育児と仕事を同時にこなすのは、多くの家庭にとって大きな課題です。
近年はテレワークの広がりにより、自宅で子どもの様子を見ながら働くという新しい働き方が注目されています。とはいえ、在宅での仕事には思わぬ負担がつきものです。
そこで今回は、育児をしながらテレワークをするメリット・デメリット、育児をしながらうまくテレワークをするコツ、どうしても仕事に集中できないときの対処法をご紹介します。テレワークを検討中の方や、現在テレワークでお困りのママ・パパはぜひ参考にしてみてください。
もくじ
育児をしながらテレワークをする3つのメリット

まずは、実際に育児をしながらテレワークをしている人たちが感じている代表的な3つのメリットをご紹介します。
1.通勤の負担が軽減される
テレワークのメリットは、通勤の負担がなくなることです。育児中は、保育園・こども園の送り迎えや子どもの準備などで忙しくなりがちです。通勤時間がないことで、朝の時間にゆとりが生まれ、子どもとの時間を確保しやすくなります。
また、急いで職場に向かう必要がないため、心に余裕を持って一日をスタートできるのも魅力です!
2.子どもの体調不良に臨機応変に対応できる
育児中に悩ましいのが、子どもの突然の体調不良です。登園前に発熱したり、保育園・こども園から体調不良を理由に呼び出しがあったりすることはよくあります。
テレワークであれば、自宅にいる分すぐに対応しやすく、病院への付き添いや看病もしやすくなります。子どもにとっても、ママ・パパがそばにいる安心感は大きなメリットといえます。
また、勤務時間の調整がしやすい職場であれば、休むことなく業務を継続できる場合もあるでしょう。
実際に筆者も、テレワーク中に子どもの体調不良で学校へ迎えに行くことがあります。オフィス勤務の場合は早退扱いとなり、どうしても周囲に申し訳ない気持ちを抱いてしまいますが、テレワークであれば周囲の目を気にせず子どもをお迎えに行けるため、精神的にもずっと楽に感じます。
3.時間を有効活用できる
テレワークは移動時間が不要な分、1日のスケジュールに余裕が生まれます。朝の支度や通勤にかけていた時間を、家事や育児に充てられるのは大きなメリットです。
たとえば、子どもが昼寝をしている間に家事を済ませたり、ちょっとしたスキマ時間に自分のリフレッシュ時間を取ったりすることが可能です。
ちなみに筆者は、子どもがおもらしをしてしまっても自宅ですぐ洗濯できるので、とても助かっています。
育児をしながらテレワークをする3つのデメリット
テレワークは、仕事と育児の両立がしやすい一方で、思わぬ悩みや負担を感じることもあります。
ここでは、育児をしながらテレワークをするなかで感じやすい、代表的な3つのデメリットをご紹介します。
1.仕事に集中しにくい
育児をしながらテレワークをするデメリットには、仕事に集中しにくいことが挙げられます。
仕事中に子どもが話しかけてきたり遊んでほしがったりすると、集中力が切れて、場合によっては作業を中断せざるを得なくなります。とくに未就学児がいる場合は、子どもに付きっきりになる時間が多いため、まとまった作業時間を確保するのが難しいこともあるでしょう。
オフィス勤務と同じような集中力を保つのは簡単ではないため、仕事に集中できる環境づくりが必要です。
2.光熱費がかかる
テレワークの場合、電気や空調、インターネットなどの光熱費が自己負担になります。
とくに育児中は、子どものためにエアコンや暖房を一日中つけっぱなしにすることも珍しくありません。これにより、光熱費が通常より高くなり、家計に影響が出ることがあります。
3.オフィス勤務に比べて従業員とのコミュニケーションが取りにくい
テレワークでは同僚や上司と直接顔を合わせる機会が減るため、コミュニケーションが取りにくくなることがあります。とくに育児と両立しながらの在宅勤務では、子どものことが気になり、気軽な雑談がしづらい場合も。こうした課題を乗り越えるには、コミュニケーションの時間を意識的に確保することが大切です。
チャットツールでの雑談やビデオ会議での対話など、目的に応じたコミュニケーション手段をうまく使い分けるとよいでしょう!
育児をしながらうまくテレワークをするコツ

育児と仕事を両立させることは、想像以上に大変です。集中したいときに限って子どもが甘えてきたり、仕事中に家事との両立に追われたりと、思うように進まない日もあるでしょう。
そんな中でも、ちょっとした工夫や環境づくりで、テレワークをスムーズに進めやすくなります。
ここでは、育児をしながらでも無理なくテレワークを続けるためのコツを紹介します。
子どもが楽しめるものを用意する
仕事に集中したい時間帯に、子どもが退屈して話しかけてきたり遊んでほしがったりすると、どうしても手が止まってしまいがちです。そうならないためには、子どもが夢中になれるおもちゃや絵本などを用意するのがおすすめです。年齢に合わせて安全に遊べるものを選び、自分で遊ぶ習慣をつけさせることで、お互いにストレスを感じにくくなります。
また、YouTubeやゲームに頼るのも一案です。ママ・パパによっては「できるだけ使いたくない」と感じるかもしれませんが、どうしても集中したい時間帯だけとルールを決めて活用すれば、心の余裕にもつながりますよ。
ちなみに、筆者は育児をしながらテレワークをするときはYouTubeとゲームに頼っています。ミーティングの間、静かに過ごしてくれるので、ここぞというときに活用してみてはいかがでしょうか?
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仕事用のスペースを用意する
在宅勤務をスムーズに行うためには、仕事に集中できるスペースを確保することが大切です。ダイニングテーブルやリビングの一角でも構いませんが、「ここに座ったら仕事モード」という場所を決めておくと、気持ちの切り替えがしやすくなります。
また、パソコンや資料を子どもに触られないように整理しておくことも重要です。トラブルを防ぐことにつながります。
どうしてもテレワークに集中できないときの対処法
子どもがぐずったり体調を崩したりして、どうしても仕事に集中できない日もあります。そんなときは、無理をせず周囲の力を借りましょう。
近くに住む両親に数時間だけ子どもを見てもらったり、ベビーシッターサービスを活用したりすることで、限られた時間でも集中して仕事に取り組めます。
また、各自治体が提供する「ファミリー・サポート・センター」を活用するのも一案です。
ファミリー・サポート・センターとは、「育児の手助けをしてほしい人(依頼会員)」と「育児の手助けをしたい人(協力会員)」を結ぶ会員組織のことです。子どもがインフルエンザや感染性胃腸炎を発症している場合、ぐったりしている場合などは預かってもらえませんが、子どもの体調に問題がないようであれば仕事をしている間に預かってもらうことができます。
テレワークはその日限りのものではなく、今後しばらく続くケースがほとんどです。そのため、子育てに時間を取られなかなか仕事に集中できないときは、積極的に周りの力を借りましょう。
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自分らしい働き方で育児とテレワークを両立しよう
育児をしながらテレワークをすることには、「時間を有効活用できる」「子どもの体調不良に柔軟に対応できる」などのメリットがある一方で、「集中しづらい」「光熱費が増える」といった課題もあります。
テレワークに集中したいときは、子どもが楽しめる環境をつくったり自分の集中スペースを確保したりするのがおすすめです。こうした工夫が、毎日の負担をグッと減らしてくれます。
育児とテレワークを両立するために、周囲のサポートを受けることも大切です。自分らしいスタイルを見つけて、育児とテレワークを両立させてくださいね。
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