子どもへのお小遣いのあげ方について悩んだことがあるママ・パパは多いでしょう。
中学生の娘を持つわたしもそのひとりでした。ほかの家庭が子どもにどれくらいのお小遣いを渡しているのかもわからないですし、聞きづらいことなので「これって少なすぎる?多すぎる?」と何度も考えてしまいますよね。
そこで今回は、子どものお小遣いの平均金額やあげ方、お小遣い制にする際に確認しておきたいことなどをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
子どもへのお小遣い いくらあげる?
子どもにお小遣いを渡す際、いくらが妥当なのか悩んでしまったことがあるママ・パパは多いのではないでしょうか? ほかの家庭には聞きづらいことなので、少なすぎるのか多すぎるのかさえもわからないですよね。
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査) 令和5年調査結果」によると、子どもへのお小遣いの平均金額は以下のとおりです。
小学生(1・2年生) | 2,213円 |
小学生(3・4年生) | 1,751円 |
小学生(5・6年生) | 2,054円 |
中学生 | 3,860円 |
高校生 | 6,629円 |
大学生 | 22,208円 |
このことから、小学生のうちは2,000円前後、中学生になると約4,000円、高校生は6,000円超、大学生になると20,000円超であることがわかります。
これが高いと捉えるか安いと捉えるかは家庭によって異なるものの、お小遣いをあげる際の参考にはなるでしょう。
「必ずしもこの金額を与えなければならない」ということではないため、家庭の状況やお子さんの交友関係などにあわせて、適宜金額を変えていくとよいかもしれません。
子どものお小遣いのあげ方は4種類!
一言で「子どもへのお小遣い」といっても、さまざまな渡し方があります。ぜひ家族で話し合って、どのような渡し方・受け取り方にするかを決めてくださいね。
毎月定額を渡す「定額制」
毎月決まった日に決まった金額を渡すのが定額制です。
1か月決まった金額でやりくりする必要があるため、「欲しいものがあればお小遣いを貯めて購入する」「月末までお金を使い切らないようにする」など、計画的にお金を使う力が身につきます。
最初は月半ばまでに使い切ってしまうなどの失敗もあるかもしれませんが、失敗をしながらお金の使い方を学ぶことができるのは、定額制のメリットといえるでしょう。
もしどうしても月末までお金がもたない場合や貯金ができない場合には、1週間分ずつ分けて管理する方法などを教えてあげるとよいかもしれません。
ただし、定額制はなにもしなくても一定額のお小遣いがもらえることから、お金へのありがたみを感じづらくなる可能性がある点には注意が必要です。
お手伝いや成績に応じて渡す「報酬制」
「お手伝いをしたらいくら」「成績が上がったらいくら」など、子どもの頑張りに応じてお小遣いを渡すのが報酬制です。「働いて(頑張って)お金を得ること」が家庭で体験できるのは報酬制のメリットといえるでしょう。
しかしなかには、「お金をもらうためにお手伝いをする」「お金のために勉強をする」という意識が強くなってしまう子どももいるようです。このような意識が強くなってしまわないためにも、ママ・パパは「お手伝いをしてくれたときには感謝の言葉を伝える」「成績が上がったら褒める」ということを忘れないようにしましょう。
また、年齢にあわせてお手伝いの内容を変えたり、お小遣いの単価を上げたりするのも有効です。
年始めや年度始めにまとめて渡す「一括制」
年始めにもらうお年玉をその年のお小遣いにしたり、年度始めに1年分のお小遣いをまとめて渡したりするのが一括制です。たとえば、1か月1,000円換算なら1年分の12,000円をまとめて渡します。
1年分のお小遣いを一度に渡すため保護者からすると1回あたりの出費は大きくなりますが、子どもは決まった金額を長い期間内でやりくりしなければならないため、定額制よりも計画的にお金を使う力や管理能力が身につきます。
金額が大きい分、どこでお金を管理しておくか、もし足りなくなった場合はどうするのかなどを、渡す前に家族で話し合っておくとよいでしょう。
必要に応じて渡す「都度制」
欲しいものがあるときや必要なときなどに、その都度お金を渡すのが都度制です。
なぜお金が必要なのかを保護者に説明した上でお金をもらうことになるため、親子のコミュニケーションが活発になるだけでなく、プレゼンテーション能力も身につきます。また、お金の使い道が決まっているため無駄遣いをなくすこともできるでしょう。
ただし、都度もらうことでお金をやりくりする計画性が身につきづらいという特徴があります。
また、お金を渡す回数が多すぎると「お願いすればなんでも買ってくれる」と誤解してありがたみが少なくなったり、1か月あたりのトータル金額が一般的なお小遣いの金額を超えてしまったりする可能性もあります。
ママ・パパはお金を渡す基準をしっかりと決めておき、お小遣いを渡したあとにレシートを出してもらうなどして使い道を確認することが大切です。
ちなみに……
わたしは定額制+報酬制を採用しています。1か月あたりの定額のお小遣い金額を低めに設定したうえで、お手伝いや成績に応じて上乗せしていく仕組みです。
最低限のお小遣いは担保したうえで足りなければお手伝いをして稼ぐことができるので、お友達と出かける約束がある場合や欲しいものがある場合は率先してお手伝いをしてくれます。
「お小遣いのあげ方はひとつだけ」という決まりはないので、ぜひ家庭に合った方法を見つけてくださいね!
お小遣いを渡すときに家族で話し合っておきたいこと
お小遣いの金額やあげ方についてご紹介しましたが、お小遣いはただ渡せばよいというものではありません。お金にかかわることなので、以下の内容を家族で話し合っておきましょう。
お金を渡すタイミングを決める
お小遣いを渡すタイミングはあらかじめ決めておき、家族で共有しておきましょう。
子ども自身が「どのタイミングでいくらもらえるのか」を理解することで、計画的にお金をやりくりできるようになります。
お金の重要性を教える
お金は無限にあるものではありません。ママ・パパが一生懸命働いて得たお金であることを説明したうえで渡すようにしましょう。
小学生になるとお金を得る仕組みを理解できるようになってくるので、どれだけ働いたらお小遣い分のお金を稼ぐことができるのかを説明してあげるのもよいかもしれません。
お金の使い道について一緒に考える
お小遣いは基本的に自由に使ってもよいと考えているものの、具体的にどのように使っているのか気になるというママ・パパが多いのではないでしょうか。
しかし、子どもは自分でどんなものにどれくらい使ったのか覚えていないもの。お金の使い道を把握して無駄遣いしていないかを確認するためにも、お小遣い帳をつけてもらうようにしましょう。
お小遣いで賄う範囲やルールを決めておく
どの範囲をお小遣いでやりくりするのかをあらかじめ決めておきましょう。
たとえば、おやつ代や遊びに行く際の交通費・飲食代などはお小遣い、学習や部活に必要なものは別途お金を渡すなどです。家族で認識を統一しておくことで、子どもはお小遣いの使い道を明確にしやすくなります。
また、お友達同士でお金の貸し借りは絶対にしてはいけないということも約束しておきましょう。
お小遣い制にして子どもの金銭感覚を養おう!
お小遣い制にすることで、計画的にお金をやりくりする力を養うことができます。一言で「お小遣い制」といってもさまざまな渡し方があるため、家族で相談をして家庭環境や子どもの性格に合った方法を採用することが大切です。子どもの年齢にあわせてお小遣いの渡し方を決めるのもよいかもしれません。
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