子どもの健やかな学校生活をサポートするために、就学支援制度が設けられているのはご存じでしょうか? 利用対象者に制限はあるものの、認定されればお子さんの学校生活における金銭的負担が軽減されます。
そこで今回は、就学援助の概要と手続きの流れ、申請期間などについてご紹介します。とくに新1年生のママ・パパは、利用対象になっているかどうかも含めて、内容をチェックしてみましょう!
もくじ
就学援助ってなに?
就学援助とは、経済的な理由により小学校や中学校への就学が困難な子どもを対象に、学用品費や入学準備費、給食費、医療費などの学校生活にかかわる費用の一部を援助する制度です。
就学援助を受けるには申請が必要となり、認定されれば各市町村の教育委員会が定めた援助費用を受け取ることができます。
那覇市の援助対象者や必要書類、援助項目一覧は以下のとおりです。
援助の対象者 | ・生活保護受給中の世帯 ・市町村民税が非課税の世帯 ・経済的に困っている世帯(生活保護世帯と同程度の困窮世帯) |
必要書類 | ・申請書 ・振り込み口座の通帳またはキャッシュカードのコピー(生活保護受給者以外) ・所得課税証明書原本(1月1日時点でほかの市町村に住民登録がある方) ※このほか、申請者の家庭状況により必要となる書類が異なる場合があります。 |
援助項目一覧 | 【小学校】 ・給食費 ・学用品費 ・通学用品費(2〜6年生のみ) ・校外活動費 ・通学費 ・新入学学用品費(新1年生のみ) ・修学旅行費 ・卒業アルバム代 など 【中学校】 ・給食費 ・学用品費 ・通学用品費(2〜3年生のみ) ・校外活動費 ・通学費 ・新入学学用品費(新1年生のみ) ・修学旅行費 ・生徒会費 ・卒業アルバム代 など |
なお、認定基準や援助内容、申し込み手続きの詳細は各市町村によって異なる場合があるため、不明な点があれば各市町村教育委員会へお問い合わせください。
参考:就学援助制度|沖縄県
就学援助の手続きの流れ
就学援助の手続きはそれほど複雑ではありません。申請用紙を記入して必要な書類を添付すれば、比較的簡単に申請できます。
1.お知らせ配布
お住まいの地域の教育委員会、または在籍中の学校より、就学援助制度のお知らせが届きます。申請期限や必要書類などが記載されているため、必ず確認しておきましょう。
2.申請手続き
就学援助の申請には先述した各種書類が必要となるため、必要書類を記入・準備して入学する学校(または在学中の学校)へ申請しましょう。
なお、申請用紙は各学校の事務室、または教育委員会学務課で配布しています。各市町村の教育委員会ホームページからもダウンロード可能です。
3.審査・認定
提出した書類や保護者の所得などをもとに審査が行われます。審査結果は後日、郵送または学校からのお手紙として通知されます。
那覇市の場合、4月申請で6月下旬通知、5月以降は申請月の翌月下旬の通知とのことです。
4.就学援助費の支給
認定された場合、対象の援助項目の支給月に就学支援費が支給されます。支給項目や子どもの学年、申請月などにより支給内容・金額は異なりますので、詳しくは審査結果の通知をお確かめください。
なお、筆者も就学援助制度を利用したことがあるのですが、小学校の事務室で申請書をもらい、記入して振り込み口座がわかる通帳のコピーを添付するだけで申請は完了しました。
学校へ足を運ぶ必要はありますが、申請自体は非常に簡単なので、早めに済ませておくことをおすすめします。
就学援助の申請はいつまで?
就学援助の申請はいつでも可能です。
しかし、申請月によって認定月が変わるため、できるだけ4月中の申請をおすすめします。
たとえば、4月末までに申請をして認定されれば4月分から支給されますが、5月以降に申請をして認定されると認定月(翌月など)からの支給となります。
給食費で考えた場合、4月申請・認定なら4月分から援助を受けることができますが、5月申請・6月認定なら4月分・5月分は実費支払いとなります。
つまり、申請が遅くなれば遅くなるほど認定されるのが遅くなり、年間で見ると支給額が少なくなるのです。
このことを踏まえると、なるべく早く援助を受けるためにも4月中の申請が必要になることがわかります。
就学援助の概要をチェックして積極的に利用しよう!
就学援助は子どもの健やかな成長をサポートするための公的制度です。申請手続きは比較的簡単なため、「対象になるかわからない……」という場合はまず学校事務室や教育委員会へ相談してみることをおすすめします。
認定基準や援助内容、申し込み手続きの詳細は各市町村によって異なる場合があるため、不明な点があれば学校または教育委員会学務課へお問い合わせください。
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