小学校低学年からスマホを持たせている家庭が増えています。実際に、小学校低学年のお子さんから「お友達はもうスマホを持っている」と聞いたことがあるママ・パパもいるでしょう。
「お友達が持っている」という理由だけではスマホを持たせることは考えられなくても、「子どもだけでお留守番をすることがある」、さらに「子ども同士で出かけることが増えた」など複数の理由がある場合には、「そろそろ持たせたほうがよいのか?」と悩みますよね。
そこで今回は、子どもにスマホを持たせるタイミングやメリット・デメリット、子どもにスマホを持たせる場合に決めておきたいルールについてご紹介します。お子さんにスマホを持たせるか悩んでいる方、またはスマホを持たせる予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
子どもにいつからスマホを持たせる?
子どもにいつからスマホを持たせたらよいのか悩んでいるママ・パパは多いでしょう。
とくに沖縄は共働きの家庭が多く、子どもだけでお留守番をするケースも珍しくないため、子どもとの連絡手段としてスマホを持たせようかと悩む家庭は多いようです。
令和5年度にこども家庭庁が実施した「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、6歳までの子どもの4.9%、6歳〜9歳までの子どもの26.4%、10歳以上の子どもの70.4%が自分専用のスマホを所有していることがわかっています。
令和元年度に行われた同調査では、自分専用のスマホを所有している子どもは9歳で14.3%、10歳で28.2%、11歳で40%、12歳で55.7%という結果になっていたことを踏まえると、スマホ所有の年齢が下がっていること、そして子どものスマホ所有率が上がっていることがわかります。
参照:令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)|こども家庭庁
子どもにスマホを持たせるメリット
では、子どもにスマホを持たせることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
子どもが外出していても連絡が取れる
スマホを持たせることで、ママやパパ、子どもが別で外出していても気軽に連絡を取ることができます。「今どこにいるの?」「何時に帰ってくる?」などのやり取りができれば、ママ・パパも子どももお互いに安心できますよね。
家族間のコミュニケーションが増える
スマホで電話・メール・LINEを使うことで、家庭間のコミュニケーションが増えることもメリットのひとつです。
子どもだけでのお留守番が多い場合は、こまめにメッセージのやり取りをすることで、お子さんも寂しく感じづらいかもしれません。
防犯対策に役立つ
GPS機能を活用すれば、お子さんの位置情報を確認できます。
親子間の連絡のためにスマホを持たせていても、遊びに夢中になっている子どもは着信音に気づかないことがあります。そのため、「居場所を確認したいのに何度電話をかけても取らない……」ということも珍しくありません。
このときGPS機能を活用すれば、子どもが電話に出なくても位置情報を確認することができて安心です。
また、スマホによっては防犯ブザーや通報機能がついているため、お子さんの年齢に合わせて確認しておくとよいかもしれません。使い方を教えておけば、万が一のときの防犯対策として役立ちます。
インターネットの使い方を学ばせることができる
子ども専用のスマホを持たせることで、SNSやインターネット関連のトラブルについて教えることができます。コミュニケーションの取り方や安全な使い方・危険な使い方について、家族で都度話し合いながらネットリテラシーを高めていきましょう。
学習に役立てることができる
「勉強にスマホなんて……」と考えるママ・パパもいるかもしれませんが、近年はたくさんの学習アプリが登場しています。子どもが興味を持ちやすいスマホゲームや動画サイトなどを通じて学習できる点は、メリットのひとつといえるでしょう。
子どもにスマホを持たせるデメリット
子どもにスマホを持たせるメリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。
デメリットも踏まえた上で、あらためて子どもにスマホを持たせるべきか検討してみましょう。
トラブルに巻き込まれる可能性がある
スマホを利用すると、LINEなどのSNSを通じてトラブルに巻き込まれる可能性があります。友達間でのトラブルが考えられるだけでなく、知らない人と知り合ったり、個人情報が流出してしまったりする危険性もあります。
大切な子どもをこのようなトラブルから守るためにも、メリットでご紹介したネットリテラシーを教えることが大切です。
筆者の娘も、LINEを使った友達同士のトラブルに巻き込まれたことがあります。そのときは娘がわたしに相談してくれたのでことなきを得ましたが、スマホトラブルはかなり身近なものだと実感しました。
とくにSNSのトラブルは多いので、ママ・パパが注意して見てあげる必要があるでしょう。
視力低下や睡眠不足の原因になる
スマホの使いすぎにより、視力低下や睡眠不足に陥ることもあります。
「スマホ画面を見る際は一定の距離を保ち長時間見続けることは避ける」「寝る2時間前にはスマホをママ・パパに預ける」「寝室にスマホを持ち込まない」など、視力低下や睡眠不足にならないためのルールを決めるようにしましょう。
勉強に支障が出ることがある
スマホに依存してしまうと、勉強に集中できなくなり成績が落ちてしまうことがあります。
「スマホは勉強が終わってから触る」「スマホの使用時間は1日1時間」などのルールを設けるなどして、勉強に支障が出ない程度の使用に留めましょう。
費用がかかる
近年は格安スマホが増えているとはいえ、年間で計算するとかなりの費用がかかります。
「思ってたよりお金がかかった……」と後悔しないためにも、毎月どれくらいの費用がかかるのかをあらかじめ見積もっておくことが大切です。また、子どもが勝手にゲームなどへ課金しないための対策も行いましょう。
筆者はもともと娘にキッズ携帯を持たせていましたが、娘が友達と連絡をとるようになってからは月々の利用料金が2,000円程度から8,000円にまで跳ね上がりました。
そこで「携帯代金を安く抑えることはできないか」と考え格安スマホに変えたところ、LINEが使えるようになったことで月々3,000円程度と費用負担をかなり抑えることができました。
スマホとキッズ携帯のどちらがよいかは子どもの交友関係や携帯の使い方によるので、慎重に検討することをおすすめします。
子どもにスマホを持たせるなら約束しておきたいポイント
子どもにスマホを持たせておくと、外出時でも連絡が取れたりGPSで位置情報が確認できたりと非常に便利です。しかし、トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありませんし、視力低下や睡眠不足につながる危険性もあります。
子どもにスマホを安全に持たせるためにも、あらかじめ以下のことを約束しておきましょう。
使用時間を守る
スマホの使用時間は必ず守らせるようにしましょう。「1日あたり◯時間」「9時から19時までなら自由に使ってOK」など、子どもの年齢や環境に合わせて家庭内でルールを決めて守らせることが大切です。
キャリア別に用意されている保護者管理アプリでは、ママ・パパのスマホから子どものスマホを操作することもできるため、積極的に活用するとよいでしょう。
勝手にアプリをインストールしたりサイトを閲覧したりしない
スマホを使い始めると、周囲の友達からさまざまな情報を仕入れて勝手にアプリをインストールしたり、保護者の知らないサイトを閲覧したりすることがあります。子どもはどのようなアプリやサイトが危険なのかがわからないため、気づいたときには高額請求が届いていた、または個人情報が流出してしまったということも……。
こうした事態を避けるためにも、フィルタリングサービスなどを利用して、勝手にアプリをインストールしたりサイトを閲覧したりできないようにしておきましょう。
SNSは利用しない
SNSは楽しい反面、多くの危険と隣り合わせです。友達同士でのトラブルが発生したり、知らない人と知り合ったり、個人情報が流出してしまったりすることもあるため、ネットリテラシーを理解できるまではSNSの利用は控えたほうがよいでしょう。
実際に筆者の娘の友達は、動画投稿サイトに自撮り動画をアップしていてトラブルになりかけたことがありました。顔は隠しているものの周囲の建物がはっきりと映っていたため、場所を特定することができる状態だったんです。
危険であることを伝えて動画を削除してもらったためことなきを得ましたが、「もし悪い人に場所を特定されたら……」と思うとゾッとしましたた。
定期的にママ・パパがチェックをする
子どもにスマホを持たせるなら、定期的にママやパパがスマホの中身をチェックしましょう。危険なアプリがインストールされていないか、危険なサイトへログインした履歴はないか、トラブルに巻き込まれていないかなど、ママ・パパ目線でしっかりと確認することが大切です。
ただし、お子さんの年齢によってはスマホのチェックを嫌がることもあるため、その場合はフィルタリングサービスなどで制限をかけるだけに留めておきましょう。
子どもにいつからスマホを持たせるか問題!家庭でしっかりと話し合おう!
子どもにいつからスマホを持たせるかについて、正解はありません。それぞれの家庭によって事情が異なるため、メリットとデメリットを比較し家庭内で話し合って持たせるかどうかを決めるとよいでしょう。スマホを持たせる場合は、スマホの使い方や使用時間などについてしっかりとルールを決めておくことをおすすめします。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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