子どもが2歳前後になりおむつ替えの頻度が減ってくると、そろそろ自分でトイレに行く練習、いわゆるトイレトレーニングをしたほうがよいか気になりますよね。「おむつを使うのは何歳まで?」「トイレトレーニングはどうやって始めたらいい?」と悩むママ・パパもいるのではないでしょうか?
そこで今回は、おむつを卒業する年齢の目安やトイレトレーニングの進め方・成功させるポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
おむつは何歳まで使う?卒業の目安は?
紙おむつの普及と性能の向上により、年々おむつが外れる時期は遅くなっているといわれています。最近では、おむつ外れの時期は3歳以降が一般的となり、完全に卒業するのは3〜6歳ごろと年齢にばらつきがあります。
おむつを卒業するためには、トイレまでおしっこを我慢するための身体の機能が十分に発達している必要があります。しかし、発達の時期は早くて3歳ごろから、ゆっくりな場合は小学校入学以降と個人差が大きくなっています。
以前はおむつの卒業は早いほどよいと考えられてきましたが、最近では自然に外れるのを待つという考えが主流になってきました。おむつを卒業する年齢にはばらつきがあるため、「完全に卒業するまでは3歳以降もおむつを使う」と捉えましょう。
夜のおむつ外れには時間がかかる場合も
日中はおむつが外れても、夜寝ている間のおむつ外れには時間がかかることもあります。睡眠中はホルモンが分泌されておしっこの量が減るようになっていますが、子どものうちはホルモンの分泌が不十分で膀胱にためられるおしっこの量も少ないため、おねしょをしやすくなります。
4〜5歳でもおねしょを繰り返す場合、身体の機能がまだ十分に成長していないからであり、子どもの性格や育て方のせいではありません。夜のおむつ外れにも個人差があるため、焦らず怒らず見守りましょう。
トイレトレーニングを始めるタイミングって?
前述のように身体の発達には個人差があるため、早くトイレトレーニングを始めたからといって、早くおむつを卒業できるとは限りません。トイレトレーニングを始めるタイミングは、以下のような条件を目安にするとよいでしょう。
自分でトイレに行って座れる
自分の意思でトイレに行き、おしっこをするためには、歩行や着替えなどの基本的な動作ができる必要があります。自分でトイレまで歩いて行き、ズボンを脱いで便座に座るという一連の動作が自分でできるようになってからトイレトレーニングを始めましょう。
おしっこの間隔が2時間程度になる
おしっこをする間隔が空くと、それだけ膀胱に尿をためておけるようになったサインといえます。逆にいえば、おしっこをする間隔が短いうちは、どんなにトイレトレーニングをしてもおむつの卒業は難しいかもしれません。2時間程度おしっこをせずにいられるようになってから始めると良いでしょう。
排泄の意思表示をする
子どもがトイレに行くためには、尿意を感じたタイミングで大人に伝える必要があります。「おしっこでる」「トイレ行く」など子どもが簡単な言葉を話せるようになり、こちらが何を伝えようとしているか理解できるようになれば、トイレトレーニングもしやすくなるでしょう。
言葉がまだ話せなくても、お腹のほうをおさえてもぞもぞするなどといった素振りでおしっこをしたいことがわかることもあります。素振りがあったタイミングでトイレに誘うと、トイレトレーニングにつながるかもしれません。
トイレに興味を持つ・行きたがる
ママ・パパのトイレについてきたり、水を流したがったりと、トイレに興味を持つようになったら、トイレトレーニングを始めるのにぴったりのタイミングです。
ママ・パパが実際にトイレを使っているところを見ると、子どもがトイレはおしっこをする場所だと理解します。また、まねしたいという気持ちも芽生えるため、練習をスムーズに始められます。
夏はトイレトレーニングに最適!
ちなみに、トイレトレーニングを始める季節としては夏がおすすめです。
夏は気温が高く汗をかくため、おしっこの間隔が空きやすくなります。さらに、薄着で汚れても着替えやすく、洗濯物も少なくて済むため、トイレトレーニングには最適の時期といえます。
トイレトレーニングに必要なものを準備しよう
トイレトレーニングには、以下のものを用意しておくとよいでしょう。
絵本や動画
トイレについて教える内容の絵本や動画は、トイレに興味を持ってもらい、おしっこやうんちをする場所と認識させるのに役立ちます。
ぬいぐるみなどを使って、ママ・パパがトイレについて教えてあげるのもよいでしょう。
補助便座・踏み台
トイレの便座は、子どもには大きすぎて座りづらいため、補助便座を用意するとよいでしょう。足元に踏み台も設置すると、より子どもが自分で座りやすくなります。
トイレトレーニングの際におまるを使う場合もありますが、いずれはトイレに移行する必要があるため、補助便座のみでも問題ありません。
トレーニングパンツ
トレーニングパンツは、おしっこをしても外に漏れないよう、股の部分が厚く作られたパンツです。おしっこは吸収されますがパンツの中は濡れた状態になるため、汚れ物は減らしつつ、お漏らしをしたときの感覚を学ぶことができます。
トイレトレーニングの進め方

トイレトレーニングは、以下のような順番で進めるとよいでしょう。
まずはトイレに座ってみる
絵本や動画を見せてトイレのイメージがついたら、おむつ替えの際に一緒にトイレに行ってみましょう。まずは行くだけでも構いません。
それから徐々に、ズボンを下ろす、便座に座る、水を流すなど、ひとつずつ工程を増やしていきます。
ただし、最初のうちは便座に座ってもおしっこが出ないことがほとんどです。1〜2分で出なければ「また後でにしようね」と切り上げましょう。
パンツでお漏らしを経験させる
トイレでおしっこできるようになったら、徐々にパンツで過ごす時間を増やしていきます。お漏らしをさせて、パンツが濡れた感覚を経験させましょう。
おむつはおしっこをしてもサラサラで快適な状態が続くため、トイレに行く必要性を感じられないことがあります。あえてパンツが濡れて気持ち悪い感覚を味わうことで、お漏らしする前にトイレに行こうという意識を芽生えさせることができます。
トイレを習慣化する
朝起きたときや保育園から帰ってきたとき、寝る前など、決まったタイミングで1日に何度もトイレに行くようにしましょう。習慣にすることで自然にトイレに足を運ぶようになり、成功率も高まっていきます。
日中のおむつが外れたら夜もチャレンジ!
前述のとおり、おねしょをしなくなる年齢には個人差があるため急ぐ必要はありませんが、日中はおむつが外れてトイレの成功率が上がってきたら、少しずつ夜もパンツで過ごすようにしてみましょう。
おねしょの対策には、寝る前の水分補給を控えめにすることや、夕食を早めにとることなどが挙げられます。防水素材で作られたおねしょシーツを敷いておくと、布団までおしっこが濡れるのを防げるため安心です。
うんちだけできないという場合も
トイレでおしっこはできるのに、うんちはできないという場合があります。理由として、トイレに座った際に足がつかず踏ん張りにくいことが考えられるため、足が届く踏み台を用意してあげるとよいでしょう。
このほかにも、トイレに長く座るのが嫌だという場合や、うんちが出そうな感覚がわかりにくくトイレに間に合わないことも考えられます。うんちについても、焦らず見守ってあげてくださいね。
トイレトレーニングを成功させるポイント

トイレトレーニングを無理なく成功させるためには、以下のようなポイントを意識することが大切です。
子どもが楽しめる工夫を
トイレトレーニングは、本人のやる気なしには進められません。お子さんが楽しく、前向きに取り組める工夫をすることが大切です。
たとえば、トイレの中を子どもの好きなキャラクターなどで飾るとよいでしょう。おしっこができたら1枚シールを貼るというように、成功したときのごほうびを作ってモチベーションもアップさせるのも一案です。
成功したらたくさん褒めよう
トイレでおしっこが出たときには、一緒に喜び、たくさん褒めてあげましょう。子どもにとっては、ママ・パパから認めてもらえることが何より嬉しいものです。「スッキリしたね」「上手にできたね」などポジティブな声かけをすることで、子どもも積極的にトイレに行くようになります。
失敗しても叱らないで!
トイレトレーニングに失敗はつきものです。お漏らししたりトイレを汚したりすると、洗濯や掃除の手間が増えてイライラしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、失敗したときに叱ってしまうと、本人がやる気をなくしトイレに行きたがらなくなってしまうこともあります。失敗しても否定せず、「次はトイレに行こうね」「早く言ってくれたらトイレでおしっこできるね」など、前向きな言葉を伝えてあげると子どもも安心できます。ママ・パパは焦らず、余裕を持ってトレーニングに臨みましょう。
楽しいトイレトレーニングでおむつを卒業しよう
子どもがおむつを卒業する時期には個人差がありますが、2歳前後になり、おしっこの間隔が空いてトイレに興味をもち始めたら、トイレトレーニングを始めてもよいころです。まずはおしっこが出なくてもトイレに座ることから始めて、徐々にトイレを習慣化していきましょう。
トイレトレーニング中は失敗しても叱らず、お子さんのやる気を育ててあげることが大切です。成功したときには思い切り褒めてあげてくださいね。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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