文教のまち西原町での暮らしとは?子育てや生活はしやすい?

kirakira beach

沖縄県の東海岸沿いにある西原町は、歴史と伝統のある文教のまちといわれています。
そんな西原町での暮らしは、どのようなものなのでしょうか?

この記事では西原町について詳しくご紹介するので、移住やお引越しを考えている方は、ぜひご参考にしてみてくださいね。

西原町はどんなところ?

西原町は、沖縄本島南部の東海岸沿いにある自然と文化が豊かな街です。首里の北側(方言でニシ)にあることから「西原町」という名前になりました。
というのも、西原町は琉球王朝時代、首里政府の直管領地だったのです! そのため、現在でも町内の至るところに琉球王朝を感じる文化財が残っています。

そんな西原町の総面積は15.90km2。北側に宜野湾市、北東側に中城村、北西側に浦添市が隣接しています。
令和5年1月末現在の人口は35,683人。うち男性は17,995人、女性は17,688人、世帯数は15,563世帯です。

西原町は、幼児教育から大学教育まで一貫した教育施設に恵まれていることから「文教のまち」としても知られています。実際に、西原町には県内唯一の国立大学である琉球大学をはじめ、私立の沖縄キリスト教大学、沖縄キリスト教短期大学の3つの大学があるんです!

このほか、バレーボールが盛んで小・中学校、高等学校、一般においてもバレーボールに親しみがあり、数々の大会でも上位の成績を修めていることから「バレーボールのまち」とも呼ばれています。

琉球王朝時代の文化財

琉球王朝時代の文化財が数多く残る西原町は、沖縄の歴史を学びたい方にはぴったりの地です。
以下では、西原町に残る文化財の一部をご紹介します。ぜひ家族で沖縄の歴史を学びに足を運んでみてくださいね。

内間御殿(うちまうどぅん)

琉球王朝時代の尚巴王の旧宅跡に建てられた神殿です。もともとは木造だったため沖縄戦で破壊されてしまいましたが、戦後、地域住民によって再建築され約300年もの間大切に守られてきました。2011年2月には国の史跡に指定されています。

棚原の石畳道

棚原集落に残る石畳道で、まばらに敷いた石灰岩の間に石を敷き詰めたつくりになっています。
西原町内において現存する数が少なく、棚原集落の歴史を知るうえで重要な場所です。

棚原旧宮里家屋敷跡

町の指定史跡である棚原旧宮里家屋敷跡地は、沖縄の伝統的な屋敷の形となっているのが特徴です。トイレを兼ねた豚の飼育小屋「フール」や屋敷入口の内側に目隠しとして設置される「ヒンプン」のほか、小道から屋敷入口まで続く石畳や石段も比較的よい状態で残っています。

先王旧宅碑

尚円王ゆかりの地である内間御殿を改修した際の竣工記念碑として、1738年6月12日に建立されました。沖縄戦で破損し、現在は石碑の一部と台座だけが残されています。

テラノコシノロガー

地元では「ティランキーガー」と呼ばれている井戸のことです。現在はコンクリート造りの屋根が建てられていて、水量は比較的豊富です。「琉球国由来記(1713年)」には、テラノコシノロ川と記されています。

西原町内には、今回ご紹介した文化財以外にもたくさんの遺跡があります。
琉球王朝時代の文化財がこれほど残っている街は珍しいため、親子で沖縄の歴史を巡ってみるのもよいかもしれません。

参考:町の文化財|西原町

利便性は高く買い物には困らない!

shopping mom

国道329号線沿いを中心に、西原町には複数の商業施設があるため、日常生活にはほとんど困りません。

たとえば、2020年12月にオープンした「西原さわふじマルシェ」は、西原町内で採れた農水産物を販売しているだけでなく、地元食材を使った料理が堪能できるレストラン、歴史や文化が学べる劇場もある総合施設です。
なかでも採れたての新鮮野菜が購入できる「うんたま市場」は注目のスポット! スイスチャードやトレビス、フェンネルなどの西洋野菜も取り扱っているため、初めて見る野菜に出会えるかもしれませんよ。

参考:西原さわふじマルシェ|西原町

ちなみに、筆者はスイスチャードを購入したことがありますが、クセがなく食べやすい野菜でした。茎の部分が黄色やオレンジ、濃いピンク色をしているので、食卓が華やかになりますよ! また、見た目がかわいらしいので、野菜嫌いのお子さんも食べてくれるかもしれませんね。おひたしや炒め物にして食べるのがおすすめです。

このほか、西原町での買い物といえばサンエー西原シティ! 2023年2月末現在、30以上ものファッション・雑貨店と11の飲食店などが入っています。食品や日用雑貨、子ども服や学習用品なども揃っているので、必要なものがあればとりあえず西原シティに行ってみるとよいかもしれません。

ほかにも、ザ・ビッグエクスプレス西原店やメイクマンニューマン店などもあり、食品や日用品の買い物には困らないでしょう。

新道路開通で那覇へのアクセスも抜群

これまで、西原町から那覇市・南風原町方面へ行くには国道329号線を通るのが一般的でしたが、朝夕のラッシュ時は渋滞がひどく、アクセスが悪いと感じることもあったのではないでしょうか?

しかしこの度、西原町小那覇と南風原町与那覇を結ぶ、全長4.2kmの国道329号線与那原バイパスが開通しました! これにより、もっとも渋滞がひどかった与那原交差点の渋滞緩和が期待されています。
さらに、現道経由と比較すると約8分の所要時間短縮が図れるのです! これは、那覇市や南風原町方面に通勤しているママ・パパにはうれしいポイントですよね。

筆者も現道の国道329号線と新しく開通した国道329号線与那原バイパスを通ってみたことがありますが、信号が少なく割とスムーズに進んだ印象です。とくに与那原警察署の前の交差点は混雑がすごいので、そこを通らずに済むというのはかなりうれしかったです!

子育てしやすい街づくり中

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西原町は、さまざまな面から見て子育てしやすい地域です。

制度

西原町には5つの小学校と2つの中学校、16の認可保育所と認定子ども園があります。

平成31年には106人だった待機児童が令和4年には31人まで減少していることを考えると、ほかの市町村と同じく待機児童問題には積極的に働きかけているといえるのではないでしょうか?

さらに西原町では、令和元年から幼児教育無償化制度が始まりました。その内容は以下のとおり。

・幼稚園、認可保育園、認定こども園などを利用する3歳児から5歳児クラスの子どもたち(住民税非課税世帯は0歳から2歳児クラスについても)の保育利用料の無償化
・幼稚園の預かり保育を利用する3歳児から5歳児クラスの子どもたち(住民税非課税世帯は0歳から2歳児クラスについても)の預かり保育利用料の無償化
・認可外保育施設など(ファミリーサポートセンター・病児保育)を利用する3歳児から5歳児クラスの子どもたち(住民税非課税世帯は0歳から2歳児クラスについても)の利用料の無償化

利用には条件がありますが、子育て世代にとってはありがたい制度です。
詳しくは、西原町ホームページ(幼児教育・保育の無償化について)をご確認ください。

遊び場

子どもの遊び場としては、「クリード西原マリンパーク(きらきらビーチ)」がおすすめです。
クリード西原マリンパークは全長550mの大型ビーチで、海水浴やマリンスポーツ、バーベキューなどが楽しめます。浮き輪のレンタルもしているので、もし忘れてしまっても大丈夫ですよ。

マリンスポーツは4歳から体験できるので、家族でマリンスポーツを楽しむのもよいかもしれません。軽食やかき氷などが食べられるパーラーや売店、シャワー室を完備しているので、小腹が空いたりびしょ濡れになって遊んだりしても安心ですね。

さらにクリード西原マリンパークには、アスレチック遊具が完備されたちびっ子広場もあります。ここなら、小さなお子さんも一緒に楽しい時間を過ごせます。
また、ちびっ子広場には大型車や身障者用も含めて約1,000台もの車が駐車できる大型駐車場が完備されているので、「せっかく遊びに来たのに車が停められない」ということはほとんどないでしょう。

参考:クリード西原マリンパーク

歴史と文化に囲まれた暮らしができる西原町

琉球王朝時代に首里政府の直管領地だった西原町は、今もなお数多くの遺跡が残る歴史ある街です。サンエー西原シティのオープンにより買い物が便利になっただけでなく、国道329号線与那原バイパスの開通により那覇・南風原方面へのアクセスもしやすくなったことから、子育て世代も住みやすい街となりました。ぜひ西原町での子育てライフを楽しんでくださいね。

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さえこ

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