家族の健康のために、スーパーで買い物をするときは食品表示をチェックするというママ・パパもいるでしょう。そのとき、とくに気になるのが食品添加物ではないでしょうか?
なんとなく「食品添加物は身体に悪そう」と思ってはいても、具体的にどのようなものでどのような影響を与えるのか、ということまで把握している方は少ないですよね。
そこで今回は、「子どもにはできるだけ安全なものを食べてほしい!」と願うママ・パパへ向けて、食品添加物について解説します。食品添加物が与える影響や気をつけたい食品などをご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね!
もくじ
食品添加物とは?
食品添加物とは、食品の製造・加工の過程で使われる保存料や着色料などのことです。「保存性を高める」「香りや色をつけておいしそうに見せる」「加工しやすくする」といった重要な役割があり、食品の品質を長く保つために欠かせない存在となっています。
身近な食品でいえば、ハムやウインナー、冷凍食品、カップラーメン、お菓子などに含まれています。ハムやウインナーの発色がきれいでおいしそうに見えるのも、カップラーメンの保存期間が長いのも食品添加物によるものなんです。
食品添加物と聞くと「身体に悪いもの」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、日本で使われている食品添加物はすべて厚生労働省で指定されたものであり、純度や量なども決まっています。もちろん、指定されていない添加物を使用することはできません。
そのため、「食品添加物が含まれている食品は身体に悪い」と一括りに決めつけてしまうのはあまり望ましくないかもしれません。
なお、使用されている食品添加物はすべて原材料欄に表示されているため、どのような添加物が含まれているかを確認することができます。原材料名の「/」からあとに記載されているものが食品添加物で、割合が多い順番に表示されています。
上記は、食品添加物が含まれる食品の原材料の一例です。
この場合は、「/」のあとから記載されている「ph調整剤」から下が食品添加物です。
食品添加物は子どもにどんな影響を与える?
では、食品添加物は子どもにどのような影響を与える可能性があるのでしょうか?
子どもは免疫力が弱いため、食品添加物を多く含む食品を摂取しすぎると蕁麻疹(じんましん)や喘息(ぜんそく)の原因となる可能性があるともいわれています。
さらに、味覚異常を起こしたり、体内に蓄積することで将来的にがんやアレルギーのリスクが高まったりする可能性もあるとのことです。
しかし、すべての食品添加物を排除することは難しいでしょう。というのも、豆腐やこんにゃくを固めるために使っているにがりや灰汁(あく)も食品添加物に含まれますし、赤ちゃんに与える粉ミルクも食品添加物が入っていなければ長期保存することはできません。
このことからもわかるように、わたしたちが生活する上で食品添加物はなくてはならない存在となっているのです。
厚生労働省により安全性は確認されているものの、体調不良やアレルギーの原因にはなり得るため、食品表示をしっかりチェックして過剰摂取には気をつけたほうがよいといえるでしょう。
参照:子どものじんましん|きのした小児クリニック
アスピリン喘息|くめクリニック
子どもが大好きなあの食品にも!食品添加物に気をつけたい食品
身近な食品にもさまざまな食品添加物が使われているとお伝えしましたが、具体的にどのような食品に含まれているのでしょうか。以下では、一般的に食品添加物がたくさん含まれている食材をご紹介します。
ハム・ベーコン・ウインナー
サンドイッチやお弁当の具材として人気の加工肉には、鮮やかな色を保つための発色剤「亜硝酸ナトリウム」をはじめとするたくさんの添加物が含まれています。
これらを摂取しすぎると中毒症状を引き起こす可能性があるといわれているため、子どもに与える場合は少量にするか、発色剤を使用していない商品を選ぶとよいかもしれません。
駄菓子
大人も子どもも大好きな駄菓子には、たくさんの着色料が使用されています。原材料欄に記載されている「カラメル色素」や「コチニール色素」「タール色素」がその一例です。
これらの過剰摂取はアレルギー症状を引き起こす原因といわれているため、駄菓子の食べ過ぎには注意したほうがよいでしょう。とくに「赤色○号」「黄色○号」などと表記されている駄菓子は避けることをおすすめします。
清涼飲料水
清涼飲料水とは、ジュースや缶コーヒーなどのことです。砂糖の代わりに、合成甘味料である「アスパルテーム」や「スクラロース」「アセスルファムK」などが使用されています。
これらを摂取しすぎると味覚が鈍くなったり成長ホルモンに影響を及ぼしたりする可能性があるといわれているため、なるべく果汁100%ジュースやお茶など、合成甘味料が含まれていない飲み物を与えるようにするとよいかもしれません。
参照:超加工食品の過剰摂取は、メタボ、糖尿病、ガンなど様々な健康障害の隠れた原因?!|ミチワクリニッック
正直、食品添加物ってどこまで気をつけたらいいの?
「身体は食べたもので作られる」といわれているため、子どものためにもできるだけ食品添加物が少ない食品を選びたいと考えますよね。しかし、先述したように食品添加物はあらゆる食品に含まれているため、すべてを避けるのは難しいかもしれません。
子どものためであっても、食品添加物を気にしすぎるとほとんどの食品を手作りしなければならなくなるので、家計に負担がかかったり、多くの時間や労力がかかったりしてしまいます。。すべてを避けるのが難しい存在だからこそ、上手な付き合い方を考えるほうがよいでしょう。
もし食品添加物の摂取量をできるだけ減らしたいという場合は、購入する食品に含まれている添加物をチェックして少ないものを選んだり、添加物が多く含まれている食品を避けたり、無添加のものを選んだりするのがおすすめです。
また、どうしても気になる添加物がある場合はそれだけを避けたり、お弁当はOKだけど自宅で食べるものには気を付けたりといった工夫をするのもよいでしょう。
子どもの健康には気を配りつつ、無理のない範囲で気を付けるようにするとよいかもしれません。
子どもの健康のために食品添加物と上手に付き合おう!
食品添加物はほとんどの食品に含まれています。すべてを避けるのは難しいため、「ここはOK。ここはNG」など自分なりのラインを決めておくと、負担が少なくなるかもしれません。食品添加物=悪ではないので、無理のない範囲で上手に付き合っていきましょう。
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