冬になると気になる子どもの肌の乾燥。「カサカサしていると心配になる」というママ・パパもいるのではないでしょうか? 放っておくとひどくなり「とびひ」になることもあるため、正しい方法で対処してあげることが大切です。
そこで今回は、子どもの肌が乾燥しやすい理由や乾燥を放っておくことのリスク、乾燥から守る方法をご紹介します。お子さんの健やかな肌を守るためにも、今回ご紹介する内容をぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
子どもの肌は乾燥しやすい?
しっかり保湿しているつもりでも、「気がつくとカサついていた」という経験があるママ・パパもいるでしょう。子どもの肌って、なぜ保湿をしても乾燥してしまうのか不思議ですよね。
以下では、子どもの肌が乾燥しやすい理由を2つご紹介します。
理由1:皮膚が薄い
子どもの肌は、大人の約2/3程度の薄さしかありません。
さらに、細胞間脂質が少なくバリア機能が未熟です。細胞間脂質はコレステロールやセラミドで構成されていて、細胞同士をつなぎ水分の蒸発を防ぐ働きを担っています。そしてバリア機能は、水分の蒸発やアレルギー原の侵入を防ぐ役割のことです。
肌が薄いのにくわえて、皮膚の隙間から水分が蒸発しやすい肌構造になっているため、乾燥しやすくなっているのです。
理由2:皮脂が少ない
大人は皮膚の表面に皮脂による皮膜を作ることで肌を厚くして、水分の蒸発を防いでいます。しかし、子どもはそもそも皮脂の分泌量が少ないため、皮膜によるバリア機能が弱い傾向にあります。
とくに10歳ごろまでは皮脂が少ない状態が続くため、しっかりと保湿をして保湿剤によって保護膜を作ってあげなければ乾燥しやすい状態となります。
子どもの肌が乾燥するとどんなリスクがある?
子どもの肌は薄くデリケートなため、乾燥しやすくなっています。乾燥するとバリア機能が落ちて外部からのダメージを受けやすくなり、いわゆる敏感肌の状態に!
そもそも敏感肌とは、ちょっとした刺激で痒みやピリつきを感じるデリケートな肌のことです。敏感肌になると、お風呂で身体が温まったり、洋服の縫い目が肌に触れたりしただけで痒みを感じることも……。また、肌荒れや湿疹などのトラブルが起こることもあります。
お子さんが肌を掻いている様子が見られると、「掻いちゃダメだよ」と注意するママ・パパもいるでしょう。しかし、子どもは痒みを感じると、ママ・パパに注意されても無意識に掻いてしまうものです。そのため、「気がつくと傷になっていた」ということも少なくありません。
掻きすぎによりできた傷からは汁が出てきて、その汁がほかの箇所に付着することで、「とびひ(伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん))」になることもあります。
子どもの肌を乾燥から守る方法
ここでは、子どもの肌を乾燥から守る方法を3つご紹介します。どれも自宅で簡単にできることばかりなので、ぜひ試してみてください。
しっかり保湿をする
まずは保湿剤でしっかりと保湿してあげましょう。
なかには「これまでもしっかり保湿していた」という方もいるかもしれませんが、塗るタイミングや量が間違っていると乾燥を防げません。
たとえば、お風呂上がりに一度だけ保湿剤を塗っていたという場合は、これにプラスしてもう一度保湿剤を塗る機会を増やしましょう。さらに、お風呂上がりの保湿はできるだけ素早く塗る、とくに乾燥が気になる箇所にはたっぷり塗ることを意識することが大切です。
ローションだとどうしても乾燥してしまう場合は、保湿力の高いクリームタイプやワセリンを重ね塗りしてあげるのもおすすめです。
部屋の湿度を適切に保つ
どれだけ保湿をしていても、部屋の湿度が低いと肌は乾燥します。とくに冬場は湿度が低いだけでなく、エアコンを使うことで部屋の空気がより乾燥しやすくなるため、部屋の中の湿度管理はとても大切です。
もっともよいとされている湿度は40〜60%なので、加湿器を利用するなどして湿度をコントロールしましょう。もし加湿器がない場合は、部屋の中に洗濯物を干すのも一案です。
ただし、加湿しすぎると結露ができたりカビが発生したりする可能性がある点には注意が必要です。
こまめに水分補給をする
冬場は夏場よりも喉の渇きを感じにくく、水分補給を忘れがちになります。その一方で肌からは絶えず水分が蒸発しているため、水分を摂らずにいると肌が乾燥しやすくなります。
身体の内側から乾燥を防ぐためにも、こまめに声かけをして水分補給をさせてあげましょう。
乾燥で痒がるときはどうする?
乾燥がひどくなりかゆみが出てきたときは、一般的な保湿剤ではなく、痒み止めが配合された保湿剤を使用しましょう。痒み止めが配合された保湿剤は、ドラッグストアなどで購入可能です。
ドラッグストアの薬剤師や登録販売者にお子さんの年齢や肌の状態を伝えると、数ある商品の中から適切なものを紹介してもらえますよ。
かゆみが出てかいてしまった場合は、傷ができていることもあるでしょう。そのようなときは市販の保湿剤を使用するのではなく、速やかに皮膚科を受診してください。
同時に、掻いたときに肌を傷つけないよう爪を短く切っておくことも大切です。
丁寧な保湿で子どもの健やかな肌を守りましょう!
子どもの肌は乾燥しがちなので、日頃からたっぷりと保湿をしてあげることが大切です。このほか、湿度の管理や水分補給など、肌が乾燥しないためにできることをやってあげましょう。
乾燥で敏感肌になり痒みが出てくると、肌を掻きむしってしまう子どももいます。一度とびひになると治るまでに時間がかかるため、傷にならないうちに対処することが重要です。お子さんの肌の乾燥が気になっているママ・パパは、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね!
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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