりません。そのため、たとえばバスやモノレール、電車などの公共交通機関で席を譲ってもらえないことがあるのです。
マタニティマークは、こうした「見えにくい妊娠」に対する理解を深め、社会全体のサポート意識を高める目的で導入されたといわれています。
マタニティマークの種類
もっとも一般的に使用されているのが、キーホルダータイプのマタニティマークです。バッグに簡単に取り付けられるうえに目立ちやすいデザインのため、公共交通機関や人混みの中でも周囲の目に留まりやすいという特徴があります。
このほか、ステッカータイプのマタニティマークもあります。「赤ちゃんがいます」「妊婦が乗っています」などの文言が入ったものが多く、車のリアガラスやバンパーなどに貼るのが一般的です。周囲のドライバーに対して妊婦が乗車していることを知らせ、安全運転への意識を高めることを目的としています。
マタニティマークはどこで手に入る?
マタニティマークは、多くの市町村で母子健康手帳と一緒に、役所や役場の窓口で無料配布されています。母子健康手帳を受け取る際に、確認してみるとよいでしょう。
このほか、ハンドメイド作家が通販サイトで販売しているマタニティマークもあります。リボン付きや刺繍入り、革素材など、おしゃれで個性豊かなデザインがそろっているため、好みに合わせて複数のデザインを使い分けるのもよいかもしれません。
また、雑貨店やベビー用品専門店、マタニティウェアショップなどでも、市販のマタニティマークグッズが販売されています。キーホルダータイプだけでなく、缶バッジ・ストラップ・ポーチ付きのものなど、実用性と可愛さを兼ね備えた商品もあるため、好みに合わせて選べます。
マタニティマークをつけるメリット・デメリット

マタニティマークは、妊娠中であることを周囲に伝え、配慮やサポートを得やすくするためのアイテムですが、つけることでデメリットを感じることもあるそうです。
ここでは、マタニティマークをつけるメリットとデメリットをご紹介します。
マタニティマークをつけるメリット
マタニティマークをつける最大のメリットは、周囲に妊娠中であることを知らせやすくなる点です。
妊娠中はつわりにより、バスやモノレール、電車などに乗っているときに体調が悪くなることも珍しくありません。しかし「座りたい……」と思っても、先に座っている方に声をかけるのは勇気がいるものです。そのため、我慢してしまう方もいるでしょう。
マタニティマークがあることで、公共交通機関や混雑した場所で席を譲ってもらいやすくなります。もちろん、マタニティマークは席を譲ってもらうためのものではありませんが、体調が悪いときに気づいてもらい、声をかけてもらえることで安心感が得られます。
このほか、マタニティマークは医療機関でも大きな助けになります。
たとえば、急な体調不良や事故などで救急搬送された際、マタニティマークを身につけていれば医療従事者に妊娠中であることを迅速に伝えられ、適切な処置や対応を受けることができます。本人が話せない状況においては、マタニティマークが命綱となる場合があるのです。外見ではわかりにくい妊娠初期にも、マタニティマークは重要なサインとして機能します。
マタニティマークをつけるデメリット
マタニティマークをつけるデメリットは、心ない言葉や視線を向けられる可能性があることです。たとえば、「特別扱いされたいと思っているだろう」という誤解を受けたり、満員電車などでわざと無視されたりするケースが報告されています。
こうしたことから、妊娠初期で体調が不安定な時期に外出する際、「見られるのが怖い」「話しかけられたくない」と感じて、あえてマタニティマークをつけない人もいます。
マタニティマークはいつからいつまでつける?
マタニティマークを使い始める時期として推奨されているのは、妊娠が判明した直後です。とくに妊娠初期は、つわりやめまいなどの体調不良が起こりやすく、また急な体調変化によりバスやモノレール内で立っていることが困難になることもあります。ところが、外見からは妊娠していることがわかりづらい時期でもあるため、周囲の理解や配慮を得にくいという課題があります。
マタニティマークを身につけることで、見た目ではわからない妊娠を周囲に知らせることができ、席を譲ってもらいやすくなったり、万が一の体調不良や緊急時に迅速な対応を受けやすくなったりします。
こうした背景を踏まえ、外見では気づかれにくい妊娠初期からマタニティマークを身につけることが推奨されています。
マタニティマークを使用する期間に明確な決まりはありませんが、一般的には出産直前まで身につける方が多いようです。なかには「妊娠初期だけつける」という人もいるため、自身の体調や状況に応じて、無理のないタイミングで外すのがよいでしょう。
マタニティマークは妊婦の安心と社会のやさしさをつなぐサイン
マタニティマークは、妊娠中であることを周囲に伝え、理解やサポートを得やすくするための大切なアイテムです。とくに妊娠初期は見た目で妊婦だと伝わりづらいため、マタニティマークが公共交通機関や医療機関などでの助けとなる場面が多くあります。
マタニティマークは妊婦自身の安心と、周囲のやさしい気づきをつなぐ“コミュニケーションの橋渡し”ともいえる存在です。自分の体調や気持ちを優先して、マタニティマークを活用してみてください。
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