沖縄といえば海!というイメージが強いため、なかなか川へ遊びに行く機会はないかもしれません。しかし、じつは沖縄県内には川遊びできるスポットがたくさんあるんです!
そこで今回は、沖縄県内の川遊びスポットをご紹介するとともに、川遊びをするときの注意点を解説します。今年の夏は川遊びに挑戦してみたい!と考えているママ・パパは、ぜひチェックしてみてくださいね。
子どもと一緒に行ける!沖縄の川遊びスポット
子どもと一緒に遊べる、沖縄の川遊びスポットをご紹介します。
いつもは海に遊びに出かけることが多い方も、この機会に川遊びにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
【国頭村】比地川(ひじがわ)・比地大滝(ひじおおたき)
比地川は流れが穏やかな川で、下流部には川遊びエリアが設置されているため、小さなお子さんも安心して川遊びができます。
さまざまな動植物も生息していて、運がよければホントウアカヒゲやノグチゲラ、ヤンバルクイナなどの珍しい鳥に出会えるかもしれません。
さらに、上流部にある比地大滝へとつながる遊歩道の中間地点からは、比地川を見下ろすことができます。川遊びに少し飽きてきたら、遊歩道を渡って川を眺めながら比地大滝へ足を運んでみるのもよいかもしれませんね。
また、比地川・比地大滝の敷地内にはキャンプ場があり、泊まりがけで川遊びを楽しむことも可能です! 共有の炊事場・食事スペース・トイレがあり、有料ですがシャワーも完備されています。昼間は川遊びをして、夜はキャンプを楽しむのもよいですね!
ただし、レンタルテントや売店はないので、テントや食材はしっかりと準備して行きましょう。
名称 | 比地川・比地大滝 |
所在地 | 〒905-1413 沖縄県国頭郡国頭村比地781-1(MAP) |
遊泳時間 | 【夏季】4月1日~10月31日:9:00~16:00(閉門 18:00) 【冬季】11月1日~3月31日:9:00~15:00(閉門 17:30) |
料金 | ● 入園料(一般) 【大人】500円 【小人】300円(国頭村民) 【大人】100円 【小人】50円 ● キャンプ料金 【一般】2,000円 【国頭村民】1,000円 |
駐車場 | あり(無料) |
【名護市】源河川(げんかがわ・じんかがー)
源河川は、東村有銘から名護市源河を流れる長さ13kmの河川です。源河地域を流れていることから、源河走川(じんかはいかー)とも呼ばれています。
源河川は透明度が高く、天然記念物である「リュウキュウアユ」が生息しています。さらに、エビやおたまじゃくし、リュウキュウハグロトンボなども生息しているので、生き物観察にぴったりです!
また、源河川は水深が異なるエリアがあるのも特徴です。川底が深いエリアは小学校高学年から中学生向き、浅瀬のエリアは幼児・小学校低学年向きとなっています。お子さんの年齢に合わせて遊べるのはうれしいポイントですよね!
さらに、岩場から飛び込んだり、設置されているターザンロープで遊んだりすることもできますよ。
「岩場から飛び込むのは危険なんじゃ……」と考えるママ・パパもいるかと思いますが、川遊びで岩場から飛び込むことで度胸がつき、ちょっとした自信になるので、貴重な経験のひとつとなるでしょう。もしお子さんが「やってみたい!」という場合は、ママ・パパが付き添った上でチャレンジさせてあげるのもよいかもしれません。
ただし、源河川には携帯電話の電波が届かない区域があるため、万が一に備えて遊んでいる場所で電波が通じるか確認が必要です。また、大自然の中ということもありハブが出る可能性があるため、お子さんからは目を離さないようにし、近くの病院やハブに噛まれたときの対処法をチェックしておくようにしましょう。
名称 | 源河川 |
所在地 | 〒905-1141 沖縄県名護市源河 |
遊泳時間 | ー |
駐車場 | なし |
【名護市】轟の滝(とどろきのたき)
轟の滝は落差が約28mの滝です。滝つぼ付近での川遊びは難しいのですが、石橋の下の小川でなら川遊びができます。水深が浅いところにはエビやカエルなどが生息しているため、水遊びをしながら生き物を観察して楽しむことができるでしょう。
さらに、轟の滝公園内のイベント広場や芝生エリアでは、BBQを楽しむことができます。たくさん川遊びをしたあとは、BBQをして1日中楽しむのもよいですね!
ちなみに、入口から轟の滝までは徒歩1分となっていて、整備された遊歩道はベビーカーのまま通ることができます。川遊びの前に、どこから水がきているのかを学ぶ意味でも、滝を見てみるのもよいかもしれません。
名称 | 轟の滝 |
所在地 | 轟の滝公園 〒905-0023 沖縄県名護市数久田594(MAP) |
遊泳時間 | 9:00〜18:00 |
料金 | 【一般・大学生】200円 【小中学生・シニア(70歳以上)】100円 |
駐車場 | あり |
【本部町】塩川(しおかわ)
塩川はその名前のとおり、塩水でできた川です。全長約30mと川の長さとしては短いのですが、地下から塩水が湧き出すという希少性の高い川で国の天然記念物に指定されています。
塩水の正体は海水と地下水が混ざり合ったものと判明はしているものの、どのように混ざり合って湧き出しているのかはまだ解明されていない不思議な川です。
「川なのに水がしょっぱい」という不思議な川へ、家族で遊びに出かけてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、塩川にはミナミクロダイやボラなどの魚や貝などが生息していて、生き物観察もできますよ!
名称 | 塩川 |
所在地 | 〒905-0225 沖縄県国頭郡本部町字崎本部 |
遊泳時間 | ー |
駐車場 | なし |
【東村】慶佐次川(げさしがわ)
慶佐次川はたくさんのマングローブが生い茂る川です。国の天然記念物に指定されているだけでなく、日本の重要湿地500にも選定されています。
そんな慶佐次川では、カヌーに乗ってマングローブを間近で観察できるツアーが開催されています。ほかの川のように水辺で自由に遊ぶというよりは、カヌーに乗って自然を楽しんだり、マングローブについて学んだりできるのが魅力です。
慶佐次川のある東村ふれあいヒルギ公園への入園は無料ですが、カヌーツアーは有料となるので、カヌーで楽しみたい場合は事前に料金をチェックしておきましょう。
名称 | 慶佐次川 |
所在地 | 東村ふれあいヒルギ公園 〒905-1205 沖縄県東村慶佐次54-1(MAP) |
開園時間 | 年中無休 |
料金 | ● 入園料 無料 ● カヌーツアー ・ショートコース 【大人】5,000円〜 【小人(3歳〜小学生)】3,500円〜 ・ロングコース 【大人】7,000円〜 【小人(5歳〜小学生)】5,000円〜 |
駐車場 | あり |
【大宜味村】平南川(へなんがわ)・ター滝
平南川はやんばるの森に囲まれた川です。浅いところであれば水深は膝下程度ですが、深いところもあるので川遊びをするなら水深に注意が必要です。
そんな平南川の上流には、落差約10mのター滝があります。ター滝は比較的小さな滝であるため、滝つぼで泳ぐことが可能です! 安全面に気をつけながら、上から流れ落ちてくる水を身体で受ける体験をしてみるのもよいですね。
ター滝へ行く際は、川の中に入りながら上流を目指すことになります。このとき、滝に近づくにつれて岩が多くなるだけでなく、苔で滑る可能性があるため、お子さんと行く際は滑って怪我をしないようにしっかり手を握っておくようにしましょう。
名称 | 平南川・ター滝 |
所在地 | 平南川ター滝駐車場 〒905-1318 沖縄県国頭郡大宜味村津波1570-11(MAP) |
営業時間 | 8:00〜17:30(最終入場16:00) |
駐車場 | あり(有料:2時間以内500円 ※30分ごとに50円加算) |
【南城市】垣花樋川(かきのはなひーじゃー)
垣花樋川は全国名水百選に選ばれたことのある井泉で、湧水が出ています。
右側から出ている湧水を「男(いきが)川」、左側から出る湧水を「女(いなぐ)川」と呼び、2つの湧水が混ざった水たまりは「馬浴(うまあみしー)川」と呼ばれ、昔は馬に水を飲ませたり身体を洗ったりするのに使っていたそうです。
現在は川遊びの場所としても広く知られていて、休日になると多くのうちなーんちゅが訪れます。
自然の川よりも整備はされていますが岩場もあるため、行く際はウォーターシューズなどを履くのがおすすめです。
名称 | 垣花樋川 |
所在地 | 〒901-0601 沖縄県南城市玉城垣花182(MAP) |
遊泳時間 | ー |
駐車場 | あり |
【糸満市】嘉手志川(かでしがー)
嘉手志川はかつての南山を支えた湧水の川です。現在は生活用水や農業用水として利用されており、整備された周辺は住民の憩いの場になっています。
水深が腰まであるエリアと足首までのエリアに分かれているので、お子さんの年齢に合わせて遊べるのがうれしいポイントです。魚やカニといった生き物も生息しているので、生き物観察をしたい場合にもぴったりですよ!
ただし、滑りやすくなっているので、行く際はウォーターシューズなど滑り止めのついた靴を履くのがおすすめです。
名称 | 嘉手志川 |
所在地 | 〒901-0325 沖縄県糸満市大里 |
遊泳時間 | ー |
駐車場 | あり |
川遊びの前にチェック!安全のための注意点
「川は海よりも安全」と思っているママ・パパはいませんか? 海のように沖に流されてしまう心配はありませんが、川遊びには川遊びならではの注意点があります。安全に遊ぶためにも、以下のポイントをチェックしておきましょう。
川遊びのルールをきちんと確認する
どの川にもそれぞれ注意点やルールが設けられています。たとえば、名護市の源河川は一部電波が届かない場所があるため遊ぶ場所に配慮する必要がありますし、大宜味村のター滝周辺は岩場が多く滑りやすくなっているため転んでしまわないように注意が必要です。
このほかにも、それぞれの川によって注意点やルールがあるため、川遊びの前に必ずチェックしておきましょう。
ライフジャケットを着用する
同じ川であっても、エリアによって水深が異なる場合があります。夢中になって遊んでいるうちに足がつかないエリアに入ってしまうということも考えられるため、安全のためにお子さんにはライフジャケットを着用させましょう。
また、岩場で滑ったり靴が脱げたりして怪我をする恐れもあるため、濡れても滑りづらい、かつ脱げづらい靴を履かせて怪我を防ぐことが大切です。
流れが速いところは避ける
川には流れが速いところがあるため、少しでも流れが速いと感じたらその場所で遊ぶのは避けましょう。
とくに雨が降ったあとは水量が増えて流れが速くなる傾向にあります。表面は穏やかに見えても足元の流れが速いということもあるので、ママ・パパが一緒に川に入り、近くでしっかりと見ておくようにしましょう。
こまめに水分補給をする
水辺で遊んでいると喉の渇きを感じづらくなります。ママ・パパが定期的に声をかけて水分補給を促しましょう。気温が高い場合は塩分を摂取させることも大切です。
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天気が悪くなったら川から離れる
天気が悪くなってきたら、すぐに川から離れるようにしてください。というのも、もし雨が降ると水量がいきなり増えたり、流れが速くなったりすることがあるからです。
場所によっては川が氾濫する可能性もあるので、川から上がるのはもちろん、すぐに川から離れることが大切です。
沖縄の川遊びに持参したい物一覧
沖縄で川遊びをする際は、以下のアイテムを持参するのがおすすめです。
・ライフジャケット ・ウォーターシューズ(マリンシューズなど) ・ラッシュガード ・日焼け止め ・虫除け ・飲み物 ・帽子 ・水筒 ・着替え ・バスタオル ・レジャーシート ・テント |
とくに、ライフジャケットやウォーターシューズなどは安全のために忘れないようにしましょう。また、夏場は日焼け止めや帽子を持参して、暑さ対策も忘れずに行うことが大切です。
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遊び道具は、お子さんとどのような遊びをするかに合わせて持参してくださいね!
沖縄で川遊びを楽しもう!海とは違った楽しさも!
川遊びには海とは違った楽しさがあります。いつもは海へ行って遊ぶことが多いのであれば、今年は川遊びにチャレンジしてみるのもよいかもしれません。
海遊びと川遊びとでは危険なことが異なるので、安全のためにも今回ご紹介した「川遊びの注意点」を覚えておきましょう。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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