子どもの熱中症対策をご紹介!見逃してはいけない初期サインと応急処置を押さえよう

子ども 熱中症

夏が近づくと心配になるのが、子どもの「熱中症」です。
子どもは大人よりも熱中症のリスクが高く、さらに自分の体調の変化を言葉でうまく伝えられないため、周囲の大人がいち早く気づいて対策を行う必要があります。

この記事では、子どもが熱中症になりやすい理由から、見逃してはいけない初期サイン、もしものときの応急処置、そして効果的な予防対策までを解説します。

この記事の要点
・子どもは発汗機能が未熟で体温が上がりやすく、照り返しによる高温環境にもさらされやすいため注意が必要
・ぐったりしている、おしっこが少ないなど、言葉にできない乳幼児の初期サインを大人が見逃さないこと
・熱中症が疑われたら、涼しい場所へ移動させ、衣服を緩めて首や脇、太ももの付け根などを急速に冷やす
・対策として、喉が渇く前のこまめな水分・塩分補給、熱を吸収しにくい白い服や帽子の着用が効果的
・室内でも熱中症は発生するため、我慢せずエアコンを使用し、室温28℃以下、湿度70%未満に保つ

子どもは熱中症になりやすい?

子ども 熱中症

子どもは汗をかく機能(発汗機能)がまだ未熟です。大人と同じようにスムーズに汗を出して気化熱で体温を下げるのが難しいため、皮膚の血流量を上げることで熱を逃がそうとします。つまり、体内に熱がこもりやすく、体温が急激に上昇しやすい特徴があります。

また、子どもは大人に比べて地面と距離が近いため、アスファルトなどからの「照り返し(輻射熱)」を強く受けます。大人の顔の高さが気温30℃のとき、子どもの身長の高さでは32℃〜33℃に達していることも珍しくありません。大人が「まだ大丈夫」と思っていても、子どもはより過酷な高温環境にさらされています。

これらの理由により、子どもは熱中症になりやすいといわれています。

参照:Vol.593 子どもの熱中症対策を心がけましょう!|消費者庁

熱中症を引き起こす3つの要因

熱中症を引き起こす要因には、「環境」「身体」「行動」の3つが挙げられます。

環境

環境の要因は以下のとおりです。

・気温が高い
・湿度が高い
・日差しが強い
・閉め切った屋内
・エアコンがない
・急に暑くなった

熱中症になりやすい環境というと、夏場をイメージする方が多いかもしれません。しかし、梅雨の晴れ間や梅雨明けなど、夏本番を迎える前に熱中症になる場合もあるため注意が必要です。

身体

身体の要因は以下のとおりです。

・下痢やインフルエンザなどの脱水状態
・寝不足などの体調不良
・高齢者・乳幼児・肥満の方
・低栄養状態
・糖尿病や精神疾患などの持病

たとえば、インフルエンザやヘルパンギーナ、手足口病などに感染して嘔吐したり、喉の痛みから水分を摂ることがきつくなったりすると、脱水状態になる可能性があります。
体内の水分や塩分が不足すると体温の調節機能がうまく働かなくなるため、脱水症から熱中症に症状が移行する恐れがあります。

行動

行動の要因は以下のとおりです。

・激しい筋肉運動や慣れない運動
・長時間の屋外作業
・水分補給ができない状況

たとえば、普段はあまり運動をしない子どもが急に激しい運動をした場合、熱中症になる可能性が高いといえます。なぜなら、身体が運動に慣れていないと体内でたくさんの熱が発生し、暑い環境にうまく対応できないからです。もしお子さんが運動に慣れていないのであれば、まずは軽い運動から始めるようにしましょう。

参照:熱中症の予防方法と対処方法|環境省

【見逃さないで】もしかして熱中症?子どもの初期サインと応急処置

子ども、とくに乳幼児は自分の不調を言葉で説明できません。ママやパパが以下の「サイン」にいち早く気づけるかどうかが命取りになります。

言葉で言えない乳幼児のチェックリスト

お子さんの様子がいつもと違うと感じたら、以下の項目をチェックしてください。

・顔が赤く火照っている、身体に触ると異常に熱い
・いつもより機嫌が悪く、ぐったりして元気がない
・汗の出方がおかしい(大量にダラダラかいている、または暑いのにまったく汗をかいていない)
・おしっこの回数が極端に少ない、または量が減っている
・「頭が痛い」「気持ち悪い」と訴える、または生あくびを連発している

暑い環境のなかでこれらのサインがひとつでも見られたら、すでに熱中症(またはその一歩手前)の可能性が高いと考えましょう。

焦らず対応!正しい応急処置の4ステップ

もし熱中症が疑われる場合は、ただちに以下の処置を行ってください。

【移動】涼しい場所へ

風通しのよい日陰や、エアコンの効いた室内にすぐ移動させます。

【脱衣】服を緩める

衣服のボタンを外し、襟元を緩めて身体にこもった熱を逃がします。

【冷却】太い血管がある場所を冷やす

濡らしたタオルなどを使い、「首の後ろ」「脇の下」「太ももの付け根(股関節)」を重点的に冷やします。ここには太い血管が通っているため、効率よく体温を下げられます。

【補給】水分・塩分を与える

意識がはっきりしていれば、経口補給水やスポーツドリンクを少しずつ飲ませます。

【重要】こんなときは迷わず救急車(119番)を!

・呼びかけても反応しない・おかしい、意識が朦朧(もうろう)としている
・自力で水分が飲めない、あるいは水分を飲ませても吐いてしまう
・身体がけいれんしている

※意識障害があるときに無理やり水分を飲ませると、気管に入って窒息する恐れがあり大変危険です。絶対にやめてください。

押さえておこう!子どもの熱中症対策について

子ども 熱中症

日常のちょっとした工夫や習慣で、子どもの熱中症リスクを下げることができます。以下の5つのポイントを実践しましょう。

喉が渇く前に!正しい水分・塩分補給

子どもは遊びに夢中になると喉の渇きを忘れてしまいます。「喉が渇いた」と感じた時点ですでに脱水が始まっているため、30分〜1時間おきなど、大人が時間を決めて定期的に水分を摂らせるようにしましょう。

普段の水分補給には、麦茶(カフェインゼロでミネラルが含まれる)や水が最適です。緑茶やウーロン茶はカフェインの利尿作用で水分を排出してしまうため避けましょう。
また、糖分の多いジュースは吸収が遅いため日常的な熱中症対策には不向きです。

水だけを飲むと体内の塩分濃度が薄まってしまいます。幼児用のスポーツドリンクや経口補給水、または塩分タブレットを一緒に活用しましょう。

通気性のよい衣服と色の工夫

暑い時期は、麻(リネン)や綿(コットン)、または速乾性のあるメッシュ素材など、風通しがよく汗を吸い取りやすい服を選びましょう。下着を1枚着せることで、逆に汗を効率よく吸い取って体温を下げてくれる場合もあります。

また、服の色も重要です。黒や紺などの濃い色は日光の熱を吸収しやすく、服の表面温度が跳ね上がります。夏のお出かけには、熱を吸収しにくい「白」や「黄色」、淡いパステルカラーの衣服を選ぶのがおすすめです。

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帽子やベビーカーの日よけで直射日光を避ける

外出時は必ず帽子をかぶせ、直射日光を遮ります。首の後ろまでカバーできる日よけ付きの帽子がとくに効果的です。外遊びの時間は、日差しが強い昼前後を避け、午前中の早い時間や夕方以降を選ぶ工夫も有効です。

室内でも油断禁物!エアコンの適切な管理

「室内にいるから安心」とはいえません。救急搬送される熱中症の約半数は敷地内(室内)で発生しています。電気代の節約などのためにエアコンを我慢するのは禁物です。

室温の目安は28℃以下(エアコンの設定温度ではなく、部屋に置いた温度計の実測値が28℃以下になるように調整)を心がけましょう。また、湿度が70%以上あると汗が蒸発せず熱中症になりやすいため、除湿機能もうまく活用してください。

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冷却グッズを活用する

冷却グッズには、冷却シートやスカーフ、スプレー、ポータブル扇風機などがあります。子どもの体温の上昇を抑えるためにも、これらのグッズを積極的に活用するのがおすすめです。

たとえば、赤ちゃんをベビーカーに乗せて外出する際は、冷却シートを活用しましょう。
サンシェードが付いているベビーカーの場合、直射日光を避けられるので「中は涼しい」と思われがちです。しかし、実際には地面からの照り返しを強く受けるので、ベビーカーの中は温度が高くなります。高温の環境下で長く過ごすと熱中症になる恐れがあるため、赤ちゃんの首元や背中などに冷却シートをセットしましょう。

参照:熱中症の予防方法と対処方法|環境省
   熱中症ゼロへ|日本気象協会推進

子どもの熱中症に関するよくある質問(FAQ)

最後に、子どもの熱中症に関するよくある質問に回答します。

Q.子どもが熱中症かもしれないとき、まずどこを冷やせばいいですか?

A.風通しのよい涼しい場所に移動させ、太い血管が通っている「首の後ろ」「両脇の下」「太ももの付け根(股関節)」の3箇所を重点的に冷やしてください。衣服を緩めて身体にこもった熱を逃がすことも重要です。

Q.水分補給は、水や麦茶だけで十分ですか?

A.軽いお出かけや日常生活であれば麦茶や水で十分ですが、大量に汗をかいた場合は体内の塩分も失われています。その際は、塩分の含まれた経口補給水や幼児用のスポーツドリンク、塩分タブレットを併用してください。緑茶などカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため避けましょう。

Q.ベビーカーでの外出時に気をつけることはありますか?

A.ベビーカーはアスファルトからの照り返しを受けやすく、大人が感じる以上に高温になります。日よけ(サンシェード)を使うだけでなく、背中や座面に冷却シートを敷く、こまめに赤ちゃんの様子(顔の赤さや汗の量)を確認するなどの対策を徹底してください。

正しい知識を身につけて子どもの熱中症対策を!

子どもは体温調節機能が未熟なうえに、自分の身体の異変に気づきにくいため、周囲の大人が守ってあげる必要があります。

「いつもと様子が違うな」と感じたらすぐに対処できるよう、初期サインや応急処置の知識をしっかり身につけておきましょう。こまめな水分補給と適切なエアコンの使用を徹底し、家族みんなで元気に楽しい夏を過ごしてくださいね。


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ぱるる

沖縄生まれ沖縄育ち。10歳と4歳の2児のママ。
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