沖縄への移住を検討しつつも、「どのような気候・暮らしなのか?」「教育事情はどうなっているのか?」といった点が気になり、なかなか一歩踏み出せずにいる方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、沖縄への移住をお考えのママ・パパに向けて、沖縄の基本情報から教育事情、移住支援まで詳しく解説します。子連れだからこそ気になるポイントをこの記事で押さえましょう!
もくじ
生活環境はどういう感じ?沖縄県の基本情報
沖縄に移住するにあたって気になるのは、やっぱり「気候」や「暮らし」ではないでしょうか? それぞれに沖縄ならではの特徴があるので、前もって把握しておくと安心です。
沖縄の気候
沖縄はほかの都道府県に比べて温暖な気候です。夏は約30℃になる日が多く、冬は10℃を下回ることがほとんどないため、一年を通して過ごしやすくなっています。
東京 | 沖縄 | |
1月 | 5.7℃ | 17.5℃ |
2月 | 7.3℃ | 19.0℃ |
3月 | 12.9℃ | 20.0℃ |
4月 | 16.3℃ | 22.5℃ |
5月 | 19.0℃ | 24.3℃ |
6月 | 23.2℃ | 27.2℃ |
7月 | 28.7℃ | 29.6℃ |
8月 | 29.2℃ | 28.6℃ |
9月 | 26.7℃ | 28.7℃ |
10月 | 18.9℃ | 26.0℃ |
11月 | 14.4℃ | 22.6℃ |
12月 | 9.4℃ | 19.7℃ |
参照:東京 日平均気温の月平均値(℃)|国土交通省 気象庁
那覇 日平均気温の月平均値(℃)|国土交通省 気象庁
実際に、2023年度の東京の平均気温と比べるとご覧のとおり! 夏は大差ありませんが、冬は約10℃の差があることから、寒さが苦手なお子さんがいるのなら沖縄への移住は最善の選択といえるでしょう。
このほか、沖縄といえば避けられないのが台風です。2020年には6つ、2021年には7つ、2022年には7つ、2023年には6つの台風が接近・上陸しており、その数はほかの都道府県に比べて多くなっています。そのため、沖縄に移住したら台風対策を念入りに行うことが大切です!
参照:沖縄・奄美への接近数(2023年までの確定値と2024年の速報値)|国土交通省 気象庁
沖縄の暮らし
沖縄の暮らしについて特筆すべき特徴は、持家よりも「借家」の割合が大きいという点です。
平成20年 | 平成25年 | 平成30年 | |
全国 借家割合 | 35.8% | 35.5% | 35.6% |
沖縄 借家割合 | 48.7% | 49.8% | 49.5% |
沖縄県が発表しているデータでは、ご覧のとおりの結果となっています。全国平均を大きく上回っていることから、アパートやマンション、一戸建てを借りている方が多いとわかります。
また、沖縄における借家の割合は若い世代(20〜30代)ほど高いこともわかっています。これはつまり、「子育て世帯ほど借家であることが多い」ということです!
こうした背景からか、沖縄には家族で住める広めの賃貸物件も多くあります。そのため、「アパートやマンションを借りて生活したい」とお考えのママ・パパも安心して一歩踏み出せるでしょう。
子連れだからこそ知っておきたい!沖縄県の教育事情
家族で沖縄へ移住する際には、教育事情も気になるものです。ここでは、保育園・小中学校・高等学校の3つに分けて、沖縄ならではの特徴をご紹介します。
沖縄の保育園
令和5年4月1日時点、沖縄には公立・私立あわせて486の保育園があります。
参照:保育所の案内|沖縄県
令和6年4月1日時点における、沖縄の待機児童数は356人。この人数は昨年度より55人少なく、その減り幅は13.4%となっています。
沖縄の待機児童数は6年連続で減少していることから、その対策は十分に取られていると考えられるでしょう!
ただし、待機児童数が減少している沖縄でも読谷村や北谷町、宜野湾市はほかの市町村に比べてその数が多い傾向にあります。そのため、もし保育園の利用をお考えであれば、待機児童数を参考に居住地を選ぶのも一案です。あらかじめ、役所などに確認してみましょう。
参照:令和6年4月1日時点における沖縄県の待機児童数(速報値)について|沖縄県
沖縄の小学校・中学校
令和6年4月1日時点、沖縄には263の小学校、152の中学校があります。
小学校 | 中学校 | |
国立 | 1校 | 1校 |
公立 | 258校(うち2校は休校中) | 144校(うち1校は休校中) |
私立 | 4校 | 7校 |
参照:学校一覧|沖縄県
一部の小学校・中学校では、子どものキャリア形成を促す取り組みとして沖縄版「キャリア・パスポート」を実施しています。子どもたちが自分なりに学ぶことや働くこと、生きることの意味を見出し、今後の生き方や将来の自分の役割について考えるため、自己実現を図る効果が期待できます! この点は、沖縄に移住することで得られる教育面のメリットといえるでしょう。
沖縄の高等学校
令和6年4月1日時点、沖縄には71の高等学校があります。
公立 | 59校(全日制58校、定時制7校、通信制2校) |
私立 | 12校 |
参照:学校一覧|沖縄県
「私立の高等学校が少ない」という特徴から、大学進学率が低いというイメージが定着している沖縄ですが、令和1年には初の40%を超え、令和5年には46.3%とさらに高くなっています。
この結果から、学力が着実に向上していること、そして教員によるサポートが手厚くなっていることがわかります。
高等学校卒業後の進路のひとつとして「大学進学」が定着している点は、今の沖縄ならではの特徴であり、今後さらにその割合が伸びることが期待できます!
参照:沖縄、大学進学率初の40%越える 全国54%と依然、差大きい 高校は97% 学校基本調査|琉球新報
令和5年度学校基本統計(学校基本調査)|沖縄県
積極的に活用しよう!沖縄県の移住支援
沖縄に移住する際は、さまざまな支援を積極的に活用するのがおすすめです。
たとえば、沖縄県公式の移住応援サイト「おきなわ島ぐらし」がそのひとつ。賃貸物件・売買物件を探せるほか、求人情報や市町村別の移住支援情報を確認することができます。
もちろん、子育て支援に関する情報もまとめられているので「移住先の市町村はどのような支援を行っているのか」という疑問を手間なく解消できます!
さらに「おきなわ島ぐらし」では、沖縄移住ガイドブック(PDF)もダウンロード可能! これひとつあれば、沖縄への移住に関する疑問や不安はほとんど解消できるはず。ゲットするに越したことはないので、ぜひチェックしてみてくださいね。
参照:おきなわ島ぐらし
子連れで移住するなら沖縄について理解を深めよう
「どのような気候で、教育機関がどれほどあるのか」といった詳しい情報を知らないまま沖縄に移住するのは望ましくありません。この場合、「思ってたのと違う」と後悔しかねません……。
移住という大きな決断を失敗させないためにも、まずは沖縄について理解を深めましょう! 今回ご紹介した内容は、子連れで移住する方にとってきっと役に立つはずです。あわせて、沖縄のエリア別の記事をご覧いただければ、より移住を成功させやすくなるでしょう。ぜひ、ご一読ください!
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