小学生になると、仲のよい友達同士でお泊まり会を計画することがあります。子どもたちにとっては楽しい思い出になる一方で、保護者としては「迷惑をかけてしまわないか」「友達を安全にお預かりできるか」など不安がつきものですよね。
そこで今回は、子どもがお泊まり会に行くときに注意しておきたいマナーや自宅でお泊まり会を開く際のポイント、お泊まり会を断るときのマナーなどをご紹介します。小学生のお子さんがいるママ・パパは、お泊まり会の際にぜひ参考にしてみてください。
もくじ
お泊まり会はアリ?我が家のルールを決めておこう
小学生のお泊まり会への考え方は、家庭によって異なります。小学生のうちはお泊まり会はしないと決めている家庭もあれば、積極的にお泊まり会をさせたいと考える家庭もあり、家庭のルールに正解はありません。お泊まり会を計画する前に、まずは我が家のルールを家庭で確認しておきましょう。
具体的には、何歳からお泊まり会をしてもよいのか、年齢の目安を決めておくと基準が明確になります。
また、「ちゃんと約束を守る」「宿題を済ませてから行く」など、お泊まり会へ行くときの約束を決めておくと、子どももルールを意識して参加できるようになります。
子どもがお泊まり会に行くときのマナー

子どもがお泊まり会で友達の家にお邪魔する際は、トラブルや失礼がないよう、以下のマナーに気をつけるとよいでしょう。
事前に保護者間で確認をとる
子ども同士でお泊まり会の約束をしたときには、必ず保護者同士でも連絡をとりましょう。
子ども同士の会話では不確かなことも多いものです。本当に泊まりに行っても大丈夫なのか、集合やお迎えの時間を何時にするかなどを確認した上で、「お世話になります」と伝えましょう。
アレルギーや服用中の薬の有無を伝える
子どもにアレルギーや服用中の薬がある場合は、必ず友達の保護者に伝えておくことが大切です。食べ物のアレルギーを伝え忘れてしまうと、お泊まり会の場で子どもが食べてしまい、病院への受診が必要になる可能性もあります。また、犬や猫などアレルギーの原因となるペットがいる場合もあるため、動物のアレルギーがある場合も事前に伝えておきましょう。
服用中の薬がある場合は、基本的には子ども本人が対応できるようにするのがマナーです。飲み忘れが心配な場合は、お泊まりの途中に電話やLINEなどで連絡を入れて確認するのもひとつの方法です。
子どもにもマナーを伝える
保護者にとって、お泊まり会へ行く際にもっとも心配なのは「我が子が迷惑をかけてしまわないか」ということでしょう。ご挨拶をきちんとする、食事は残さず食べる、大きな声を出さないなど、基本的なマナーは事前に子どもにも伝えておくことが大切です。
また、家庭によって独自のルールは必ずあるものです。我が家と違うことがあっても否定せず、「その家のルールに従う」ように伝えておきましょう。
持ち物を確認して相手の負担を減らす
お泊まり会の際には、友達の保護者の負担が少なくなるよう、着替えや歯ブラシなど必要なものはすべて持って行くようにしましょう。洗濯物を増やさないように、バスタオルも持参するのがおすすめです。
また、子どもが持参してきたことを把握していないと、結局用意してもらうことになりかねません。子どもと一緒にかばんの中身を確認しておくとよいでしょう。
手土産を用意する
お泊まり会で友達の家にお邪魔する際には、基本的には手土産を用意するのがマナーです。値段の相場は、相手が気軽に受け取れる1,000〜2,000円程度を目安にしましょう。
手土産に持って行くものは、お泊まり会の間に子どもがみんなで食べられるお菓子やジュースなどが一般的です。このほか、パンや果物など翌日の朝食になる食べ物や、相手の保護者の好みであればお酒などを贈るのも一案です。
友達の保護者との関係性によっては、手土産が必要ない場合もあります。保護者同士仲がよく、お互いにお泊まり会をし合うのであれば、「よろしくね」「次はまたうちにお泊まりに来てね」と声をかけるだけでもよいでしょう。
友達を招いてお泊まり会を開くときのポイント
自宅に友達を招いてお泊まり会を開く際には、以下のようなポイントに気を配りましょう。
事前の連絡と家の整理をする
お泊まり会を開く際には、招かれたときと同様に、保護者同士で連絡を取り合うことが大切です。お子さんのアレルギーや注意しておくことなどがないか、事前に確認しておきましょう。
また、子どもたちにケガがないよう、家の中の危険なものはあらかじめ片付けておくと安心です。パソコンなどの精密機器や壊れやすいもの、貴重品についても、事前に子どもが立ち入らない部屋に移しておくとトラブルを避けられますよ。
アレルギー対応の食事を用意する
お泊まり会で気を配りたいのは、なんといっても食事です。事前に確認し、アレルギーの心配がない食事を用意しましょう。好き嫌いについても確認しておくと、食べやすいメニューを用意できるかもしれません。
バイキング形式にしたり、ホットプレートを使うメニューを選び一緒に料理をしたりと、みんなで楽しめる工夫をするのも一案です。大人数の場合など、食事を用意するのが大変なときにはデリバリーを利用してもよいでしょう。
お風呂のタイミングを確認する
お泊まり会ではお風呂も気を配りたいポイントのひとつです。食事とお風呂の順番や湯船に浸かるかどうかなどは家庭によって異なるため、子どもたちが家に集まったら大体のタイムスケジュールを確認しておくとよいでしょう。
夕方以降に集まる場合は、各家庭でお風呂を済ませてから集合するのもおすすめです。子どもたちは遊ぶ時間が増えて、保護者の負担も減らせます。
お泊まり会を断ってもいい?上手な断り方のポイント

「お泊まり会をしたい!」と子どもに言われた際、保護者としては断りたい場合もあるでしょう。断る際には、子どもにも保護者にも理由を丁寧に伝えることが大切です。以下では、上手にお泊まり会を断るポイントをご紹介します。
我が子に「お泊まり会をしたい」と言われたとき
「お泊まり会をしてもいい?」と子どもに聞かれ、NOと言う場合には、「家が狭くて寝るスペースがない」「ケガをさせたら大変だから、うちでは預かれない」などのように、なぜダメなのかを丁寧に説明しましょう。
ほかの友達がお泊まり会をしているなかで、お子さんだけお泊まり会ができないとなると、さみしい思いをすることもあります。そのため、断りつつもときには「お夕飯の時間までなら遊んでもいいよ」「次の学年に進級したらお泊まり会をしよう」などと譲歩することも大切です。
友達のお泊まり会に誘われたとき
お泊まり会の誘いを断る場合は、その後の保護者や子ども同士の関係性を考慮して、失礼のないよう注意しましょう。「その日は予定がある」とごまかして断ることもできますが、当面はお泊まり会に行かせるつもりがない場合は、「我が家では小学生のうちはお泊まり会に参加しないルールなので」などと明確に伝えるほうがよいかもしれません。
また、お泊まり会に参加した場合には、お返しに次は自宅に招くことも考慮する必要があります。自宅に招くのが厳しいという理由で誘いを断る場合は、「せっかく泊めてもらっても、うちは泊めることができず、お返しできないのでやめておきます」などの言い方をすると、相手の保護者もきっと理解してくれるでしょう。
小学生のお泊まり会はマナーを守って楽しい時間に!
小学生のお泊まり会は、子どもたちにとって楽しいイベントである一方で、保護者にとっては心配も多いものです。そのため、お泊まり会を開催する、または参加する場合は、事前に保護者同士で連絡をとり、日時やアレルギーの有無などを確認しましょう。
お泊まり会へ行く際には、必要なものはすべて持参し、手土産を持って行くのがマナーです。友達を招く場合は、危険なものや壊れやすいものは片付け、子どもたちみんなが食べやすい食事を用意してあげるとよいでしょう。
お泊まり会を断る場合は、理由を丁寧に説明して、お子さんに納得してもらうことが大切です。
基本的なマナーや安全に注意してお泊まり会を開催または参加し、お子さんの楽しい思い出作りを応援してみてはいかがでしょうか。
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