梅雨に入ると、毎日のようにわたしたちを悩ませるのが「湿気・カビ」ですよね。お気に入りの靴や、クローゼットの奥にしまっていた子どもの服が真っ白になっていてショックを受けたことのある方も多いのではないでしょうか。
とくに沖縄は、高温多湿な日本のなかでもトップクラスにカビが発生しやすい地域といわれているため、梅雨時期はもちろん、1年を通して徹底した湿気対策が欠かせません!
そこで今回は、沖縄特有の湿気事情からカビの放置による健康被害、そして子育て家庭のリアルな日常に寄り添った今すぐできる具体的な湿気対策までを解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
| この記事の要点 |
| ・沖縄は、「気温20〜30℃、湿度60%以上(梅雨は80%以上)」という、カビにとって天国のような気候 ・沖縄に多い「鉄筋コンクリート(RC)造」の家は気密性が高く、湿気がこもりやすい ・湿気によって発生したカビは、子どもの小児喘息やアトピー性皮膚炎などの健康被害を引き起こす可能性がある ・室内の湿度は40〜60%を目安に、除湿機やエアコンで管理する ・雨の日は絶対に窓を開けない(外の湿った空気が入って床がベタベタになるため) ・家具や家電は、風の通り道を作るために壁から数センチ離して配置する ・クローゼットには除湿剤を置き、目安より早めに交換する ・部屋干しは湿気を爆発させるため、大型コインランドリーの乾燥機や、自宅なら除湿機+サーキュレーターで一気に乾かす ・水が溜まりやすい「お風呂のおもちゃ」、汗を吸い込みやすい「ベビーカー・チャイルドシート」、寝汗と床の湿気が混ざる「お布団・マットレス」はとくにカビやすいため、こまめな乾燥や陰干しが必須 |
もくじ
カビが発生しやすい気候だった?!沖縄の湿気事情
日本は高温多湿の気候なので、基本的にどこにいてもカビに悩まされますが、とくに沖縄県はカビが発生しやすいといわれています。実際、梅雨の時期になるとカビを予防するために除湿剤を置いたり、エアコンの除湿を活用したりと、湿気対策を行う方も多いのではないでしょうか?
では、なぜ沖縄はカビが発生しやすいのか。その理由は、カビが発生しやすい環境と沖縄の気候がマッチしているからです。
沖縄の気候はカビにとっての「絶好の生息環境」
カビが発生しやすい環境は「温度が20〜30℃、湿度が60%以上」といわれています。これに対し、沖縄の平均気温(2023年度)は23.8℃、平均湿度は梅雨時期で80%以上、冬場でも70%弱です。このように、沖縄はカビにとって絶好の生息環境というわけです。
ほかの都道府県の場合、冬になると乾燥し湿度が下がりますが、沖縄は冬でも湿度が比較的高いため、梅雨時期に限らず一年を通してカビが発生しやすいといえます。
また、沖縄は降水量が比較的多く、年間で2,000ミリを超える地域もあります。さらに台風が接近・上陸することも多く、その際に雨が降ることも珍しくありません。
雨が降るとどうしても湿度が上がるため、ジメジメとした気候になり、湿気に悩まされやすくなるのです。
沖縄に多い「鉄筋コンクリート(RC)造」の家は湿気がこもりやすい
気候だけでなく、じつは沖縄の「住宅事情」もカビを繁殖させる大きな原因になっています。
沖縄の家は台風に耐えるため、頑丈な「鉄筋コンクリート(RC)造」が主流ですよね。 しかし、このコンクリートの建物は木造住宅に比べて気密性が高く、「水分を壁が吸収・放出しにくいため、室内に湿気がガッツリこもりやすい」という弱点があります。
さらに、コンクリートは熱を溜め込みやすいため、外の熱気で温められた壁と、エアコンで冷やされた室内の温度差によって、目に見えない壁際やクローゼットの裏で夏型結露(ジメジメ)を引き起こしてしまうのです。
カビを放置しないで!知っておきたい健康被害と修繕について

「沖縄はカビが生えやすいから多少は仕方ない」と、カビをそのまま放置していませんか? カビは健康被害をもたらすほか、繁殖しすぎた場合は修繕が必要になることもあるため、放置するのは危険です。
カビによる健康被害
カビによる健康被害には、たとえばアレルギー性鼻炎が挙げられます。鼻の粘膜にカビの胞子が付着することで、鼻水や鼻詰まり、くしゃみなどを引き起こす可能性があります。また、カビの種類によっては毒素を生成することもあり、それが呼吸器や皮膚、肝臓などに影響を及ぼすこともあるようです。
自分自身含め、大切な家族の健康を守るためにも、カビができないよう対策すると同時に、カビに気づいたらなるべく早く取り除くようにしましょう。
カビが原因で修繕が必要になることも
発生して間もない表面の軽いカビであれば、市販のお掃除グッズで自分で取り除くことも可能です。しかし、コンクリート壁や壁紙の奥深くまでカビが繁殖してしまうと、専門の業者にカビ取りを依頼しなければならなくなります。
もっとひどい場合は、壁紙の張り替えやリフォームが必要になることもあり、いずれにせよ予想外の大きな費用がかかってしまいます。余計な出費を出さないためにも、日頃からの予防対策が何より重要です。
沖縄の湿気に負けない!今すぐできる7つの対策法

カビの発生を防ぐには、そのもとになる湿気を下げる必要があります。そこで以下では、今すぐできる湿気対策を7つご紹介します。
1.湿度を管理する
湿度が60%以上になるとカビが発生しやすくなるといわれているため、室内の湿度はなるべく60%以下にするよう心がけましょう。一般的に、過ごしやすい湿度は40〜60%といわれているため、この数値を目安にするとよいかもしれません。
ちなみに、湿度を管理する際は除湿機があると便利です。沖縄はとくに多湿の環境なので活躍する場面が多いですし、1台あるとスムーズに適切な湿度を保てるでしょう。
2.こまめに換気する
室内の湿度を下げるためには、換気することも重要です。窓を開けて湿気を外に逃すことで、湿度が下がります。そのため、ジメジメしていると感じたらこまめに換気するよう心がけましょう。
ただし、沖縄の場合は少しコツが必要です。なぜなら、「沖縄は外から入ってくる風のほうが、室内より湿っているケースが多い」からです。
とくに梅雨時期や雨の日に窓を開けると、外の水分をごっそり部屋に吸い込んでしまい、床がベタベタになる原因になります。ジメジメしていると感じたら、雨の日は窓を絶対に開けず、エアコンの除湿(ドライ)機能や除湿機に頼り切るのが賢明です。
3.風通しを考慮して家具や家電を配置する
空気が1箇所に留まって動かなくなると、そこからジワジワと湿気が発生します。とくに、気密性の高いコンクリート壁と家具・家電の隙間は一番カビができやすい危険地帯です。
タンスや棚、冷蔵庫などは、壁から「数センチ(拳ひとつ分ほど)」あえて離して設置することで、空気の通り道を作ってあげましょう。
4.新聞紙や凍らせたペットボトルを置く
吸湿性に優れた新聞紙は、除湿に効果的です。また、凍らせたペットボトルは空気中の水蒸気を水に変える効果があります。そのため、湿気が気になる場所には新聞紙または凍らせたペットボトルを置くとよいでしょう。置くだけで湿気の低下が期待できますよ!
ちなみに、新聞紙は一度丸めてから広げると吸湿性がよくなり、凍らせたペットボトルは水滴がついたら拭き取ることで再び湿気を吸収できます。
5.部屋干しを控える
梅雨時期はどうしても部屋干しが増えますが、濡れた洗濯物をそのまま部屋に干すと、室内の湿度が急上昇してカビの温床になります。
沖縄の梅雨は外に干せないのがお決まりですから、洗濯物を溜め込まずに大型コインランドリーの乾燥機へ持って行ってカラッと乾かすのがとても便利です。
もし自宅で干す場合は風通しのよい場所に干し、すぐ近くで除湿機を最大パワーで起動させ、サーキュレーター(扇風機)で風を直接当てて短時間で乾かしましょう。
6.除湿剤を置く
クローゼットや押入れ、収納ケースなどの中は密閉状態になっているため湿気が溜まりやすく、カビができやすいのが特徴です。とはいえ、こまめに中身を取り出して換気するのは手間がかかります。
そこで、簡単な対策法として挙げられるのが除湿剤を置くことです。湿気は下に溜まりやすいため、下のほうに置くことで効率よく吸湿することができます。
ちなみに、吸湿剤には交換するタイミングの目安が記載されていますが、沖縄の場合はそれよりも早く交換するのがおすすめです。多湿の環境だからこそ、目安よりも早く湿気が溜まる傾向があるため、こまめに確認し必要に応じて交換するようにしましょう。
7.カーペットを敷いている場合はこまめに干す
繰り返しになりますが、湿気は下に溜まる傾向があるため、カーペットなどを敷いている場合はそこに滞留することも珍しくありません。もしカーペットを敷いている場合は、こまめに干すよう心がけましょう。そうすることで、室内に湿気が溜まるのを防ぎやすくなります。
子育て世代は盲点|お風呂のおもちゃやベビーカー…子ども用品のカビ対策
家の中の対策だけでなく、小さなお子さんがいるご家庭ならではの「見落としがちな子ども用品」も、沖縄の湿気は大好物です。以下の3つのアイテムはとくに意識してケアしてあげてください。
お風呂のプカプカおもちゃ
お風呂場に置きっぱなしになりがちなプラスチック製やゴム製のおもちゃ。中に水が入ったまま放置すると、裏側や内側が真っ黒なカビだらけになり、子どもがそれを口に入れてしまう危険があります。遊んだあとはしっかり水を抜き、ネットなどに入れて吊るして乾燥させましょう。
ベビーカー・チャイルドシート
汗っかきな子どもが乗るシートは、想像以上に水分を吸っています。それを湿度の高い玄関に置きっぱなしにしたり、閉め切った車内に放置したりすると、一晩でうっすらカビが生えてしまうことも。定期的にシートカバーを外して洗濯乾燥させるか、休日は風通しのよい場所で陰干ししてあげてください。
お布団・お昼寝マットレス
体温が高く、寝汗をたくさんかく子どもの布団の裏側は、沖縄の床の湿気と合わさってカビが発生しやすい場所です。フローリングに敷きっぱなしにするのは避け、毎日畳むか、すのこを下に敷くなどの工夫をして風を自立させてあげましょう。
沖縄の湿気・カビ対策でよくある質問と回答(FAQ)
お家の中のジメジメを見つめながら、ママ・パパがふと疑問に思いがちなポイントをQ&A形式で解決します。
Q.クローゼットの奥の服や、お気に入りの革靴にカビが生えてしまったら?
A.生えてしまったカビは、慌てて掃除機で吸い取ったり手で払ったりせず、アルコール(エタノール)で除菌しましょう。
カビを乾燥したままはたくと、胞子が部屋中に舞い散ってほかの場所に飛び火してしまいます。
服の場合は、ベランダなどの屋外に出して、衣類用の酸素系漂白剤でつけ置き洗いをするか、クリーニングに相談するのが安心です。
革靴やバッグの場合は、消毒用アルコールを布に含ませてやさしく拭き取り、風通しのよい日陰で乾燥させてから、仕上げに防カビ入りのクリームを塗っておくと再発を防げます。
Q.エアコンの「除湿(ドライ)」と「冷房」は、どちらが湿気対策に効果的?
A. 基本的には「除湿(ドライ)」のほうが効率よく空気中の水分を追い出してくれます。
ただし、エアコンの除湿機能には種類があり、お部屋の温度を下げながら除湿するタイプが多いため、梅雨時期の「気温はそこまで高くないけれどジメジメする日」に使うと、部屋が寒くなりすぎてしまうことがあります。
そんなときは、少し設定温度を高め(26〜27℃前後)にした弱冷房運転にするか、お部屋を冷やさずに湿気だけを取る機能(再熱除湿)がついたエアコンや、独立した除湿機を併用するのが、子どもたちの身体が冷えすぎないようにする調整のコツです。
湿気対策をしてカビの発生を防ごう!
カビが発生しやすい沖縄では、湿気対策が必須! とくに梅雨時期はいつも以上に湿気が高くなるため、カビの発生を防ぐためにも湿気対策が必要不可欠です。
もし湿気によるカビを放置すると、健康被害につながる恐れがあります。自分自身含め、大切な家族の健康を守るためにも、今回ご紹介したような対策をすると同時に、カビに気づいたらなるべく早く取り除くようにしましょう。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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