子どものいたずらは、ときに相手を怪我させてしまうことがあります。ママ・パパが見える範囲のことであれば防げる可能性がありますが、学校の休み時間や放課後は防ぐことが難しい場合があります。しかし、事前に子どもにやってはいけないことを伝えておけば、防げる可能性もあるでしょう。
そこで今回は、子どもがやりがちな危険ないたずらをご紹介します。また、子どものいたずらによって友達が怪我をした場合の対処法もまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
もくじ
子どもの危険ないたずら
大人は「これをしたら危ない」とわかりますが、子どもの場合は「面白そう」と冗談のつもりでいたずらをしてしまうことがあります。このいたずらがときには大きな事故につながってしまうこともあるため、ママ・パパが子どもに教えなければいけません。
まずはどのようないたずらがあるのか、チェックしておきましょう。
座る瞬間に椅子を引く
子どものころ、友達が座る瞬間に椅子を引いた経験がある、または自分が座ろうとしたら椅子を引かれた経験がある、教室内でそのようないたずらを目撃したことがあるというママ・パパは多いでしょう。
本人からするとちょっとしたいたずらかもしれませんが、打ち所が悪いと大きな事故につながる可能性もあります。
実際に、いたずらをされた方のなかには下半身麻痺になった方もいます。また、尾てい骨を骨折したことで長時間座るのがつらいという方もいるそうです。
参照:「椅子引き」イタズラのつもりが大ケガ、子どもでも「法的責任」を問われるのか?|Yahoo!ニュース
子どもの“椅子引き”イタズラ投稿が話題 自然分娩できなくなる可能性も|ENCOUNT
いきなりドアを閉める・机や椅子をどかしてガードする
校内で鬼ごっこをしているとき、逃げることに必死でいきなりドアを閉めたり、机や椅子でガードしたりすることもあるでしょう。
筆者が小学生のとき、そのような光景を目の当たりにしたことがあります。そのときは鬼役の人が手で受け止めたので怪我はしていませんでしたが、場合によっては突き指や骨折をする可能性もあるかもしれません。
子どもは夢中になると周囲が見えなくなってしまうため、鬼ごっこに参加していない子どもたちも怪我をする可能性があり、非常に危険です。
友達のランドセルの持ち手を引っ張る
小学生のとき、ランドセルの持ち手を引っ張るいたずらをされた、またはしたことがあるというママ・パパもいるのではないでしょうか?
筆者が小学生のとき、歩いている友達のランドセルの持ち手をつかんで軽く引っ張っている人がいました。当時はこれで怪我をする人は周囲にいませんでしたが、いきなり持ち手を引っ張られると倒れてしまいかねないため危険です。
物を振り回す
傘や体育着袋、絵具セット、書道セットなど、子どもは手に持っているものを振り回すことがあります。これが人に当たってしまうと危険です。
過去には、傘を振り回し、そばにいた友達の左目に当たって脳挫傷と眼球損傷で意識不明の重体になった事例もあります。
物を投げる
小さいころから「物を投げてはいけない」と教わっていても、友達同士でつい投げ合ってしまう場合があります。
たとえば運動場で座っているとき、手持ち無沙汰で砂や小石を拾って投げたことがあるママ・パパは多いはず。筆者が小学生のときは、拾った小石を前に座っている友達の背中に軽く投げている人もいました。これだけであれば怪我はしませんが、なかには白熱して投げ合いになるケースもあるそうです。過去には、小石の投げ合いをしていたら左目に小石が当たり、続発性緑内障と診断された事例があります。
室内に閉じ込める
教室や倉庫などの鍵を閉める、もしくはドアを押さえて開かないようにするいたずらをする子もいます。ちょっとしたいたずらかもしれませんが、これが大きな事故につながる可能性はゼロではありません。
過去に、2階にある体育館倉庫に閉じ込められ、パニックを起こして窓から飛び降りるという事案が発生しています。この事例では、閉じ込めたのは子どもではなく教師でしたが、子ども同士でも起こりうる可能性があります。
子どもの危険ないたずらを防ぐ方法
子どもが学校に通っている間は、ママ・パパがいたずらを注意することができません。そのため、子どもに前もってやってはいけないことを教えておく必要があります。
その際は、事例も一緒に伝えるとよいでしょう。そうすれば、ちょっとしたいたずらがどんなに危険なことなのかを子どもに知ってもらえます。
また、周囲でそのようないたずらを目撃した場合は、友達に注意することも伝えておきましょう。
筆者が小学生のとき、椅子引きの現場を何度も目撃したことがありますが、大怪我につながるようなことはありませんでした。だからこそ、「やってはいけない」ということに気づきにくい可能性があります。
また、学校側からそのような注意喚起が行われることもありませんでした。
自分の子どもが加害者・被害者にならないように、ママ・パパが子どもにしっかり伝えましょう!
もし子どもが友達を怪我させてしまった場合の対処法
子どもが友達を怪我させてしまった場合は、学校と本人に話を聞き、謝罪をすることが大切です。
学校と子どもから詳細を聞く
子どもが友達を怪我させてしまった場合、学校からママ・パパに連絡が入ることがほとんどです。その際に詳細を伝えられるかもしれませんが、自分の子どもにも話を聞くようにしましょう。
子どもに話を聞く際は、感情的に怒鳴ってはいけません。ママ・パパが怒ってしまうと、本当のことをいえなくなる可能性があります。子どもから話を聞いたら、学校から聞いた話と相違点がないか確認しましょう。もし内容が異なる場合は、学校に再度確認をする必要があります。
怪我をさせてしまった子に謝罪をする
事実確認が完了したあとは、すみやかに怪我をさせてしまった子のママ・パパに謝罪の連絡を入れましょう。どんなに遅くても翌日までには連絡を入れることが大切です。すみやかに連絡を入れることで、謝罪の気持ちが伝わります。
もし留守電になってしまう場合は、謝罪と後日連絡をする旨を残しておきましょう。
電話をする際は、直接会って謝罪したい旨も伝えることが大切です。
訪問時は菓子折を持参し、子どもと一緒に謝罪します。直接会って謝罪をすることで、気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
子どもがいたずらをしないように前もって教えておこう
子どもが学校でどのように過ごしているのか、ママ・パパは完全に把握することはできません。もしかすると、椅子引きや友達のランドセルを引っ張るなどのいたずらをしている可能性もあります。友達に怪我をさせてしまう前に、ちょっとしたいたずらが怪我や事故につながることを伝えて、やってはいけないことだと教えておきましょう。
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