沖縄といえば、一面のさとうきび畑をイメージする方も多いのではないでしょうか? そんなさとうきびから作られている沖縄の名産品が「黒糖」です。
現在、沖縄県内では8つの島々で黒糖が作られています。黒糖はミネラルやビタミンを含む自然由来の甘味料なので、子どものおやつにも最適ですよ。
今回は、そんな沖縄県産の黒糖の種類や特徴、白砂糖との違いや活用アイデアをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
黒糖とは?白砂糖との違いをチェック
沖縄県黒砂糖協同組合は、黒糖を以下のように定義しています。
黒糖とは、沖縄県、鹿児島県の離島で主に生産される含みつ糖の代表的なもので、さとうきびの搾り汁をそのまま煮沸濃縮し、加工しないで冷却して製造したものをいう。
引用:黒糖(黒砂糖)について | 沖縄県黒砂糖協同組合
砂糖は「含みつ糖」と「分みつ糖」の2種類に大きく分けられます。
含みつ糖はさとうきびの搾り汁をそのまま煮詰めたもので、その代表となるのが黒糖です。
分みつ糖はさとうきびの搾り汁から糖蜜を分離したもので、主に上白糖やグラニュー糖などの白砂糖のことを指します。
黒糖はさとうきびの搾り汁をそのまま煮詰めているため、カリウムやカルシウム、鉄分などのミネラルを豊富に含んでいます。その分、独特の風味やコクがあります。
白砂糖はサトウキビの搾り汁を精製して純度を高めているため、クセがなく溶けやすいという特徴があります。どの料理やお菓子にも使いやすい反面、生成する過程でミネラルが失われ、黒糖よりも栄養価は低くなります。
黒糖と同じ茶色の「三温糖」って?
ちなみに、スーパーによく並んでいる「三温糖」は見た目が茶色で黒糖の粉末と似ていますが、製造方法や栄養価が大きく異なります。
三温糖は、上白糖などの白砂糖を精製する際に出る糖液を繰り返し煮詰めてカラメル化させて作られたものです。香ばしい風味とコクが特徴ですが、栄養価としては上白糖とほとんど変わらず、黒糖のようにミネラルやビタミンを多く含むものではありません。
同じ茶色の砂糖でも、黒糖を選ぶ際は間違えないように注意してくださいね!
沖縄で作られる黒糖の特徴

沖縄県黒砂糖協同組合によると、沖縄では400年以上前に中国から製造方法が伝わり、黒糖が作られるようになったそうです。
現在は沖縄で栽培されるさとうきびの大半が白砂糖の原料となり、黒糖が作られるのは全体の5〜6%と、ごくわずかとなっています。
現在、沖縄県内で黒糖を生産しているのは、伊平屋島・伊江島・粟国島・多良間島・小浜島・西表島・波照間島・与那国島の8つの離島です。組合に所属する8つの島々の工場で作られた黒糖だけが「沖縄黒糖」として生産・販売されています。
沖縄黒糖は「多良間島の黒糖は甘みが強い」「伊江島の黒糖は後味に塩気を感じられる」というように、8つの島によって少しずつ風味が異なり、見た目や食感にも違いがあるのが特徴です。産地による違いを食べ比べてみるのも、沖縄黒糖の楽しみ方のひとつです。
沖縄黒糖は、白砂糖に比べてミネラルや鉄分が豊富です。さらに、最近の研究では血糖値の上昇をゆるやかにする効果や動脈硬化の予防などの可能性を示唆する報告もあり、健康面からも注目されています。
参照:沖縄黒糖の魅力 | JAおきなわ5つの島の黒糖5つ星プロジェクト
黒糖は赤ちゃんにはNG!1歳を過ぎてから与えよう
栄養満点な黒糖は子どものおやつにもぴったりですが、1歳未満の赤ちゃんには与えない方がよいとされています。その理由は、黒糖がボツリヌス菌を含む可能性があるからです。
腸内環境が未熟な1歳未満の赤ちゃんは、黒糖やハチミツなどのボツリヌス菌を含む食品を摂ると「乳児ボツリヌス症」という病気になってしまう可能性があります。便秘や全身の筋力低下などの症状が出たり、まれに亡くなってしまったりすることもあります。
ボツリヌス菌は加熱調理をしても殺菌できないとされているため、お菓子やパンなどの原材料に黒糖を含む加工食品にも注意する必要があります。
黒糖を子どもに与える場合は、1歳を過ぎてからにしましょう!
沖縄の黒糖をもっと身近に!活用アイデアをご紹介

沖縄の黒糖は、白砂糖とは違い独特の風味があるため「どう使えばいいの?」と思う方もいるかもしれません。以下では、沖縄の黒糖をもっと身近に活用するアイデアをご紹介します。
そのままかじっておやつに
黒糖は、そのまま食べても充分おいしいおやつになります。キャラメルやキャンディといったお菓子に代わって、黒糖をおやつにしてみてはいかがでしょうか?
びんやチャック付きの袋で小分けにして持ち歩けば、出先でもサッと取り出せます。
砕いてトッピングに
黒糖は、細かく砕くとアイスクリームやヨーグルトのトッピングにもできます。甘みを加えられるだけでなく、黒糖のシャリシャリとした食感がクセになります。
香ばしい風味と甘さで和スイーツのような味わいになるので、きな粉や抹茶との相性も抜群ですよ!
水で煮詰めて自家製黒みつに
黒糖と水を2:1の割合で鍋に入れて煮詰めれば、黒みつを手作りできます。甘みを強くしたい場合は白砂糖をプラスするとよいでしょう。
黒みつならお餅やパンケーキにかけたり、牛乳に加えて黒糖ミルクにしたりと、アレンジもさらに広がります。
煮込み料理の隠し味に
豚バラ肉を煮込んだ沖縄の伝統料理・ラフテーを作る際に黒糖を使うことはよく知られていますが、ほかの煮込み料理でも砂糖を黒糖に置き換えることができます。
黒糖の香ばしい風味やコクは醤油や味噌と相性がよく、じっくり煮込むことで味に深みが出ます。もつ煮や手羽煮込みなど、さまざまな煮込み料理の隠し味として使ってみてください。
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子どもの手作りおやつに
栄養価の高い黒糖は、子どものおやつの材料にもぴったりです。手作りおやつを作る際には、白砂糖の代わりに黒糖を活用してみましょう。おすすめは、シンプルな蒸しパンやドーナツです。白砂糖で作るよりも甘さが控えめで、素朴な味わいを楽しめます。
この機会にお子さんと一緒におやつを手作りしてみてはいかがでしょうか?
栄養豊富な沖縄の黒糖を身近に取り入れよう
沖縄の名産品として知られる黒糖は、白砂糖に比べて栄養価が高く、子どものおやつにもおすすめです。大人も子どもも好きになる素朴な甘さを楽しめます。
ただし、病気の原因となってしまう可能性もあるため、黒糖は1歳を過ぎてから与えるようにしましょう。
黒糖はそのまま食べるもよし、料理やお菓子の材料として活用するもよし。家庭での食事にぜひ取り入れてみてください!
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