みなさん、お久しぶりです。川満アンリです。お元気にしていましたか?
2024年6月から3か月、学業に専念するためにお仕事をすべてお休みしていましたが、9月に仕事復帰しました。
最初のうちは休むことへの罪悪感や不安もありましたが、終わってみると本当にいい経験ができたなと感じています。
今回は、この3か月を振り返ってみたいと思います。どうぞ、お付き合いください。
もくじ
3か月間の集中国試対策スタート!
ラストスパート・国試対策期間として3か月お休みをしていました。
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3年間学校に通ってようやく受けることができる国家試験。わたしにとってこの3か月は3年間の集大成でもありました。
国試の日程は、8月1日に実技試験、9月1日に筆記試験。最初の2か月は実技試験に向けての練習。実技試験が終わると余韻に浸る間もなくすぐ筆記試験対策が始まります。
国試対策初日、先生が「この3か月はすごくつらいと思います。でも、ついてきてください! 毎日学校に来てくれれば合格ラインに絶対にもっていきます!」と言ってくれました。
ブートキャンプに入門したような気持ちになりながらも、この言葉がとてもありがたく、なにより心強く、わたしは「もしつらくなっても絶対泣かないぞ」「泣くときは合格のときだ!」とその日心の中で誓いました。
そう決めたわたしでしたが、最初の1週間でクラスメイトとのレベルの差を思い知らされ、早くも涙を堪える毎日になるのでした。
自分と向き合い続けた実技試験対策
学生生活の3年間、わたしはお仕事が充実していたこともあり、早退やお休みをたくさんとっていたので、出席日数もかなりギリギリの状態。そのため、技術レベルがクラスメイトとは大違いでした(自分のせいなんですが、かなりショックでした……)。
みんなができていることができない。理解できていないからなぜできないかもわからない。さらに左利きというのも不利で、たったの1週間で、やる気満々だった明るい気持ちから真っ暗な絶望感へと変わってしまいました。
ひとり居残りをして練習しても、家に帰って練習をしても、どうして上手くならないんだろう?とすごく悔しくて、何度も泣きそうになりながら必死に自己分析をし、「集中!」と自分に言い聞かせながら練習していました。
日が進むにつれ、焦る気持ちが募るばかり。あっという間に1か月が過ぎ、いよいよ模擬試験が始まるという段階になっても、自分の下手さに落ち込む毎日でした。
追い込まれた精神状態でしたが、それはわたしだけではなくクラスメイトも同じだったようで、ともにがんばる仲間たちが、前向きな言葉をたくさんかけてくれました。
たとえば、何度やってもできなくて落ちこんでいると「この短期間でここまでできるようになったんだから、わたしたちはすごいんだよ!大丈夫!できる!!」と励ましてくれました。
また、「わたしはこうやってるよ!」と自分のやり方を教えてくれたり、わたしが少し上達したときは「やったねー!!よかったねー!がんばったねー!」と一緒に喜んでくれました。
ときには「アンリさんががんばってるの見て、わたしもがんばろう!ってやる気が出ました。一緒に合格しましょう!」と声をかけてくれて、ひとりじゃないんだ!と、すごく勇気をもらえました。
また、先生方のご指導が熱心なのも心強かったです。
何度やってもできず、同じことばかりを質問しているわたしを絶対に見捨てず、繰り返し繰り返し教えてくださる姿には、本当に救われました。教わりながら次第に「先生をがっかりさせたくない!」「絶対次はうまく作る!」という気持ちになりました。
校長先生も一緒に教えてくださるのですが、愛情たっぷりなご指導で、顔を見るだけで安心感がありました。
先生方の熱い「合格させてあげたい」という想いが、どれだけ大きな支えになったか!!
社会人としても、先生方を見て学ぶことが本当に多く、技術はもちろん人としても成長できたと思っています。
とうとうやってきた実技試験の日
そんなこんなで、奮闘しながらあっという間に2か月が過ぎ、実技試験の日がやってきました。まったく眠れないまま迎えた当日の朝、早朝から学校で一度だけ練習をし、白衣に着替えて、いざ会場へ。
会場へ入ると、もうやるだけだ!という思いに変わり、手が震えそうになったら、クラスメイトの姿を見て心を落ち着かせました。
第一課題はレイヤーカット 20分。第二課題はオールウェーブ 25分。
緊張の中ではありましたが、試験中もクラスメイトの姿が見えたので落ち着いて取り組めたと思います。長くてあっという間でした。
終わって会場を出たら迎えにきてくれた夫の顔を見るなり、緊張がほぐれたのか、なんともいえないたくさんの感情が溢れて車内でたくさん泣きました。
合格するまで泣かないぞ!と思っていましたが、さすがに無理でした。
筆記試験!そして仕事復帰と学校の卒業式
実技試験後の学校は、実技試験の余韻に浸る間もまく筆記試験の勉強がスタート。
正直、筆記はなんとかなる!と思っていましたが、筆記は筆記でかなり大変!!
関係法規、運営管理、衛生管理、保健、香粧品科学、文化論、美容技術理論の7科目。
感染症や消毒、人体構造、皮膚科学、薬品の名前、ファッションの歴史など難しいものばかりで、とにかく幅広い。さすが国家試験ですね。
20年ぶりの勉強に頭は毎日パニック。久しぶりにこんなに勉強しました。
実技試験はやったものが目で確認できますが、筆記試験は頭の中を確認できません。
先生がわたしの点数から得意不得意を分析してくださって、そこを中心に暗記したり教科書を読んで理解したりしていきました。また、先生が毎日のようにグループラインでもたくさん励ましてくださいました。
毎日があっという間ですぐ1か月が経ち、筆記試験当日。筆記試験は実技とは段違いに落ち着いていて、これで解放される!!という思いでした。
とても難しかったので、終わった後はほっとする余裕はなく、不安で、あの答えはこれかな?あれかな?と寝ようにも寝れず、夜な夜な教科書をめくったりしていました。
そうやって、どうにか無事、慌ただしく長かった3か月が終了しました。
試験翌日からはすぐ生放送へ復帰。気持ちを切り替えられるか心配でしたが、スタジオやスタッフの皆さま、出演者の皆さまのいつもと変わらない雰囲気に、リラックスして安心して復帰することができました。
そして復帰翌日には、3年間お世話になった中部美容専門学校を卒業し、いよいよ結果を待つのみとなりました。
国試対策期間中の家族との過ごし方
この3か月間は、子どもにも国家試験の話をしていましたし、家族のスケジュールも調整していたので、家族のサポートで集中して勉強することができました。
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子どもがいると家でなかなか練習や勉強ができないので、夜は子どもと一緒に9時に寝て、毎朝3時に起きて練習や勉強。6時半になると朝ごはんを作り、学校へ送り出してわたしも8時に学校へ向けて家を出るという生活でした。
土日は、夫や両親、姉が子どもを見てくれていたので、集中して自分の時間を作ることができました。
子どもとの時間がなかなか取れないというところはかなり気になっていて、毎日「ごめんね」という思いでしたが、ある日学童の先生から「お母さん、ずっと続くわけじゃないんだから大丈夫!がんばってる姿を子どもにみせてあげて!」といっていただいて、肩の荷が降り、心が救われました。
そこからは「あと少しだからね!」「終わったらいっぱい遊ぼうね!」と娘にも話し理解してもらいました。
娘からは、「国家試験がんばってね」というお手紙を毎日のようにもらい、夫は「ママは今がんばってるから、パパとお出かけしよう!」と、わたしが家で練習できる環境を作ってくれました。
正直、家族も本当に大変だったと思います。心の支えになりました。ありがとう。
合否発表とすべてを終えて
6月〜9月。休業、国家試験、学校卒業、仕事復帰、合格発表と本当にいろんなことがありました。振り返ってみても、怒涛の日々だったなと思います。
お休みをいただき自分の夢に向かって突き進めたのは、理解してくださり、サポートしてくださった皆さまのおかげです。
この決断に悩みもありましたが、この3か月の経験は、わたしの人生にとって大きなものとなりました。
まっすぐ一人ひとりに向き合う熱意ある先生方。
年齢は違えど、夢を叶えるためともに手を取り合い、励まし合い、未来を語り合えたクラスメイト。
最大のサポートをしてくれた家族。
3か月の長いお休みをご理解いただき、ご調整いただいたお仕事関係の皆様。
心から感謝しています。ありがとうございました。
改めて、やってよかった!と思っています。人生観が変わるほど、すごくいい経験になりました。
そして!!
このコラムの提出期限日の朝、結果が発表されました(ほやほやです)。
結果は、合格!!!
本当にうれしい。うれしい!うれしい!! ホッとしました。すべてから解放された気持ちです。
いよいよここからが始まり! ようやく夢のスタートラインに立つことができます。
正直、こっそり受けて、受かっていたときに報告できたらどんなに心が楽か……と何度も思いましたし、結果を待っている1か月間はとにかく毎日不安で、結果のことを聞かれるたびしんどかったです(笑)
ただ、みんなに公表して試験を受けるからこそ、絶対に合格する!という強い気持ちを持つことができたのはたしかです。覚悟を決めた人は強くなるんだなぁと、自分自身で経験して感じました。
すべてが必要なことだったと今結果を見て改めて感じています。
最後に、今なにかに迷ってる方がいたらぜひ一歩踏み出してみてください。踏み出してみたら、できないと思っていたこともうまく回りだし、覚悟が固まり、新しいものが見れて新しい出会いがあるとわたしは思います。
自分の人生、ハッピーに過ごしましょう!!!
今回も最後まで読んでいただき、アンリがとうございました。