第50回 那覇ハーリー前に必読!意外と知らない歴史と見どころを解説

naha-hari

2024年の今年も開催される那覇ハーリー! どのようなお祭りかはなんとなくわかっているものの、ハーリーの歴史や競技の内容までご存じの方は少ないかもしれません。

そこで今回は、那覇ハーリーをもっと楽しめるよう、歴史や見どころなどをご紹介します。那覇ハーリーについてもっと知りたい方や子どもと那覇ハーリーへ行こうか迷っている方は、ぜひご覧ください。

ハーリーの中でも最大規模!?那覇ハーリーとは?

那覇ハーリーとは、那覇港・新港埠頭を会場にした那覇市を代表する大型行事のひとつ。迫力満点の御願バーリー・本バーリーのほか、那覇市内の中学校対抗ハーリー競漕や職域対抗ハーリー競漕、乗船体験、ステージイベントなども行われるお祭りです。

糸満ハーレーや奥武島ハーリーなど、「ハーリー」は沖縄県内各地で行われていますが、その中でも那覇ハーリーは最大規模といわれています。しかし、県内のほかの地域との違いは規模だけではありません。
那覇以外の地域のハーリー舟は全長4.5〜9m・幅1.5m以内の漁労用小型サバニ。そこに10人前後が乗船します。これに対して、那覇ハーリーは全長14.5m・幅2.1m・重さ2.5トンもの大きな爬竜船に35〜40人前後が乗船します。さらに、船首には竜頭、船尾には竜尾の彫り物を飾った特別な舟になっているのが特徴です。

本来、ハーリーは旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)に行われるものですが、那覇ハーリーは「観光客にも見てもらいたい」という想いから毎年ゴールデンウィーク中の5月3日〜5月5日に開催されています。
そのため、「ゴールデンウィークといえば那覇ハーリー!」と声を揃える那覇市民も多いですよね。

那覇ハーリーをもっと楽しむために覚えておきたい歴史

そもそもハーリーとは、爬竜船(はりゅうせん)を漕いで競い合う伝統行事のことです。

那覇ハーリーの始まりは諸説ありますが、なかでも有力なのが、長浜太夫という人が琉球国の使者として中国へ渡った際、爬竜船を見て帰国後に真似して作り、那覇港で競漕を始めたという説です。
このほかに、14世紀ごろに中国から沖縄に帰ってきた久米三十六姓が伝えたという説、豊見城城主であった汪応祖(わんおうそ)が中国の爬竜船を真似たという説などがありますが、どちらにしても那覇ハーリーは中国の歴史が深く関係していることがわかります。

そんな那覇ハーリーは、琉球王国時代から国家行事として栄えました。しかし、1879年の廃藩置県により琉球王国がなくなったことで廃止となり、その後は地域行事として一時的に復活するも1928年に途絶えています。
再び地域行事として復活したのは、本土復帰記念事業として1975年に行われた沖縄海洋博のときといわれています。その後、2020年〜2022年までの3年間のみ新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりましたが、今日に至るまで途絶えることなく開催されています。

第50回 那覇ハーリーの見どころは?

那覇ハーリー

2024年は第50回となる節目の年! どのような見どころがあるのでしょうか?

イベント名第50回 那覇ハーリー
場所那覇港新興ふ頭
〒900-0001 沖縄県那覇市港町1丁目14(MAP
日時【日程】2024年5月3日(金)~5日(日)
【時間】イベントによって異なる
料金入場無料
駐車場なし

1日目:大熱戦が繰り広げられる中学校別のハーリー競漕!

初日には、那覇市内の中学校による学校別対抗戦ハーリーが行われます。「中学生のころにハーリーに参加した!」「応援に行った!」という那覇市民の方も多いのではないでしょうか?
中学校別のハーリー競漕では、3校ずつが往復400mのコースを漕ぎ、タイムを競って戦います。中学生たちの頑張る姿や応援する姿はまさに青春! 熱気と感動に包まれる会場で、その空気感をぜひ体感してみてください。

2日目:子どもも楽しめるハーリー乗船体験

2日目には、ハーリーに使われる爬竜船への乗船体験が行われます。爬竜船にはなかなか乗る機会がないため、ぜひ乗ってみてはいかがでしょうか? 舟に乗って力一杯漕いで、みんなの力で進むという貴重な体験ができるでしょう。
ただし、安全対策のため身長による参加制限が設けられています。対象基準は身長100cm以上、さらに乗船体験料として1人あたり100円かかるため覚えておきましょう。

乗船体験は毎年大人気のイベントなので、今年も混み合うことが予想されます。乗船体験に参加を予定している場合は、時間に余裕を持って足を運びましょう。

3日目:迫力満点!御願バーリー・本バーリー

3日目の最終日には、迫力満点の一般競漕と御願バーリー・本バーリーが行われます。
一般競漕には企業や青年会など多数のチームが参加します。沖縄県内の企業が多数参加するため、一度は目にしたことがある企業も見かけるかもしれません。

そして御願バーリーでは、伝統衣装を身に纏い、ハーリーウタを歌いながらゆっくりと回遊する昔ながらの儀式が行われます。那覇・久米・泊の3つのチームが神に祈りを捧げ豊穣を願う伝統行事です。

那覇ハーリーの最後に行われるのは本バーリー。往復600mのコースで白熱した戦いが繰り広げられます。応援にもついつい力が入ってしまう、迫力満点の競漕を間近で観戦しましょう!

那覇ハーリーはステージイベントも満載

那覇ハーリーでは、ハーリー競漕だけでなくステージイベントを楽しめるのも魅力です。
沖縄県出身のアーティストによるライブや人気芸人によるお笑いライブ、地域の子どもたちによるダンスパフォーマンスなどが行われます。

最終日である5月5日(日)には、音楽に合わせた打ち上げ花火も予定されているようですよ!

今年も開催!那覇ハーリーの前に歴史と見どころをチェック

那覇市を代表する大型イベント「那覇ハーリー」が今年も開催されます! ハーリーそのものは那覇市以外の地域でも行われていますが、那覇市と那覇市以外の地域では規模や乗船人数などが異なります。ぜひ今回の記事を参考に、違いや歴史をチェックして那覇ハーリーに出かけてみましょう! これまでとは違った発見が見つかるかもしれません。 

◯ 関連記事
沖縄の秋の祭典「那覇大綱挽」とは?その歴史を知ってより深く楽しもう
旗頭歴50年!ベテラン旗持の歴史から見えてきた「子育てに役立つ教訓」とは

 


あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。

「こんな情報があるとうれしいな」「これについてもっと詳しく知りたい」という意見があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください! 皆さまの率直な声を心よりお待ちしております。

ご意見・ご感想はこちらから

さえこ

小学生の娘を持つ母😀
休日は娘と美味しいもの🍴を食べに出かけるのが大好きです💕
沖縄での子育てがもっと楽しくなるよう、役立つ情報を発信していきます🥺✨

おすすめ記事