2024年8月9日現在、沖縄県内ではインフルエンザ注意報が発令されています!
「インフルエンザは冬場に流行するもの」というイメージが強いですが、暑い夏場にも流行することもあります。なぜなら、夏場はエアコンの使用によって部屋の空気が乾燥しやすくなる上に、窓を閉め切ることが多く換気が難しくなるからです。
とくに沖縄は暦が秋になってもエアコンの使用が欠かせないほど暑い日も多いため、夏からインフルエンザに注意が必要だといえるでしょう!
しかし、発熱などの風邪症状があっても、普通の風邪なのかインフルエンザなのか見極めるのはなかなか難しいものです……。
そこで今回は、風邪とインフルエンザの違いやインフルエンザの予防方法などをご紹介します。ご家族の健康を守るためにも、ぜひチェックしてくださいね。
もくじ
風邪とインフルエンザの違い
インフルエンザが流行している時期に風邪の症状が現れて、「これは風邪?インフルエンザ?」と悩んだことはありませんか?
とくに小さなお子さんの場合は、自分で症状をうまく伝えられないこともあるので、風邪なのかインフルエンザなのかの見極めが難しいものです。
普通の風邪は、くしゃみや咳、喉の痛み、鼻水などの局所的な症状が現れるのが一般的です。全身症状はあまりみられず、熱もそれほど高くないのが特徴となっています。
一方インフルエンザは、39℃以上の高熱と関節痛や筋肉痛などの全身症状が現れるのが特徴です。短期間で多くの人に感染しやすいため、「インフルエンザかも?」と思ったら外出せずに自宅で療養しましょう。
以下では、風邪とインフルエンザの違いを表形式でご紹介します。
風邪 | インフルエンザ | |
感染経路 | 飛沫感染 | 空気感染・飛沫感染 |
感染性 | あまり強くない | 非常に強い |
症状の現れ方 | 緩やか | 急激 |
発熱 | 37〜38℃ | 37〜40℃ |
症状 | 咳・鼻水・鼻詰まり・くしゃみ・喉の痛みなど局所的な症状 | 咳・鼻水・鼻詰まり・くしゃみ・喉の痛みなどの局所的な症状に加えて、筋肉痛や関節痛、倦怠感、頭痛などの全身症状を伴う |
合併症の有無 | とくになし | 熱性痙攣・肺炎・気管支炎などの合併症のリスクあり |
期間 | 長くて1週間程度 | 1〜2週間程度 |
子どもと一緒に予防しよう!インフルエンザの予防方法
インフルエンザにかかると、体力的にも精神的にも辛いもの……。健康的な毎日を過ごすためにも、以下のことを行いましょう!
栄養バランスのよい食事・十分な睡眠を心がける
健康の基本は食事と睡眠からといっても過言ではありません。栄養バランスの偏った食事や睡眠不足が続くと、健康を維持しづらくなってしまいます。
インフルエンザが流行する時期だけでなく、日頃から栄養バランスの整った食事と十分な睡眠を心がけることで、体力や免疫力を高めることができるでしょう。
うがい・手洗いをする
空気中にはたくさんの菌が漂っているため、呼吸で菌を吸い込んでしまうことも。帰宅後は喉についた菌を外に出すためにも、しっかりうがいをしましょう。
うがいに慣れていない小さなお子さんはブクブクうがいでも問題ありませんが、できるだけガラガラうがいもできるように練習しておくとよいでしょう。ガラガラうがいは「あー」と声を出しながら行うのがポイントです!
さまざまなものに触れる手にもたくさんの菌がついているため、帰宅後は流水と石鹸で十分に洗うことが大切です。手洗いの際は、指の間や爪先、手首も忘れずに洗うようにしてください。
小さなお子さんは自分でできないこともあるので、ママ・パパが一緒に洗ってあげるとよいでしょう。
外出を控える・外出時はマスクを着用する
インフルエンザが流行している時期は、人混みへの外出は避けるようにしましょう。もし外出しなければならない場合は、マスクを着用して感染を防ぐことが大切です。
お子さんが学校へ行くときにはマスクを着用させるのはもちろん、念のため「交換用マスク」も持たせておきましょう。
また、咳などの風邪症状がある場合は無理をさせず、学校をおやすみさせるのも一案です。
適切な湿度を維持する
空気が乾燥していると、気道粘膜の防御機能が低下してインフルエンザにかかりやすくなります。適切な湿度は50〜60%といわれているため、加湿器などを使って室内の湿度を適切に保つようにしましょう。
ただし、加湿器を使用する際は、お子さんの手が届かないところに設置してください。
もし加湿器がなくても、洗濯物を室内に干すことで部屋の湿度を上げることができますよ。
インフルエンザワクチンを接種する
インフルエンザワクチンを接種するのも有効です。厚生労働省の発表によると、インフルエンザワクチンを接種することで、インフルエンザによる重篤な合併症を予防して健康被害を最小限に留めることができるそうです。
ただし、100%効果が発揮されるわけではないということは覚えておきましょう。
ちなみに、インフルエンザワクチンの接種回数はお子さんの年齢によって異なります。
日本小児科学会の発表によると、生後半年から13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種とのこと。ワクチンの効果が出るまでに2週間程度かかるそうなので、ワクチン接種を考えている方は早めに接種しましょう。
参照:インフルエンザの基礎知識|厚生労働省
インフルエンザワクチン|日本小児科学会
もし子どもがインフルエンザにかかってしまったら……
どれだけ気をつけていてもインフルエンザにかかってしまうこともあるでしょう。
もしインフルエンザにかかってしまったら、以下のことを心がけるようにしてください。
・十分な睡眠をとる ・消化によく栄養があるものを食べる ・水分補給をする ・部屋を加湿する ・マスクを着用して外出を控える ・かかりつけ医を受診する |
インフルエンザにかかった場合は、とにかく水分を摂って休むことが大切です。無理をすると治りが遅くなるだけでなく、重症化する危険性もあるため、しっかりと療養することを意識しましょう。
とくに小さなお子さんは喉の渇きを感じづらかったり、嘔吐してしまったりすることがあります。水分補給ができていないと脱水症状を引き起こす可能性もあるため、ママ・パパがこまめに水分補給を促してあげるようにしてください。
子どものインフルエンザ いつから登校してよいの?
お子さんがインフルエンザにかかってしまった場合の疑問のひとつに、「いつから学校に行かせてもよいの?」というものがあります。実際にわたしも、娘がインフルエンザにかかったときに悩みました。
厚生労働省のガイドラインによると、インフルエンザによる出席停止期間は「発症したあと5日を経過し、かつ、解熱したあと2日(幼児は3日)を経過するまで」となっています。
つまり、インフルエンザの症状が出て5日目(発症から6日)の時点で熱が下がっていたとしても、熱がない日が2日(幼児は3日)なければ登園・登校はできないということです。
インフルエンザ発症から3日目で熱が下がった場合 | 6日目(幼児は7日目)から登園・登校可能 |
インフルエンザ発症から4日目で熱が下がった場合 | 7日目(幼児は8日目)から登園・登校可能 |
インフルエンザ発症から5日目で熱が下がった場合 | 8日目(幼児は9日目)から登園・登校可能 |
このとき注意したいのが、日数の数え方です。日数の数え方としては、発熱した日を0日目、翌日を1日目と数えるようなので間違えないようにしましょう。
日数の数え方が不安な場合は、那覇市が発表している「インフルエンザ出席停止期間早見表」をチェックするか、各学校へ問い合わせてみることをおすすめします!
インフルエンザに備えよう!
じつは9月末から10月上旬にかけて、筆者もインフルエンザにかかっていました。その経験を踏まえて、「これはやっておいたほうがいい!」と思ったことをピックアップしてみたので、ぜひご参考にしてみてください。
スポーツドリンクや食料をストックしておく
インフルエンザにかかったら、とにかく水分補給が大切です! 万が一に備えて経口補水液やスポーツドリンクをストックしておき、いつでも水分補給ができるようにしておきましょう。
また、食欲がなくなるのでレトルトのお粥やインスタントのスープが重宝します。このとき、普通の食器を使うと洗い物が増えていく一方なので、使い捨てのフォークやスプーンなどがあると便利です。
このほか、熱冷まし用の冷却シートも必須です。
わたしは娘と一緒にインフルエンザにかかり、それぞれ5日間ほど発熱していたため、1人1箱程度使いました……。おでこだけでなく、脇の下や首元、背中にも貼ることで少しだけ辛さが和らいだので、お子さんが発熱したときはぜひお試しください。
もし療養中に必要なものが出てきた場合は、ネットスーパーを利用するのがおすすめです。ちなみに、沖縄県内では「りうぼう」「イオン」「サンエー」がネットスーパーに対応しています。
解熱剤を常備しておく
万が一に備えて、お子さんの解熱剤を常備している家庭は多いでしょう。では、ママ・パパの解熱剤は用意していますか?
もし親子でインフルエンザになってしまった場合、どれだけ辛くてもお子さんの看病はしなくてはいけません。お子さん用の解熱剤だけでなく、大人用の解熱剤も用意しておくのがおすすめです。
親子で一緒に受診できる病院を探す
インフルエンザにかかった場合、子どもは小児科を、大人は内科を受診するのが一般的です。そのため、親子で一緒にインフルエンザにかかった場合は別々の病院を受診しなければならないケースが多いでしょう。
辛い症状が続く中で病院をはしごするのは想像以上に大変です。無理することなく診察を受けられるよう、お子さんと一緒に受診できる病院を探しておくのがおすすめです。
もしくは、かかりつけの小児科に相談をして、ママ・パパも一緒に診てもらえるか確認しておくとよいかもしれません。
また、発熱時の移動はお子さんの身体に負担がかかるので、できるだけ近所でかかりつけ医を見つけておくことをおすすめします。
インフルエンザにかからないように注意しよう!
インフルエンザにかかると、大人も子どもも辛い思いをします。一般的な風邪とは違い、全身症状が出て合併症のリスクもあるため、できるだけ予防をするようにしましょう。
とくに小さなお子さんは重症化しやすい傾向にあるため、もしお子さんがインフルエンザにかかった場合は、ママ・パパがこまめに水分補給をさせてあげたり、注意深く様子を観察したりしてあげることが大切です。
どれだけ予防していてもインフルエンザにかかってしまうこともあるため、今回ご紹介した内容を参考にして、万が一に備えておきましょう。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
「こんな情報があるとうれしいな」「これについてもっと詳しく知りたい」という意見があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください! 皆さまの率直な声を心よりお待ちしております。
ご意見・ご感想はこちらから