「忙しいときに子どもにスマホを見せてしまう」「子どもに大人しくしていてほしいときにスマホを渡してしまう」というママ・パパは多いのではないでしょうか?
スマホに頼らず育児をしたいと思っていても、ついついスマホに頼ってしまうときもあるものです。
そもそも、スマホ育児は本当にいけないことなのでしょうか?
今回は、スマホ育児とは何かを解説したうえで、メリット・デメリットや依存しすぎないためのポイントなどをご紹介します。この記事を通して、ご自身のスマホ育児について今一度見直してみてください!
もくじ
スマホ育児とは?どれくらいの人がやっているの?
スマホ育児とは「育児にスマホを活用すること」です。
ママやパパが忙しいときにスマホで動画を見せたり、動画は見せなくてもスマホを触らせて大人しくさせたりするのが一例で、ほとんどのママ・パパが経験しているでしょう。
しかし、一般的に「スマホ育児」というワードはあまりよいイメージでないことが多いため、忙しさなどを理由に子どもへスマホを与えることに対して罪悪感を抱いているママ・パパもいるようです。
実際に2023年10月にコクリコが実施したアンケートによると、「育児にスマホを活用することに罪悪感を覚える」と回答したママが約6割もいることがわかっています。
その理由としては「子どもときちんと向き合っていないと思う」「親が楽をしていると感じる」などが挙がっており、多くのママが罪悪感を抱きながらも子どもにスマホを与えていることが読み取れます。
参照:「子どものネット利用」7割が5歳までにネット端末を使用 ママの6割超が「罪悪感」を感じていた|コクリコ
知っておこう!スマホ育児のデメリット
多くのママがスマホ育児に対して罪悪感を覚えていることがわかりましたが、そもそもスマホ育児にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
デメリットについてきちんと理解していれば、それに配慮しながらうまくスマホを育児に役立てられるかもしれません。
目が悪くなる可能性がある
スマホの画面からはブルーライトが出ているため、長時間画面を見続けると目が疲れたり乾燥したりします。それにより、目が悪くなる可能性があります。
視力低下を防ぐためにも、スマホ育児を行う場合は適度に休憩を入れて目を休ませるようにしましょう。とくに子どもは時間を忘れてスマホを見続けてしまう傾向があるため、ママ・パパが時間を決めて休憩時間を作ってあげることが大切です。
姿勢が悪くなる
スマホは通常の目線よりも下の位置に置いて見ることが多いため、姿勢が悪くなってしまいます。実際にスマホを見せているときの子どもの姿勢が気になったことがあるママ・パパは多いでしょう。
姿勢が悪い状態が続くと、骨格が歪み内臓の働きが悪くなることで身体の不調が増えたり、正しい姿勢が身につかず学力低下につながったりすることがあります。
さらに、「スマホ首」になる可能性も考えられます。
スマホ首とは、本来緩いカーブを描いている首の骨がまっすぐになり、頭が前に出た状態になることです。頭の重さを支えることが難しくなり、首の痛みや肩こり、頭痛などの原因となります。
子どもにスマホを見せる際は、正しい姿勢になるように声かけをしてあげましょう。もし猫背になっていたり、寝そべっていたりする場合は、その都度注意して正しい姿勢を習慣づけることが大切です。
ママ・パパと過ごす時間が減る
スマホに頼りすぎると、子どもがママ・パパと一緒に過ごす時間が減ってしまうことがあります。コミュニケーション不足やスキンシップ不足に陥ることもあるため、将来的な親子関係に影響する可能性も考えられます。
とくにお子さんが小さなうちは言語発達のためにコミュニケーションをとったり、愛着形成のためにスキンシップをとったりすることが大切です。親子の時間を減らさないように、「1日〇分まで」と時間を決めてスマホを見せることをおすすめします。
悪質なコンテンツを見ることがある
動画サイトでは、普段見ている動画の情報からおすすめ動画が表示されるようになっています。
おすすめ動画を見ているうちに悪質なコンテンツへと誘導されてしまい、子どもに悪影響が及ぶ可能性はゼロではありません。
事前にフィルタリング機能で制限をかけておくか、視聴する動画はママ・パパが事前に確認して見せてあげるなどの対策が必要といえるでしょう。
よいこともある?スマホ育児のメリット
「スマホ育児」と聞くとネガティブなイメージが先行してしまいますが、じつはメリットもあるということをご存じでしょうか? 以下では、スマホ育児のメリットをご紹介いたします。
忙しいとき・外出時に利用しやすい
忙しいときに限って、「ママ見て!」「パパ遊ぼう!」など、子どものかまって攻撃が始まることってありますよね?
そんなとき、スマホで動画を見せたりアプリで遊ばせたりすることで子どもが大人しくなり、ママ・パパは動きやすくなります。
電車や車での移動中も、スマホを見せていれば大人しくしてくれる子どもがほとんどなので、移動による気疲れを軽減させることができるでしょう。
スマホは小さく持ち運びしやすいので、育児中のママ・パパの強い味方となってくれます。
学習アプリがたくさんある
近年はスマホで簡単に学べる学習アプリが充実しています。小中学生向けのアプリはもちろん、幼児向けの知育アプリも増えているので、スマホ操作を楽しみながら知能や学力を高めることができます。
スマホで動画を見せることに抵抗があるという場合は、学習アプリを使ってみるのも一案です。
使い方によってはコミュニケーションツールになる
上述したデメリットでは、スマホを見ることでママ・パパと一緒に過ごす時間が減り、コミュニケーション不足やスキンシップ不足に陥る可能性があるとお伝えしました。
しかし、スマホの使い方によってはコミュニケーションツールにもなります。
たとえば、動画を見たあとに親子で感想を言い合えば、子どもの発想力や言語力を養うことができますし、動画で紹介されてるダンスや体操などを実際にやってみることでスキンシップにもつながります。
このほか、テレビ電話を活用することで遠方に住んでいるおじいちゃん・おばあちゃんとコミュニケーションをとることも可能です。
忙しいときにスマホで遊んでいてもらうだけでなく、親子のコミュニケーションツールとしても活用していきましょう。
スマホ育児に依存しすぎないためのポイント!
スマホ育児にはメリットもデメリットもあるため、忙しいママ・パパは上手に活用したいものです。
しかし、気づいたときには「スマホ育児に依存していた」ということもあるため、そうならないためにも以下のポイントを押さえておきましょう。
使用時間や使用するアプリを決めておく
子どもに無制限にスマホを見せるのではなく、使っていいアプリや使ってもいい時間をあらかじめ決めておきましょう。
たとえば、知育アプリや学習アプリのみを使わせてあげたり、動画を見るなら「1日〇分」を決めて子どもにも納得してもらったりすることが大切です。
ある程度のルールを設けておくことで、ママ・パパも子どももスマホに依存しづらくなるでしょう。
ママ・パパもスマホの使い方を見直す
スマホ育児に依存する理由として、ママ・パパ自身のスマホの使用時間が長いことが挙げられます。
子どもはママ・パパの普段の様子をしっかり見ているので、ママ・パパ自身が時間の制限なくスマホを触っていると「スマホを見続けてもいい」という認識になってしまうのです。
スマホ育児に依存しないためにも、子どもにルールを守らせると同時に、ママ・パパのスマホの使い方も見直しましょう。
なお、簡単にできるおうち遊びについては「子どもが喜び成長できる「おうち遊び」を7つご紹介!親子で楽しい時間を過ごそう」でご紹介しています。スマホ育児に依存しすぎない方法として、ぜひためしてみてくださいね。
スマホ育児は取り入れ方次第!上手に子育てに取り入れよう
「スマホ育児」と聞くとネガティブなイメージを抱く方もいるかもしれませんが、取り入れ方次第ではコミュニケーションツールになったり学習手段にしたりすることができます。
子どものスマホの使い方に配慮しながら、上手に子育てに取り入れていきましょう。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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