子どもが知らない人に恥ずかしがったり、怖がったりしてしまう「人見知り」に悩むママ・パパもいるのではないでしょうか?
人見知りは個人差が大きく、知らない人に激しく泣いてしまう子もいれば、まったく人見知りをせず、自分から誰にでも話しかける子もいます。人見知りの理由や対処法を知って、やさしく見守ってあげましょう。
今回は、子どもが人見知りをする時期や人見知りの原因、対処法などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
子どもの人見知りとは?いつからする?
人見知りとは、初めて会う人や知らない場所などに不安を感じたり、恥ずかしがったりすることを指します。人見知りの有無や程度、表れ方には個人差があります。
人見知りの表れ方としては、声をかけられて泣く、ママ・パパの後ろに隠れる、固まって動かなくなるといったものがあります。
人見知りをすると、声をかけてくれた人に気まずい思いをさせてしまったり、子どもがママから離れなくなってしまったり、親としては大変な面もあるかもしれません。
しかし、子どもの人見知りは人の顔を覚えることや、自分にとって安心できる相手を区別することができるようになった「成長の証」でもあります。喜ばしいことでもあるため、やさしく見守るとよいでしょう。
子どもが人見知りをする時期は?
子どもが人見知りをする時期には個人差がありますが、一般的には生後6か月ごろから始まり、2〜3歳になると落ち着くといわれています。早い子では生後4か月ごろからママ・パパ以外の人に抱っこされると泣くことがあります。
子どもが人見知りをする理由

子どもが人見知りをする理由は、子どもの心身の発達段階によって変化していきます。
以下では、月齢ごとに人見知りをする理由をご紹介します。
生後6か月〜8か月ごろ
赤ちゃんは生後6か月ごろになると、ママ・パパをはじめ身近な人の顔を区別できるようになってきます。そして赤ちゃんがママ・パパを特別な存在と認識し、愛着が深まる時期でもあります。
ママ・パパとの結びつきが強まる分、それ以外の人と接すると赤ちゃんは不安になり、人見知りをします。この時期には、祖父母や親戚などこれまで会ったことのある人に対して急に人見知りをし始めることもあります。
人の顔を区別し、ママ・パパへの愛着が形成できているからこそ、赤ちゃんは人見知りをします。急に人見知りが始まっても、心配しすぎずに見守るとよいでしょう。
人見知りをしていた相手とママ・パパが仲よくしている様子を見れば、子どもは安心して徐々に心を開くようになります。
10か月〜1歳半ごろ
生後10か月〜1歳半ごろは人見知りのピークといわれています。この時期の子どもはママ・パパが離れることに対し強い不安を感じます。そのため、知らない人と接する場面では、ママ・パパに守ってもらおうと人見知りが激しくなる傾向にあります。
ただし、ママ・パパ以外の他者と関わる機会が増えると、人見知りは次第に収まっていきます。
1歳半〜3歳ごろ
1歳半ごろの子どもは自我が芽生えはじめ、他者を強く意識するようになります。「知らない人だから怖い」という気持ちと「知らない人だけど気になる」という不安と好奇心の葛藤から、人見知りが出ることもあるようです。実際に、ママ・パパ以外の人から声をかけられると隠れてしまう子もいるのではないでしょうか。
さまざまな場所に出かけて知らない人と接する機会を増やし、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになれば、不安な気持ちは少しずつ解消され、人見知りも減っていきます。
人見知りをしないのはなぜ?
お子さんの激しい人見知りに悩む方もいれば、人見知りがなく誰にでも話しかけてしまうことに悩んでいる方もいるでしょう。
人見知りをしない子のなかには、家族の数が多い、小さいころから人が集まる場所に行く機会が多いといった理由で知らない人に対して抵抗がない子もいます。
また、単にその子の性格や気質によって、誰とでも仲よくできる社交的な子であれば人見知りをしないことも考えられます。人見知りをしない場合も個人差と捉え、見守る姿勢が大切です。
とはいえ、人見知りがまったくないと変な人にもついて行ってしまいそうで心配ですよね。
人見知りをしない子には、「知らない人にむやみに話しかけない」「知らない人にはついて行かない」「ママ・パパから離れて行動しない」などのルールをしっかり伝えておきましょう。防犯ブザーを持ち歩かせるのも一案です。
人見知りの対処法

人見知りをするお子さんへは、以下のような対処を心がけましょう。
安心感を与えて落ち着かせる
子どもが人見知りをして泣いてしまったら、まずは不安を取り除いてあげることが大切です。ママ・パパが抱っこをしたり、声をかけたりして落ち着かせましょう。
早く慣れてもらおうと知らない人に抱っこさせたり、無理に泣き止ませたりすると逆効果になってしまうこともあります。知らない人や場所には徐々に慣らしてあげることが大切です。
注目せずに見守る
人見知りの子どもは注目されると不安が増してしまいます。小さなお子さんとはつい目を合わせたくなりますが、人見知りが強い場合はなるべく目線を送らずにさりげなく見守ってあげましょう。
時間が経って落ち着いてきたら、子どものほうから寄ってくることもあります。焦らず子どものペースに合わせてあげてくださいね。
人や場所に慣れる
家庭で過ごす時間が長いと、ママ・パパ以外の他者の存在や家庭以外の場所を認識していないこともあり、これが人見知りの原因になることもあります。
家庭の外に出かけて世の中には知らない人がたくさんいることを理解することで、次第に人見知りがなくなることもあるため、公園や子育て支援センターなど、たくさんの人がいる環境へ積極的に足を運ぶようにしましょう。
ただし、はじめからあまりに大勢の人がいる場所へ行くと、かえって不安や恐怖が強くなってしまう可能性もあります。はじめは人が少ない時間帯を選ぶ、短時間で家に戻るなど調整しながら少しずつ慣らしていくとよいでしょう。
人見知りが激しい・全くない!不安なときは?
人見知りには個人差があるため、人見知りが激しい、あるいは全くないというだけで病気を疑う必要はありません。
しかし、まれに発達障害の特性が子どもの人見知りに影響しているケースもあります。人見知りのほかにも癇癪が激しい、目線が合わないなど発達で気になる点がある場合は、かかりつけ医や自治体の保健センターなどに相談してみることをおすすめします。
人見知りは成長の証!やさしく見守ろう
子どもの人見知りは生後6か月ごろから始まり、2〜3歳ごろに落ち着くといわれています。
子どもが人見知りをした際、無理強いをするのはかえって不安を強めてしまいます。ママ・パパの声かけや抱っこで落ち着かせてから、徐々に知らない人や場所に慣れさせるようにしましょう。
人見知りは、ママ・パパを特別な存在と理解し、自他の区別がつき始めた成長の証でもあるため、やさしく見守ってあげてくださいね。
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