延長保育とは?メリットや通常保育・預かり保育との違い、利用する際のポイントをご紹介

延長保育

ママ・パパの仕事と育児の両立のために、知っておきたいのが保育園や幼稚園の「延長保育」です。仕事や用事でお迎えが間に合わないときに、延長保育を利用することで通常より長く子どもを預けることができます。
しかし、延長保育に対し「料金はかかる?」「子どもがかわいそう?」と疑問・不安を持ち、利用を悩むママ・パパもいるのではないでしょうか。

そこで今回は、延長保育の仕組みやメリット、預かり保育・時間外保育との違い、利用する際のポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

延長保育とは?メリットはある?

延長保育とは、仕事をはじめやむを得ない事情がある場合に、決められた利用時間を延長して子どもを預けることです。

認可園では、1日の利用時間が保護者の保育を必要とする理由によって変わります。たとえば、フルタイム就労の場合は1日最大11時間、育休中の場合は1日最大8時間の利用が認められます。

それぞれの認定時間を1分でも過ぎると、自動的に延長保育の扱いとなる園がほとんどです。そのため、通常の開園時間内に迎えたとしても、朝早くから預けた場合や、短時間利用の方が8時間以上子どもを預けた場合には、延長保育扱いとなることがあります。

延長保育を実施していない園も

延長保育はどの園も必ず対応しているわけではなく、また園によって延長可能な時間も異なるため、利用を考えている場合は事前に延長保育の可否や時間を確認しておきましょう。

延長保育のメリット・デメリット

延長保育がない場合は、都合がつかなければほかの家族や異なる保育サービスに頼らざるを得ません。しかし、延長保育を利用できれば、子どもは普段から慣れ親しんだ場所で過ごすことができ、ママ・パパも安心して仕事を済ませられます。

延長保育では、異なる年齢の子どもたちが一緒に活動することも多く、普段とは違うお友達や先生と遊ぶことができます。お迎えを待つ時間を子どもが楽しく過ごせることも、延長保育のメリットといえます。

延長保育のデメリットは、家庭で過ごす時間が短くなってしまうことです。延長保育を利用する際には、休日に子どもと過ごす時間を確保してフォローするようにしましょう。

延長保育はやむを得ないときのみ利用しよう

延長保育は、基本的にはやむを得ない場合に限り利用できます。プライベートな理由でのむやみな利用は、保育園との信頼関係にも関わります。子どものためにも、可能な限りは通常の保育時間内にお迎えするようにしましょう。

延長保育の利用時間・料金

延長保育の利用時間や料金は、以下のとおりです。

利用時間

延長保育を利用できる時間は園によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

認可園では、7時半〜18時半前後の11時間を通常の保育時間としており、延長保育は朝7時から、夕方は19時〜20時ごろまで受け入れているのが一般的です。
一方、認可外保育園では園によってばらつきがあり、なかには21時まで延長可能な園や、24時間受け入れ可能な園もあります。

利用料金

延長保育の利用料金は、幼保無償化の対象外です。別途料金が発生し、金額は園によって異なります。1時間ごとに料金が発生したり、時間に関わらず1回ごとの料金が決まっていたりと料金形態もさまざまです。延長保育の利用日数が多い場合には、月額料金が決まっていることもあります。

料金の目安は、1日あたり300〜600円、月額で2,000〜3,000円程度となっています。また、延長保育でおやつや食事が用意される場合には、利用料とは別に実費の負担が発生することもあります。

通常保育や預かり保育との違いは?

延長保育

延長保育は、通常保育や預かり保育と以下のような違いがあります。

通常保育との違い

通常保育は、年齢ごとのクラスに分かれて担任の先生と活動するのが一般的です。一方、延長保育では、保育士や子どもの人数が少なくなるため、異なる年齢の子どもたちを合同で保育することが多くなっています。

保育の内容も、活発に動く通常保育とは内容が異なります。
延長保育の時間には、子どもたちにも疲れが出始めます。そのため、延長保育では園庭や運動遊びなどは控え、絵本の読み聞かせや積み木・ブロック遊びなど、室内での落ち着いた遊びを中心に行うことが一般的です。

また、通常保育で提供される給食やおやつに加え、延長保育では夕方に捕食としてパンやおにぎり、おやつなどを提供する場合もあります。

預かり保育との違い

預かり保育は延長保育と同じ意味で使われることもありますが、主に幼稚園での延長保育のことを指します。
幼稚園の場合、通常の保育時間は4〜5時間と短いため、預かり保育の時間は14時〜18時ごろが一般的です。幼稚園は保護者の就労の条件を必要としないため、園によってはリフレッシュ目的や専業主婦の場合でも利用できることがあります。

預かり保育を実施しない園もありますが、共働き世帯が増えたことに伴い、実施している園は増加傾向にあります。夏休みや冬休みといった長期休みの期間中も、預かり保育として朝から夕方まで子どもを預けられる園が増えてきました。

預かり保育は別途利用料がかかりますが、就労や妊娠・出産などの理由で自治体に保育の必要性があると認められれば、無償化の対象となります。無償となるのは、通常月額1万1,300円までです。延長保育と同様、おやつ代をはじめとした実費は自己負担となる場合があります。

延長保育はかわいそう?利用する際のポイント

延長保育

延長保育のサービスが受けられるとはいえ、小さな子どもを長時間保育園に預けるのはかわいそうだと感じることもありますよね。保育園との信頼関係を保ち、子どものケアができるよう、以下のポイントを意識しましょう。

事前に連絡する

園側は、延長保育で残る子どもの人数に合わせて保育士の配置を調整する必要があります。園側に配慮するためにも、延長になる場合は事前に園へ連絡し、やむを得ず遅れる理由もきちんと伝えることが大切です。
連絡なく延長の時間を迎えると、園から確認の連絡が来る場合もあります。少しでも時間に遅れる可能性があれば、その旨を事前に伝えておくと園は延長する予定で対応してくれるため、慌てる必要がなく安心です。

荷物は多めに用意する

延長保育の際には、普段よりも使う量が増えることを考慮して、おむつや着替えを多めに用意しておくのがおすすめです。少しでも子どもが楽しく過ごせるよう、お気に入りのタオルや洋服を入れてあげるのもよいでしょう。

保育士との連絡を密にする

園で過ごす時間が長い分、保育士には家庭での様子を細かく伝えるようにしましょう。送迎時の会話や、連絡帳を通して詳細を伝えておくことで、保育士が体調不良や精神面など子どもの変化に気がつきやすくなります。
反対に、保育士から子どもの園での様子を確認することで、ママ・パパの安心にもつながります。

お迎えの時間を伝える・守る

お迎えに来るはずの時間にママ・パパが来ないと、子どもは不安になってしまうものです。延長保育を利用する際は園にお迎えの時間を伝え、子どもにも「遅くなるけど必ずお迎えに行くからね」と伝えてあげるとよいでしょう。待っているお子さんのためにも時間を守ってなるべく早くお迎えしてあげてくださいね。

子どもとの時間をとる

延長保育で長時間離れる分、親子の時間を大切にして、子どものメンタルをケアすることが大切です。忙しいなかでも、帰宅後や休日には子どもの話を聞いてあげたり、一緒に遊んだりして子どもに寄り添ってあげましょう。

延長保育を利用しても間に合わないときは?

仕事が忙しいときには、延長保育を利用してもお迎えが間に合わない場合もあるかもしれません。ほかの家族にお願いできる場合は、事前に相談して代わりにお迎えしてもらいましょう。
このほか、地域のファミリー・サポートや託児所、ベビーシッターなどのサービスを利用することも検討しましょう。事前に登録を済ませておくと、いざというときにスムーズに利用できます。

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延長保育は働くママ・パパの味方!

延長保育は、通常よりも長く子どもを預けることができ、仕事と子育ての両立に役立つ強い味方です。園によって利用時間や料金が異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

仕事でやむを得ないときには、延長保育を利用して安心して時間を確保するのもひとつの方法です。お迎えしたあとは、親子の時間を作ってたくさん愛情を伝えてくださいね。

 


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みちる

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