子どもには毎日仕上げ磨きをしているという家庭がほとんどでしょう。
しかし、なかには「仕上げ磨きがしっかりできているのかわからない」「子どもが歯磨きを嫌がり、仕上げ磨きに苦労している」という家庭もあるかもしれません。
そこで今回は、子どもの仕上げ磨きの重要性をはじめ、方法やコツ、仕上げ磨きの際にやってはいけないことなどをご紹介します。子どもの歯を虫歯から守るためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
もくじ
子どもの歯磨きチェックしてる?仕上げ磨きの重要性
子どものお口の健康を守るために大切だとされている仕上げ磨きですが、なぜそれほど重要視されているのでしょうか?
以下では、 仕上げ磨きの重要性を3つのポイントに分けてご紹介します。
乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすい
子どもの歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)よりも柔らかいため、虫歯になりやすい傾向にあります。
乳歯はいずれ抜け落ちて永久歯に変わりますが、虫歯になると痛みが出るのでお子さんを痛みから守るためにも仕上げ磨きが必要です。
生えたての永久歯は未熟
永久歯に生え変われば虫歯になりづらいというわけではありません。
生えたての永久歯は表面が粗く歯垢がつきやすい状態で、さらに歯の質も整っていないため酸に対する抵抗力が弱くなっています。そのため、飲食物の酸によりエナメル質が溶けやすく、大人よりも虫歯になりやすいのです。生えたての永久歯を守るためにも、生え変わってもしばらくは仕上げ磨きが必要だといえるでしょう。
磨き残しが発生しやすい
乳歯と永久歯が混ざると表面がでこぼこして、どうしても磨き残しが出やすくなります。
子どものひとり磨きだけでは磨き残しが出やすく、その状態が長く続くと虫歯になるリスクが高くなるため、ママ・パパによる仕上げ磨きが必要です。
子どもの仕上げ磨きは何歳までやればよいの?

では、子どもの仕上げ磨きは何歳までやればいいのでしょうか?
結論からいうと、10歳までは仕上げ磨きが必要だといわれています。一般的には10歳ごろからは子どもがひとりで歯をしっかりと磨けるようになるといわれているため、そのころまでは大人が仕上げ磨きをしてあげることが推奨されているのです。
しかし、お子さんの成長には個人差があるため、普段のお子さんの磨き方を確認して、磨き残しがある場合は12歳ごろまで仕上げ磨きをしてあげるとよいでしょう。
もし子どもがしっかり磨けているのかわからないという場合は、歯医者さんへ相談しに行ってもよいかもしれません。
歯医者さんでは染め出しなどを行って、しっかり磨けているかをチェックすることができます。正しい磨き方も教えてくれるので、一度は行ってみるのがおすすめです。
仕上げ磨きの方法と押さえておきたいコツ
安全かつしっかりと仕上げ磨きをするためには、正しい方法を押さえておく必要があります。以下では、それぞれの工程のコツとあわせて、仕上げ磨きの方法をご紹介します。
1. 子どもをママやパパの膝に寝かせる
まずは子どもの頭をママやパパの膝に乗せて寝かせてあげましょう。
こうすることで口の中をしっかりと見ることができるだけでなく、頭を固定することができますよ。
子どもを立たせたほうがやりやすい場合は、立たせた状態でもかまいません。
ただし、子どもを立たせるときは頭が動かないように、しっかりと固定する必要があります。ママやパパは膝立ちして子どもにぴったりと寄り添い、胸と腕でしっかりと子どもの頭を固定しましょう。子どもの口を後ろから覗き込むようにして磨くのがポイントです。
2. 歯ブラシを歯の側面にまっすぐあてる
歯ブラシの毛先は、歯に対してまっすぐ垂直になるようにあてます。歯の面と隙間、歯と歯茎の間を少しずつ丁寧に磨いていきましょう。
このとき、大きく動かしたり強く磨いたりすると、汚れがしっかりと取れないだけでなく歯茎を傷めてしまう可能性があるためご注意ください。5mm~1cmくらいの幅を小刻みに軽く動かすのがポイントです。1箇所につき20回以上は動かすイメージで丁寧に行いましょう。
3. 虫歯になりやすい箇所はとくに丁寧に
虫歯になりやすいのは、奥歯の嚙み合わせ部分と上の前歯です。
噛み合わせの溝や歯の隙間は磨き残しが出やすいため、丁寧に磨いてあげましょう。歯の裏は歯ブラシを縦にあてると磨きやすくなります。
4. 歯の隙間はデンタルフロスを使う
どうしても歯の隙間の汚れが取れない場合は、子ども用のデンタルフロスを使うのがおすすめです。とくに奥歯2本の隙間は歯ブラシでは汚れが落としづらいため、デンタルフロスを使って汚れを落としてあげましょう。
このとき、力を入れると歯茎を傷つける恐れがあるので、やさしくゆっくり行うのがポイントです。
子どもに仕上げ磨きをする際の注意点

子どもの仕上げ磨きでは、注意しなければならないポイントがいくつかあります。気を付けなければ子どもが歯磨きを嫌がってしまう恐れがあるので、無意識にやってしまっていないか確認してみてください。
強く磨く
汚れを落とすことに必死になりすぎて、ついつい強く磨いてしまっていませんか?
子どもの口の中はデリケートです。「歯磨き=痛い」と感じてしまうと歯磨きそのものを嫌がってしまう可能性があるため、「少し弱いかな?」と思うくらいの力加減でケアしましょう。
歯磨き粉をたくさんつける
歯磨き粉はたくさんつければよいというものではありません。歯磨き粉が多いと口の中が泡だらけになり、磨き残しの確認がしづらくなります。さらに、歯磨き粉の種類によっては、辛さを感じる子もいるでしょう。
使用量の目安はパッケージを見て確認し、適量を守るようにしましょう。
長い時間磨き続ける
子どもの歯磨きは3分以内に終わらせるのがベストです。それ以上長い時間磨き続けると、子どもがじっとしていられなくなったり、分泌される唾液が口の中に溜まり苦しくなったりします。
子どもの負担を軽減するためにも、なるべくさっと終わらせるようにしてください。
無言で歯磨きをする
仕上げ磨きは言葉をかけながら行うようにしましょう。たとえば、「痛くない?」「次はここを磨くよ」など声かけをすることで子どもが安心します。
歯磨きの歌を歌ってあげたり、歯磨きを頑張ったあとに褒めたりすることで、継続しやすくなるでしょう。
歯ブラシを咥えさせたまま動かす
歯ブラシを咥えさせたまま動かすのは絶対にNGです。もし歯ブラシを咥えたまま動くと、歯ブラシが喉をつく可能性があります。
子どもを動かす際は必ず口から歯ブラシを離してからにしましょう。
仕上げ磨きで子どもの歯を守ろう
子どもの歯は虫歯になりやすいため、ママやパパがしっかりと仕上げ磨きをしてケアしてあげることが大切です。子どもとコミュニケーションを取りながら楽しく仕上げ磨きをしてあげると、歯磨きの時間を楽しみに感じてくれるでしょう。今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてくださいね!
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