赤ちゃんの寝かしつけがなかなかうまくいかず、困っているというママ・パパもいるのではないでしょうか?
そんなママ・パパにぜひチェックしていただきたいのが「ジーナ式育児法」。日本でいう「ネントレ」に似た睡眠習慣の身につけさせ方で、赤ちゃんとママ・パパによい効果をもたらしてくれるようです。
そこで今回は、ジーナ式育児法について解説したうえで、メリット・デメリットや取り入れ方をご紹介します。
もくじ
ジーナ式育児法とは?
ジーナ式育児法とは、イギリスの乳母であるジーナ・フォードが生み出した育児法です。睡眠時間や授乳のタイミングといった赤ちゃんの1日をスケジュール化して、生活リズムを整える育児法となっています。
一般的な育児では、赤ちゃんのタイミングに合わせて授乳や寝かしつけをしたり、ママ・パパの事情によって沐浴の時間が変わったりすることもあるでしょう。
しかしジーナ式育児法では、赤ちゃんが朝起きる時間から授乳、お昼寝、沐浴、夜寝る時間まで、1日のスケジュールを決めて生活します。そうすることで生活リズムが整うため、赤ちゃんは決まった時間に起きて決まった時間に寝られるようになり、ママ・パパの寝かしつけの負担が軽減するといわれているのです。
ジーナ式育児法と「ネントレ」は違うの?
赤ちゃんの睡眠時間を整える育児法は「ネントレ」として知られていますが、ネントレはジーナ式育児法を取り入れているともいわれています。
しかし、日本で知られているネントレはジーナ式育児法と比較するとやり方がやや緩いのが特徴です。たとえば、ネントレでは赤ちゃんがママ・パパと一緒に寝るのはOKとされているのに対して、ジーナ式育児法では赤ちゃんがママ・パパと同じ部屋で寝ることは基本的にNGとされています。これは、ジーナ式育児法では赤ちゃんの睡眠習慣を整えてひとりで寝れるようにすることを目的としているからです。
「赤ちゃんの睡眠習慣を整えてスムーズに寝れるようにする」という意味では同じでも、ひとりで寝れるようにするのか、ママ・パパと一緒に寝るのかで考えると、ジーナ式育児法とネントレでは違うといえるでしょう。
ジーナ式育児法のメリット

ジーナ式育児法を取り入れる前に、メリットをチェックしてみましょう。
寝かしつけが楽になる
ジーナ式育児法を取り入れて赤ちゃんに生活リズムが身につくと、寝る時間が決まってくるので寝かしつけが楽になるといわれています。
ジーナ式育児法では毎日決まった時間に赤ちゃんを暗い部屋に寝かせます。もし赤ちゃんが泣いても、なるべく抱っこしてはいけないとされています。
赤ちゃんが泣くと抱っこしてあげたいと思ってしまいますが、そうすると赤ちゃんは「泣いたら抱っこしてもらえる」と覚えてしまうため、抱っこしてもらえるまで泣くようになってしまうのだとか。
最初のうちはママ・パパも辛いかもしれませんが、グッとこらえるようにしましょう。これを繰り返すことで赤ちゃんは自然にひとりで眠りにつくことができるようになるようです。
赤ちゃんがご機嫌な時間が増えてママ・パパのストレス軽減につながる
ジーナ式育児法を取り入れて生活リズムが整えば、赤ちゃんがご機嫌でいる時間が増えるといわれています。朝起きるタイミングや寝るタイミングだけでなく、授乳のタイミングも決まるため、常に満たされた状態になると考えられているからです。
常に満たされた状態の赤ちゃんはご機嫌でいる時間が増えるため、「なぜ泣いているのかわからない」ということが少なくなり、ママ・パパのストレス軽減につながります。
ジーナ式育児法のデメリット
一方、ジーナ式育児法を取り入れるデメリットもあるようです。
根気強く行う必要がある
ジーナ式育児法を取り入れるなら、あらかじめ決めておいた1日のスケジュールを徹底して守らなければなりません。そのため、外出や旅行がしづらくなるなど、ママ・パパが思うように動けなくなってしまうでしょう。
赤ちゃんに生活リズムが身につくと多少は動きやすくなるかもしれませんが、授乳や睡眠のタイミングが決まっていて大人の都合で動きづらくなってしまう点はデメリットといえるのかもしれません。
周囲からの理解が得づらい
先述したとおり、ジーナ式育児法では寝かしつけの際、暗い部屋に赤ちゃんを寝かせたら泣いても決して抱っこしてはいけないとされています。そのため、周囲から「泣いているのに抱っこしてあげないなんて」と理解してもらえないこともあるでしょう。
もしジーナ式育児法に取り入れるなら、周囲に理解してもらうための対策を考えておいたほうがよいかもしれません。たとえば、ジーナ式育児法について簡単に説明してみたり、子どものことを考えての選択だということを説明したりするのがよいかもしれません。
チェックしておこう!ジーナ式育児法のやり方

では、ジーナ式育児法はどのように取り入れればよいのでしょうか。
1. 赤ちゃんが寝る環境を整える
まずは赤ちゃんが寝る部屋をつくり、環境を整えてあげましょう。
赤ちゃんが寝る場所は静かで真っ暗にできるところを選び、固定することが大切です。また、基本的にはママ・パパと別室にするのが推奨されています。
2. 1日のスケジュールを決める
次に赤ちゃんの1日のスケジュールを決めます。
ジーナ式育児法では赤ちゃんの月齢を問わず起床時間は7時、就寝時間は19時と決まっています。さらに、月齢ごとに昼寝時間や授乳時間が決められているため、これらの時間を守りつつ1日のスケジュールを組んで固定します。
もちろん最初はなかなかスケジュールどおりにいかないこともありますが、できるだけスケジュールを守って過ごすことで生活リズムが身についていくでしょう。
3. 就寝時は部屋を真っ暗にする
睡眠習慣を身につけさせるには、「真っ暗になったら寝る」と赤ちゃんに覚えてもらうことが大切です。そのため、就寝時には部屋を真っ暗にしてあげましょう。
4. 赤ちゃんとママ・パパは別の部屋で寝る
ジーナ式育児法では、基本的にママ・パパは赤ちゃんと別の部屋で寝ます。そして赤ちゃんが寝つけず泣いていても、基本的に抱っこや添い寝はしません。
ただし、生後6か月ごろまでは乳幼児突然死症候群(SIDS)を回避するためにも同室で寝るようにし、6か月以降は別室にしてベビーモニターで様子が見られるようにするのがおすすめです。
寝かしつけに困っているならジーナ式育児法を取り入れるのも一案!
ジーナ式育児法は赤ちゃんの生活リズムを整えてひとりで寝れるようにする育児法のため、寝かしつけに困っているママ・パパの解決策のひとつといえるでしょう。
1日の流れをあらかじめ決めて粘り強く繰り返す必要はありますが、寝かしつけが楽になることで赤ちゃんがご機嫌でいる時間が増えて、ママ・パパのストレスが軽減されるというメリットがあります。
なかなか周囲の理解を得るのは難しいかもしれませんが、寝かしつけに困っているなら試してみるのもよいかもしれません。
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