こどもの日に何を食べる?沖縄の風習を知って家族で作ってみよう

こどもの日

全国的に、男の子の成長を願うこどもの日(端午の節句)には、大きく真っ直ぐ成長するようにという願いを込めて「鰹(かつお)料理」や「鯛料理」を食べるのが一般的です。鰹料理は「かつ」という文字が含まれているため縁起がよいとされており、鯛料理は「おめでたい」という語呂合わせからお祝い料理の定番となっています。このほか、柏餅(かしわもち)やちまきも一般的ですよね。

地域によっては、これらにくわえてこどもの日にお菓子を用意することがあります。実際に、沖縄では「ちんびん」や「ポーポー」を食べるのが一般的とされているんです!

そこで今回は、沖縄ではこどもの日にお供えして食べる風習がある、ちんびんとポーポーの作り方をご紹介します。こどもの日に家族で作ってみましょう!

こどもの日に食べる伝統菓子!ちんびん・ポーポーとは

こどもの日

沖縄には旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)に、子どもの成長と無病息災を願ってちんびんやポーポーを神仏にお供えする風習があります。お供えしたちんぴんやポーポーをウサンデー(お供え物を下げて家族でいただく)するのを楽しみにしていた経験がある、ママ・パパもいるのでは?

なかには、筆者のように「ちんびんもポーポーって同じ食べ物じゃないの?」と感じる方もいる方もいるかもしれません。どちらも「ホットケーキを薄く焼いたような生地を巻いて食べるお菓子」ではありますが、明確な違いがあります。

ちんびん(煎餅)は、小麦粉に砂糖を混ぜて薄く焼いた伝統菓子。黒糖を使うことが多く甘いのが特徴です。見た目はポーポーと似ているものの色が黒いことから「黒ポーポー」と呼ばれることもあります。
一方でポーポー(炮炮)は、小麦粉とアンダンスー(豚の脂肪で炒めた味噌=油味噌)を使った中国由来の伝統菓子。アンダンスーが入っているため甘さはなく、味噌風味なのが特徴です。

ちんびんもポーポーも、もともとは琉球王朝時代の格式高い料理だったといわれています。

簡単にできる!ちんびんとポーポーの作り方

ちんびんとポーポーには決まったレシピがなく、作る人によって材料や作り方が異なります。
以下では一般的な作り方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

ちんびんの作り方

ちんびんの一般的な作り方は以下のとおりです。

材料

・小麦粉 200g
・黒糖 100g
・ベーキングパウダー 小さじ2
・お湯 200cc

作り方

1.黒糖をお湯で溶かします。
2.お湯で溶かした黒糖に小麦粉とベーキングパウダーを入れてよく混ぜます。
3.熱したフライパンに生地を流し入れます(大きさや厚みはお好みで調整)。
4.表面がプツプツしてきたら裏返して裏面も焼きます。
5.焼けたらお皿へ移して熱いうちにクルクルと巻いて完成です。

ポーポーの作り方

ポーポーの一般的な作り方は以下のとおりです。

材料

・小麦粉 200g
・ベーキングパウダー 小さじ2
・水 300cc
・サラダ油 小さじ2
・アンダンスー お好みの量

作り方

1.小麦粉とベーキングパウダーを一緒にふるいにかけておきます。
2.ボウルに小麦粉とベーキングパウダー、水を入れてしっかりと混ぜます。
3.2にサラダ油を入れて混ぜます。
4.熱したフライパンに生地を流し入れます。
 のちほどアンダンスーを入れて巻くので薄めに焼くのがポイントです。
5.表面が焼けてきたら裏返して裏面も焼きます。
6.焼けたらお皿へ移してアンダンスーを棒状にして置き、クルクルと巻いて完成です。

ちんびん・ポーポーミックスを使うのもおすすめ

身近な材料で簡単に作れる、ちんびん・ポーポー。「もっと簡単に作りたい!」ということであれば、沖縄県内のスーパーで売られている「ちんぴんミックス」や「ポーポーミックス」を使うのがおすすめです。ミックスを水で溶くだけで作れるので、お子さんとも調理しやすいでしょう!

もし、ちんぴんミックスを用意できなかった場合は、ちんびん作りにホットケーキミックスを代用しても問題ありません。ただし、ホットケーキミックスに黒糖は入っていないので別途用意して入れる、または焼いた生地に蜜黒糖を塗るなどの工夫が必要です。

ちんびん・ポーポーをアレンジしよう

シンプルにちんびん・ポーポーを作るのももちろんよいですが、もし材料が余ったり変化が欲しかったりする場合はアレンジするのもおすすめです!

たとえば、ちんぴんの材料を使ってマフィンやマドレーヌを作るのはいかがでしょうか? 黒糖風味の仕上がりになるので、いつもとは違う沖縄風のマフィン・マドレーヌを楽しめます。
ポーポーの場合は、中に巻くアンダンスーをほかの材料で代用するとよいでしょう! たとえば、ひき肉で作った肉味噌や豚肉を大きめに切って甘辛く煮付けたものなどを巻いてもおいしく仕上がります。好きな具材を巻いて、オリジナルポーポーを楽しみましょう。

進化系ポーポーも要チェック!小さなキッチン Repos(ルポ)

今年のこどもの日は、古くからある伝統的なポーポーとあわせて進化系ポーポーも食べてみてはいかがでしょうか?

南城市玉城中山の高台にある「小さなキッチン Repos(ルポ)」さんで提供されているのは、おしゃれな装いに進化したオリジナルポーポー。フルーツとクリームがたっぷり入ったスイーツ系ポーポーと、ランチにもぴったりなお食事系ポーポーの2種類があります。

南城市 スイーツ 小さなキッチン Repos

生地は黒糖の香りがフワッと香りやさしい甘さで、もっちりとした食感。フルールと生クリーム、カスタードの王道な組み合わせが、黒糖生地に最高にマッチしていてとても贅沢な味わいです。

令和のこどもの日だからこそ、進化系ポーポーで子どもの成長と無病息災を願うのもよいかもしれません。ぜひチェックしてみてください!

住所:沖縄県南城市玉城中山157番地(MAP
電話:080-8392-5809
営業時間:10:00〜18:00(L.O.17:00)
定休日:火曜日
駐車場:あり
SNS:Instagram

○ 関連記事
南城市の「小さなキッチン Repos(ルポ)」で味わう沖縄伝統のオリジナル新感覚スイーツ

こどもの日に沖縄の伝統菓子を食べよう

沖縄の伝統菓子である「ちんびん」と「ポーポー」。こどもの日(端午の節句)に食べる風習は古くからありますが、「初めて知った!」というママ・パパもいるのではないでしょうか?
ちんびんとポーポーはそのまま食べてもおいしいですが、好みにあわせてアレンジしても楽しいかもしれません。ぜひこどもの日に作って食べてみてくださいね!

 


あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。

「こんな情報があるとうれしいな」「これについてもっと詳しく知りたい」という意見があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください! 皆さまの率直な声を心よりお待ちしております。

ご意見・ご感想はこちらから

さえこ

小学生の娘を持つ母😀
休日は娘と美味しいもの🍴を食べに出かけるのが大好きです💕
沖縄での子育てがもっと楽しくなるよう、役立つ情報を発信していきます🥺✨

おすすめ記事