夏になると、どこからともなくやってくる害虫。家のなかで見かけてうんざりしたことがある方は多いのではないでしょうか?
害虫によっては病原菌を持っており、噛まれたり刺されたりすると病気になる恐れがあります。最悪の場合はアナフィラキシーショックを引き起こし、生命を脅かす危険な状態になることもあるので、家族の健康を守るためにも予防・対策が重要です。
そこで今回は、沖縄県内でよく見かける害虫の種類をはじめ、害虫が家のなかに入らないようにするための予防策、赤ちゃんがいる家庭で燻煙タイプの殺虫剤を使用してもよいのかどうかについてご紹介します。
もくじ
夏になると遭遇率が高くなる害虫の種類
気温が高くなると害虫が活発になり、家のなかでも見かけるようになります。まずは、どのような害虫を見かけやすくなるのかを知っておきましょう。
ゴキブリ
沖縄の夏、よく見かけるのがゴキブリです。
ゴキブリはいろんなところを這うため、サルモネラ菌などの病原菌を持っている可能性があります。また、ゴキブリのフンや死骸でアレルギーを引き起こすこともあるそうなので、自宅内で見かけたらすぐに駆除することが大切です。
ハエ
家のなかでよく見かけるのが「イエバエ」と呼ばれる種類のハエです。比較的汚れているところを好むため、O-157や赤痢、コレラなどの病原菌を持っている可能性があります。
イエバエは羽化後4〜5日で産卵が可能なことから、駆除しないと大量発生します。
ハチ
ハチは毒針を持っているため、刺されると大変危険です。毒性が弱いミツバチでも、刺されることによってアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。そのため、家のなかでハチを見かけたらすぐに外に出すか、駆除することが大切です。
ちなみに、沖縄でよく黒いハチのようなものを見かけますが、あれは「アメリカミズアブ」と呼ばれるアブの一種です。アブは毒針を持っていないので、過度に心配する必要はありません。
ヤスデ
ヤスデは、森林周辺の落葉や石の隙間など湿気が多いところを好みます。そのため、周囲に木や畑などがあるところでは、よく見かけるのではないでしょうか。
ヤスデは噛んだり刺したりすることはありませんが、刺激臭がする体液を出します。この体液が目に入ると結膜炎や角膜炎などを引き起こすため、自宅内で見かけたら駆除する必要があります。
ムカデ
ムカデは、ジメジメした環境を好む害虫です。そのため、外に洗濯物を干しているとそのなかに潜むこともあるそうです。「寝ているときにムカデに噛まれた」という事例も多く発生しているため、ムカデを見かけたら触れずに外に追い出しましょう。
ムカデに噛まれると激痛を伴うだけでなく、最悪の場合アナフィラキシーショックを引き起こします。もし自宅内でムカデを見かけたら、絶対に手で触れてはいけません。
アリ
日本に生息するアリは針のない種類が多いため、刺される心配は低いといえます。しかし、なかには噛むアリもいるため、家のなかで見かけたときは触らず急いで駆除しましょう。
蚊
蚊は通常、花の蜜や草の汁を主食としていますが、産卵時期に入るとエネルギーを蓄えようと人の血を吸います。
家のなかでよく見かける蚊は「アカイエカ」という種類で、約20℃〜30℃の気温になると活発になるといわれています。そのため、とくに夏の時期に見かけることが多いでしょう。
蚊に刺されると痒みが生じますが、場合によっては蚊を媒介してデング熱や日本脳炎を引き起こすケースもあるため、家のなかに入ってこないように対策をすることが大切です。
害虫が家のなかに入らないようにする予防策
できることなら害虫を家のなかに入れたくないですよね。ここでは、害虫が家のなかに入らないようにする予防策をご紹介します。
侵入経路を防ぐ
「いつの間にか家のなかに害虫が入り込んでいた」という経験をしたことがある方は多いでしょう。
害虫はわずかな隙間からでも侵入できるため、隙間を埋めて侵入経路を防ぐことが大切です。
侵入されやすい経路には、「網戸」「網戸とサッシの間」「換気口」「排水口」「排水ホース」「玄関の郵便受け」などがあげられます。
たとえば網戸を閉めていても害虫が入り込んでくる場合は、網戸に穴が空いていないか確認しましょう。もし網戸に穴が開いていれば補修テープを貼るか、張り替えがおすすめです。網戸に穴が空いていない場合は、サッシの隙間から侵入している可能性が考えられます。この場合は、隙間テープを使って侵入経路を防ぐとよいでしょう。
意外と見落としがちなのが、玄関の郵便受けです。新聞紙が郵便受けに挟まっていると隙間ができてしまうため、そこから害虫が侵入します。すぐに郵便物を受け取るのが難しい場合は、玄関の郵便受けを塞いでポストに入れてもらうようにしましょう。
ただし、ポストにも害虫が侵入する可能性があり、郵便物にくっついているのに気づかず家のなかに持ち込んでしまうケースもあります。郵便物に害虫がくっついていないか確認してから、家のなかに入るようにしましょう!
家のなかをきれいにする
家のなかが汚れていると、においで害虫が寄ってきてしまいます。こまめに掃除をして、きれいな環境を保つようにしましょう。
また、生ゴミの臭いで害虫が寄ってくることもあるため、すぐに捨てられない場合は袋を二重にして臭いが出ないようにするのがおすすめです。
こまめに換気をする
ジメジメした環境を好む害虫は多いため、湿気がこもらないようこまめに換気をしましょう。
換気をする際は、網戸がしっかり閉まっているか確認してください。わずかでも隙間が空いていると、そこから害虫が家のなかに侵入します。
「なるべく窓を開けたくない」という場合は、除湿機を使用して湿気を取り除くのも一案です。
段ボールや紙袋は処分する
段ボールや紙袋は害虫にとって最適な棲み家です。そのまま放置していると、段ボールや紙袋に卵を産みつけられる可能性があります。これでは害虫が繁殖してしまうため、段ボールや紙袋はストックせず、すぐに処分しましょう。
害虫対策グッズを活用する
害虫対策グッズと一言でいっても、さまざまな種類があります。そのため、まずは予防したい害虫に合った対策グッズを活用しましょう。
たとえば吊るすタイプの害虫対策グッズは、長期間にわたって広範囲をカバーしたい場合におすすめです。玄関やベランダに吊るすだけなので、簡単に設置することが可能です。
ただし、吊るすタイプは風が強いとあまり効果が得られないことがあります。また、主な対象害虫がユスリカやチョウバエ、キノコバエと少ないので、対策したい害虫が多い場合にはあまり向きません。
スプレータイプの害虫対策グッズは、さまざまな種類の害虫を対策したい場合におすすめです。吊るすタイプに比べて持続効果は短いものの、害虫に直接吹きかけて駆除できる製品もあるため、予防・駆除どちらにも使えます。
燻煙タイプの殺虫剤は赤ちゃん・子どもがいる家庭でも使用できる?
燻煙タイプの殺虫剤は部屋中に広がるため、見えないところに隠れている害虫にも効果的です。しかし、殺虫剤なので「赤ちゃん・子どもがいても使用してもよいのか?」と悩むママ・パパもいるのではないでしょうか?
結論からいうと、赤ちゃん・子どもがいる家庭でも使用法を守れば燻煙タイプの殺虫剤を使っても問題ありません。
燻煙タイプの殺虫剤には哺乳動物への安全性が高い成分が用いられていることが多いため、赤ちゃんや子ども、ペットがいる家庭でも使用できます。
燻煙タイプの殺虫剤の使い方
燻煙タイプの殺虫剤を使用する際は、まず家具や家電製品、赤ちゃん・子どもが使用するおもちゃ、ベッドなどにカバーをかけましょう。
殺虫剤を噴射したら、煙を吸い込まないようにお部屋から退出します。煙が止まるまでに時間がかかるため、お出かけ前に噴射させるのがおすすめです!
お部屋に戻る際は、念のためハンカチで口元を押さえて入室し、換気をしましょう。その後、全体的に掃き掃除・拭き掃除をします。赤ちゃん・子どものおもちゃは、念入りに水洗いしておくと安心です。
害虫予防・対策を行って安心な暮らしを実現しよう
家のなかに害虫が侵入すると、刺されたり噛まれたりする恐れがあります。そのため、害虫が家のなかに侵入しないよう「経路を塞ぐ」「家のなかをきれいにする」「こまめに換気をする」「段ボールや紙袋は処分する」「害虫対策グッズを活用する」などの予防法を実施することが大事です。
しかし、どんなに予防しても害虫が侵入してくることも……。その場合は、殺虫剤を使用して早めに駆除しましょう!
家族の健康を守るためにも、今回ご紹介した予防・対策を行って害虫による被害を防いでくださいね。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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