沖縄のひなまつりはどんなことをする?気になる「浜下り」について解説!

沖縄 ひなまつり

3月3日はひなまつりですね!
今では沖縄でも新暦の3月3日にひなまつりを行うのが一般的になっていますが、昔は旧暦の3月3日に「浜下り」という儀式を行っていたようです。

そこで今回は、現在のひなまつりと沖縄の風習である浜下りについてご紹介します。ひなまつりについてもっとよく知り、沖縄の文化に触れるためにも、ぜひご覧ください。

そもそもひなまつりってどんな日?

「桃の節句」とも呼ばれるひなまつりは、女の子の健やかな成長を願ってお祝いをする日です。ひな人形を飾り、ひなあられや菱餅を食べたり、甘酒を飲んだりして過ごすのが一般的となっています。そのため、ひなまつりを楽しみにしている子どもたちも多いでしょう。

そもそもひなまつりは、中国と日本の風習が混ざって生まれた「上巳の節句」が由来となっています。
中国には3月初旬の巳の日(上巳)に、水辺で体を清めて邪気を払う風習があったそうです。一方日本にも、紙で作った人型を川に流して厄を払う「流し雛」という風習がありました。この2つが合わさり、貴族の人形遊びであった「ひいな遊び」と混ざって、現在のひなまつりになったといわれています。

現在ではひな人形を飾る家庭がほとんどですが、本土では昔のように流し雛を行う地域もあるようですよ。

子どもに「ひなまつりって何をするの?」と聞かれたら……

最近は保育園やこども園などでひなまつりのイベントをするところが増えているため、すでにひなまつりについて色々と知っているお子さんもいるようです。しかし、保育園に行っていない場合や学校でひなまつりイベントがない場合は、お子さんに「ひなまつりって何をするの?」と聞かれることもあるでしょう。
もしお子さんに尋ねられたときは、「女の子の日だよ」「女の子の成長を願う日だよ」と教えてあげましょう。

ひなまつりの食べ物・飲み物

沖縄 ひなまつり

ひなまつりの行事で子どもたちが楽しみにしているものといえば、ひな人形とひなまつりの食べ物・飲み物ですよね! ひなまつりの食べ物・飲み物にはそれぞれ意味があるので、その意味も踏まえて準備するのがおすすめです。

ひなあられ

色とりどりのひなあられは、色によって意味が異なるそうです。一説によるとピンクには「魔除け」、白には「清浄」、緑には「健康き」という意味が込められているそうです。

このほか、地域によって味わいが違います。たとえば、関東地方のひなあられは砂糖がまぶされた甘いもの、関西のひなあられは醤油や塩を使ったしょっぱいものとなっています。
甘いひなあられとしょっぱいひなあられの両方を購入して、家族で食べ比べをするのも楽しいかもしれません。

菱餅

ピンク・白・緑の3層に重なったひし形のお餅を「菱餅(ひしもち)」といいます。
じつは、菱餅の色の順番は決まっていることをご存じでしょうか? 1番下が緑、真ん中が白、1番上がピンクになっていて「雪の下から植物が芽生え、桃の花が咲く姿」を表現しているそうです。

ちらし寿司

諸説ありますが、平安時代にお祝いで食べられていた「なれ寿司」がちらし寿司の由来となっているそうです。なれ寿司とは、魚の中にお米を詰めて発酵させたお寿司のもとになった料理です。
さらに、ちらし寿司に使う菜の花は「春の暖かさ」を表し、海老は「長寿」、レンコンは「先を見通す力」などそれぞれの食材に意味が込められています。

はまぐりのお吸い物

はまぐりは最初から対になっている貝殻としかぴったりと合わない貝です。そのため、夫婦の姿と重ね合わせて「素敵なパートナーと結ばれるように」という願いが込められているそうです。

白酒(甘酒)

白酒とは焼酎やみりんにもち米と麹を加えて作るお酒です。厄除けや長寿の意味が込められています。しかし、白酒にはアルコールが含まれていることから、お子さんは甘酒を飲むのが一般的です。

沖縄のひなまつり「浜下り」

沖縄 ひなまつり

旧暦文化が残る沖縄では、現在でも旧暦に沿ってさまざまな行事が執り行われています。その中に、旧暦の3月3日に行う「浜下り」と呼ばれる伝統行事があります。

浜下りとは、海辺へ行き海水に手足をつけることで厄落としをする儀式のことです。旧暦の3月3日は大潮により浜が広がるとされていることから、女の子は白浜を踏むことで身が清められるといわれていたそうです。
名前こそ異なりますが、ひなまつりと同じく女の子(女性)の健康を祈るための行事として、古くから沖縄県内各地で行われてきました。

また、昔は浜下りの日になると、女性だけで重箱料理や三月菓子などを持って浜辺へ行き、海水に手足を浸して身を清めていたそうです。男性は混ざることができない、女性だけの神聖な儀式だったんですね。

ちなみに、わたしも娘が小さいときに母や祖母にいわれて「浜下り」を行った経験があります。
しかし、上述した儀式的なものではなく、「手足を海につけるだけでもよいからやってきなさい」といわれて、意味もわからずやっていました。今思えば、こんな意味があったんですね。

沖縄のひなまつり「浜下り」を楽しむアイデア

今は「浜下り」という風習自体が薄れてきていますが、我が子の健やかな成長を願うために、旧暦の3月3日に海へ出かけてみてもよいかもしれませんね。ちなみに、2024年の旧暦3月3日は4月11日にあたります!

以下では、沖縄のひなまつりである浜下りの日におすすめの遊びをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

海へ出かける

昔の風習である浜下りに習って、海へ出かけてみましょう! 4月には海開きが済んでいるビーチも多いので、早めの海遊びに出かけるのもよいかもしれません。泳がなくても手足だけを海水につけることで厄払いになるそうですよ。

ただし、旧暦の3月3日(2024年は4月11日)は天気にもよりますが、海水はまだ冷たいことがあるので、お子さんの身体が冷えてしまわないように長時間の水遊びは避けるようにしてください。日差しが強い場合は日焼け対策を、気温や海水温が低い場合は防寒対策を忘れずに!

潮干狩り

浜下りでは潮干狩りを楽しむのもおすすめです。昔の浜下りは本来女性だけの神聖な儀式でしたが、現在はそのような風習もほとんどなくなってきているため、家族で潮干狩りが楽しめます。
さらに、沖縄では浜下りの日の前後がとくに潮干狩りに適した時期とのこと。浜下りという伝統行事を体験しつつ、家族で潮干狩りを楽しむのもよいかもしれませんね。

沖縄のきれいな海で子どもとひなまつりの思い出を作ろう!

今回は、皆さんが知っている一般的な「ひなまつり」と、沖縄の風習である「浜下り」をご紹介しました。浜下りの日とされている旧暦の3月3日は、2024年だと4月11日にあたり、海開きが行われているビーチも多いため、家族で伝統の浜下りや潮干狩りを楽しみましょう。

 


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さえこ

小学生の娘を持つ母😀
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