中学生の反抗期にはどう対応すればいいの?正しい対応方法とNG行動を知ろう

中学生 反抗期

「小学校高学年あたりから反抗するようになった」「中学生になって子どもがイライラしだし、反抗的な態度をとるようになった」という状況にお困りのママ・パパもいるのではないでしょうか? 
反抗期は子どもが成長するうえで大事な経過のひとつなので、家族で一緒に乗り越えていくことが重要です。

そこで今回は、中学生の反抗期のタイプと対応方法、絶対にやってはいけないNG行動をご紹介します。お子さんが反抗期を迎えてお困りのママ・パパ、そして春から中学生になるお子さんがいるママ・パパは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

中学生の反抗期は二次反抗期?分かれる3タイプ

中学生 反抗期

中学生ごろに起こる反抗期は「二次反抗期」とも呼ばれています。

一次反抗期は、一般的に「イヤイヤ期」とも呼ばれている1歳〜4歳ごろ。自我が芽生えることで「思っていたのと違う!」と感情を表現することで起こります。
一方、中学生ごろからの二次反抗期は、友達関係や視野が広がることで自立心が芽生え、「子ども扱いされたくない!」という気持ちから起こります。さらに、先輩や後輩、先生との関係性や現実と理想の違いに悩むことでストレスを感じ、それが反抗として現れることも。定期テストや部活のプレッシャーが反抗の原因となることもあるようです。つまり、二次反抗期は成長過程でごく一般的なことなのです。

反抗期の原因はひとつではなく複合的なので、どれが原因であるとは言い切れません。始まる時期や度合い、その長さも子どもによって異なるため、親は気長に付き合うことが重要です。
しかし、反抗の仕方によっては「うちはひどいんじゃないか……」と悩むこともありますよね。反抗期のタイプや対応方法を知っておけば、少しは気持ちが楽になるかもしれません!

反抗タイプ

怒りっぽくなり感情の抑制が難しいのが「反抗タイプ」です。自己主張が強くなり、自分の意見を通そうとするのが特徴です。さらに、物に当たることもあり、小さなことでも感情が爆発しやすい傾向にあります。

反抗タイプの子どもに向き合う際は、「親が同じ土俵に上がらないこと」が大切です。同じように感情的になりぶつかってしまうと、お互いに傷つけ合ってしまうことも……。ヒートアップする前に、一旦引いて冷静になるようにしましょう。

会話が減るタイプ

親とのコミュニケーションを避けるようになるのが「会話が減るタイプ」です。質問を投げかけても返事が適当、またはなくなります。ときには言葉遣いが荒くなったり、意図的に無視をすることもあるでしょう。

しかし、だからといって会話が減るタイプにしつこく質問するのは避けたほうが無難です。「自分のテリトリーを荒らされた」と感じてさらなる反抗につながる可能性があるため、適度な距離感を持って接しましょう。また、いつでも子どもが話しかけてこれるように、話をかけやすい空気感を作っておいてあげることも大切です。

反抗しないタイプ

ほとんど反抗がみられないタイプも一定数います。ただし、表立った反抗がみられないからといって、何も抱えていないわけではありません。内面にストレスを抱えていることもあるため、これまで通り定期的に声かけをしてコミュニケーションをとることが大切です。

どうしたらいいの?中学生の反抗期の対応方法

子どもの反抗的な態度に「どうしたらよいのだろう……」と悩むこともあるでしょう。
すべての子どもに対して「こうするべき!」とお伝えすることはできませんが、以下のような対応を心がけることをおすすめします。

子どもの考えを尊重する

自立心が高まっている時期なので、ひとりの大人としてある程度考えを尊重してあげるとよいかもしれません。たとえば、子どもの考えや感情を理解して共感することで、「受け止めてくれている」という安心感を与えられるでしょう。

ただし、子どもの意見をすべて尊重するのではなく、学校や家庭のルールを守れる範囲で聞き入れることが大切です。積極的にコミュニケーションをとって信頼関係を築いていきましょう。

ぶつかりそうなときは時間を置く

子どもの反抗期には親もイライラしがち……。お互いにイライラしているときは、一旦時間を置いて冷静になってから話し合いをしましょう。もし話し合いの途中でヒートアップしてしまった場合は、お互いの感情を落ち着かせる時間を作ることも大切です。

親子喧嘩をしても気持ちを切り替える

どれだけ喧嘩をしても気持ちを切り替えるようにしましょう。というのも、喧嘩の状態が長引くと家の中の雰囲気が悪くなります。そうなると家庭が安心できない場所になり、子どもが心を閉ざしてしまったり、家に帰ってこなくなったりすることがあります。
たとえ仲直りできないまま1日を終えたとしても、次に顔を合わせるときは気持ちを切り替えていつも通りに接するようにしましょう。喧嘩の状態を長引かせないことが大切です。

安心できる環境を整える

仕事で疲れたママ・パパが家に帰るとホッとするように、子どもが帰ってきてホッとする空間作りをしましょう。親に余裕がなくイライラしてばかりいたり、夫婦仲が悪くて喧嘩ばかりしていたりすると、子どもは家庭に居心地の悪さを感じてしまいます。家の居心地が悪くなると部屋にこもりっきりになったり、家に帰ること自体が嫌になったりするため、安心して過ごせる環境作りは重要です。

栄養バランスのよい食事にする

成長期の子どもにとって栄養バランスのよい食事はとても大切です。栄養バランスが乱れると肌の調子が悪くなったり、運動でよいパフォーマンスを発揮できなくなったりすることがあり、それがさらなるストレスを引き起こして反抗がひどくなることも。子どもの要望をある程度聞くことも大切ですが、栄養バランスのよい食事を準備することを心がけるとよいでしょう。

中学生の反抗期にNGな対応

中学生 反抗期

親も感情のある人間なので、子どもの反抗期が続くと正しい対応ができなくなることもあるでしょう。それでも「NG行動だけは避ける」という心がけは忘れないことが大切です。

頭ごなしに叱る

子どもの反抗に対して、頭ごなしに叱るのは避けましょう。というのも、親が怒りっぽい態度で対応すると、子どもはさらに反抗してくるようになるからです。できるだけ冷静な態度を心がけてください。

過度な制限をかける

適度な制限は必要ですが、過度な制限は反抗期をさらに長引かせることにつながります。また、厳しすぎる対応は信頼関係に影響することもあるので、制限やペナルティーは適度に課すようにしてください。

干渉しすぎる

反抗期の子どもには干渉しすぎないようにすることが大切です。ママ・パパからするとまだまだ子どもではありますが、大人と同じように扱うことも意識し、プライバシーを尊重してあげましょう。適度な距離感を保つことで、子どもは「信頼されている」と感じることができます。

勝手な期待を押し付けない

親の勝手な期待が子どもにストレスを与えて、反抗を強くしていることもあります。
子どものためと、親は自分の経験からアドバイスをしたり期待したりしがちに……。しかし、その期待が重いとストレスになるため、過度な期待はやめましょう。

家族で反抗期を乗り越えよう!

子どもの反抗的な態度に、ついイラッとしてしまうこともあるでしょう。しかし、反抗期は子どもの成長において大切な過程のひとつです。今回ご紹介した内容を参考にして、家族で乗り越えましょう!

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さえこ

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