沖縄県南部には、全部で9つの市町村があります。那覇市や浦添市、豊見城市は有名ですが、そのほかの市町村についてはあまり詳しくない方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、沖縄県南部の基本情報をはじめ、南部を構成する9の市町村の特徴について解説します。南部について理解を深めたい方は、ぜひご覧ください!
もくじ
都会でもあり田舎でもある!沖縄県南部の基本情報
沖縄県南部は、県庁所在地である那覇市(なはし)を有するエリアです。このほか、糸満市(いとまんし)や八重瀬町(やえせちょう)、豊見城市(とみぐすくし)、南城市(なんじょうし)、南風原町(はえばるちょう)、与那原町(よなばるちょう)、浦添市(うらそえし)、西原町(にしはらちょう)があり、全部で9の市町村で構成されています。
※「浦添市と西原町は中部では?」とお思いの方もいるかもしれませんが、じつは中部と南部の境目に明確な決まりはないそうです。そのため、あんまーるでは浦添市と西原町を南部の一部とします!
参照:沖縄県 令和3年人口移動報告年報(令和2年10月~令和3年9月)|沖縄県企画部
令和4年 全国都道府県市区町村別面積調(7月1日時点)|国土交通省 国土地理院
(※人口は令和3年10月1日時点、面積は令和4年7月1日時点の情報)
そんな南部の特徴は、都会と田舎が入り混ざっているところ! 大型商業施設やアウトレットモールがある市街地を除けば、きれいな海とさとうきび畑をはじめとする自然が大きく広がっています。こうした二面性があるのは、南部ならではの特徴であり魅力といえるでしょう。
このほか、歴史的なスポットが多く点在していることも南部の特徴です。たとえば、琉球王国の歴史を見て・聞いて・食べて感じられる「首里城公園」や、平和の尊さを肌で感じられる「沖縄県営平和祈念公園」などがあります。観光スポットとしてはもちろん、子どもの教育にも最適な場所なので、お子さんと一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。
沖縄県南部の9の市町村を深掘り!それぞれの特徴とは
上述のとおり、南部には9の市町村がありますが、それぞれで特徴は異なります。
1.那覇市
那覇市は、言わずと知れた沖縄県の中心都市です。那覇空港や那覇港など国内外流通の拠点がある上に、国際通りや首里城公園、おきなわワールドなどの人気観光スポットが集結していることから、政治・経済・文化の中心都市として確立しています。
そんな那覇市の魅力は、何といっても公共交通機関が充実しているところ! バスはもちろん、沖縄都市モノレール「ゆいレール」も通っているため、移動手段に困ることがありません。
また、「那覇メインプレイス」や「デパートリウボウ」など大型商業施設が点在していることも那覇市の魅力です。日用品からブランド品まで、購入しやすくなっています。
なお、那覇市に関する詳しい情報は以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください!
那覇市はどういう地域?基本情報から利便性・交通面・子育て情報までご紹介
2.糸満市
糸満市は、沖縄本島最南端の地域です。県内有数の農産地という一面を持っていることから、市内には畑が多くあります。心身ともにリラックスできるような、のどかな風景が糸満市の魅力です。
このほか「沖縄県営平和祈念公園」や「ひめゆりの塔」など、沖縄戦に関する施設や戦跡も点在し、平和教育の場としても知られています。
さらに、地元でできた野菜や果物、地元で獲れた魚介類などを販売する「道の駅いとまん」もあります。料理用の食材を調達できるのはもちろん、その場で天ぷらや海鮮丼を味わうこともできるので、休日のお出かけスポットとしても最適ですよ!
なお、糸満市に関する詳しい情報は以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
海人の町・糸満市の暮らしとは?利便性や子育てのしやすさもチェック
3.八重瀬町
八重瀬町は、桜の名所として知られる地域です。「八重瀬公園」では、毎年1〜2月ごろに緋寒桜(ヒカンザクラ)が咲き誇る絶景を堪能できます。また、同時期に開催される「やえせ桜まつり」では、緋寒桜のライトアップやステージイベントなどを楽しめます。
そんな八重瀬町は、自然を感じられる地域でもあります。たとえば、「ぐしちゃん浜」は浅く穏やかな海なので、小さな子どもも海水浴を楽しみやすく、運がよければ生き物観察をすることもできます。子どもと一緒に自然の遊びを楽しみたい方は、南城市を生活拠点にしてもよいかもしれません!
4.豊見城市
豊見城市は、那覇市のヘッドタウンとして知られる地域です。商業施設や医療・教育機関が充実している上に、那覇から車で十数分とアクセスしやすいことから、若者を中心に人気を集めています。
豊見城市の成長は著しく、2020年には水族館を併設した「イーアス沖縄豊崎」が開業しました。日常的なお買い物はもちろん、休日のお出かけにもぴったりなスポットです。
市街地というイメージが強い豊見城市ですが、じつは気軽に海を楽しめるんです! 市内には「瀬長島」や「オリオンECO美らSUNビーチ」があり、どちらも人気の観光スポットです。海水浴やバーベキューを満喫できるほか、水平線に沈む夕日を望むこともできるため、大人も子どもも満足すること間違いありません。
なお、豊見城市に関する詳しい情報は以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください!
豊見城市は観光・移住にもおすすめ!イベントや子育て情報をご紹介
5.南城市
南城市は、豊かな自然に囲まれた地域です。観光スポットとして知られる「知念岬公園」からは、空と海が織りなす大パノラマの絶景を一望できます。
このほか、南城市と橋でつながっている離島「奥武島(おうじま)」では、海を眺めながら絶品天ぷらを味わえます。分厚い衣の天ぷらとソースの相性が抜群です!
そんな南城市は、2022年4月から「子ども医療費助成制度」を導入しています。具体的には、南城市にお住まいの15歳までの子どもの保護者に対し、医療費の一部を助成しているのです(※15歳になって最初の3月末まで)。子育てしやすい環境である点は、ママ・パパにとって大きなメリットになるでしょう。
なお、南城市の基本情報や子育て情報については以下の記事でご紹介しています。ぜひご覧ください!
6.南風原町
南風原町は、沖縄県で唯一海に面していない地域です。その分、緑があふれており、かぼちゃやナーベーラー(へちま)の栽培が盛んに行われています。
中でも、南風原町の特産品として有名なのはかぼちゃです。果物に匹敵するほどの強い甘みが特徴で、「津嘉山(つかざん)完熟かぼちゃ」「南風原かぼちゃ」といった品名で販売されています。
そんな南風原町には、「沖縄県立 南部医療センター・こども医療センター」があります。もしものとき大きな病院に行きやすい点は、子育て世帯にとって魅力的なポイントといえるでしょう。
なお、南風原町に関する詳しい情報は以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。
唯一の海なし街「南風原町」はさまざまな施設が揃う便利な場所!その暮らしとは?
7.与那原町
与那原町は、南城市・南風原町・西原町に隣接する地域です。沖縄県三大綱曳のひとつである「与那原大綱曳」が開催されることでも有名で、毎年県内外から多くの観客が訪れます。
そんな与那原町では、2019年10月から「幼児教育・保育の無償化」を実施しています。3歳児クラスから5歳児クラスのすべての子どもが対象です。そのため、もし居住地選びにお悩みの子育て世帯がいれば、与那原町を視野に入れてみてもよいかもしれません。
参照:190828_与那原町_幼児教育・保育の無償化_画像用ol|与那原町
なお、与那原町に関する詳しい情報は以下の記事でチェックできます! こちらもぜひご覧ください。
与那原町は子育てに適している?基本情報から利便性、子育て情報まで一挙公開
8.浦添市
浦添市は、那覇市に隣接する地域です。「港川ステイツサイドタウン」が有名で、ここには外国人住宅(米軍に従事する人やその家族の住まいとして建てられたコンクリート作りの住居)を活用したカフェやショップが立ち並んでいます。観光客だけでなく、うちなーんちゅにも人気のスポットで、連日多くの人で賑わっています。
このほか、2019年10月にはゆいレールが那覇市内から浦添市まで延長! 那覇市の「石嶺駅」とともに、浦添市の「経塚駅」「浦添前田駅」「てだこ浦西駅」の4駅が新たに開業し、今まで以上に那覇市へアクセスしやすくなりました。普段のお出かけも子どもの通学も、ゆいレール1本で済ませられそうですね。
なお、浦添市に関する詳しい情報は以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください!
歴史と異国情緒あふれる浦添市!その基本情報や利便性・子育てのしやすさをご紹介
9.西原町
西原町は、東海岸に位置する地域です。有名な観光スポットには「クリード西原マリンパーク」があり、ここでは海水浴だけでなく、ビーチバレーやビーチサッカー、パークゴルフ、マリンスポーツ、バーベキューなどを楽しめます。家族でアクティブな1日を過ごしたいときにぴったりです!
このほか、西原町はバレーボール・ビーチバレーで数々の功績を残していることでも有名です。この背景から、2005年には「バレーボールのまち西原」を宣言しています。
子どもがバレーボールやビーチバレーに興味をお持ちであれば、西原町を生活拠点としてみるのもよいかもしれませんね。
なお、西原町の基本情報や交通面については以下の記事で解説しています。こちらもぜひご覧ください!
沖縄県南部は魅力あふれる市町村が集結したエリア
沖縄県南部というと、那覇市や浦添市、豊見城市が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、そのほかの市町村にも独自の特徴・魅力があります。たとえば、八重瀬町には子どもも安心して遊べる穏やかな海があり、与那原町では幼児教育・保育の無償化を実施しています。
このように、それぞれの市町村で特徴・魅力は異なるため、自分好みの地域を選んで観光や居住を楽しんでみてください!
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