パパ・ママ育休プラスとは?取得するパターンや利用条件、メリット・デメリットを解説

パパ・ママ育休プラス

パパ・ママ育休プラスは、通常の育休よりも期間を延長して利用できる制度です。お子さんが小さいママ・パパにとってとても魅力的な制度ですが、詳しい内容までご存じないママ・パパもいるでしょう。

そこで今回は、パパ・ママ育休プラスの概要や取得パターン、利用条件についてご紹介します。また、パパ・ママ育休プラスを利用するメリット・デメリットについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

パパ・ママ育休プラスとは?

パパ・ママ育休プラス

パパ・ママ育休プラスへの理解を深める前に、まずは通常の育休期間についてご紹介します。

通常の育休期間

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通常の育休期間は、子どもが1歳の誕生日を迎える前日までです。
たとえば1月1日に子どもが生まれた場合、ママが育休を取得できるのは12月31日までです。仮にパパが3月1日から育休に入ったとしても、ママと同じく育休期間は12月31日までとなります。

ただし、「保育所に空きがなくて入所できない」「子どもが1歳の誕生日を迎える前日にママ・パパのどちらかが育休を取得中」などの条件を満たしている場合は、子どもが2歳の誕生日を迎える前日まで延長することが可能です。

パパ・ママ育休プラスの期間

パパ・ママ育休プラス

パパ・ママ育休プラスは、お互いに育休を取得し、かつどちらかが遅れて取得した場合に子どもが1歳2か月になるまで育休を取得できる制度です。
たとえば子どもが1月1日に生まれて、ママに続いてパパが3月1日から育休を取得した場合、パパは2月末まで育休を取得することができます。

「保育所に空きがなくて入所できない」「子どもが1歳の誕生日を迎える前日にママ・パパのどちらかが育休を取得中」などの場合は、通常の育休と同様に子どもが2歳の誕生日を迎える前日まで延長することが可能です。

パパ・ママ育休プラスの取得パターン例

パパ・ママ育休プラスを利用した場合、先述したようにパパが2か月期間をずらしてお互いに1年間取得する方法もありますが、以下のように取得することもできます。

ママの復帰に合わせてパパが育休を取得

パパ・ママ育休プラス

ママの育休が終わったタイミングで、パパが育休を取得するパターンです。ママは安心して職場に復帰することができます。

間を空けて育休を取得

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ママの育休期間とパパの育休期間を離し、間を空けて育休を取得することも可能です。連続していなくてもよいため、一時的に共働きをしてその後にパパが育休を取得しても問題ありません。

パパ・ママ育休プラスの取得条件

パパ・ママ育休プラスを取得するには、まず通常の育休の条件を満たしている必要があります。

正社員の場合は、基本的に取得条件はありません。
ただし、入社1年未満は注意が必要です。もし「入社1年未満の育休の取得を制限する労使協定を会社と結んでいる」という場合は、正社員であっても会社に取得を断られるケースがあります。

契約社員の場合は、子どもが1歳6か月になるまで契約が終了しないことが条件です。育休は職場復帰を前提とした制度なので、育休期間中に契約が終了する場合は会社に取得を断られる可能性があります。

また、パパ・ママ育休プラスを取得するには上記にくわえて、以下の条件も満たしていなければなりません。

・ママ・パパの2人が育休を取得すること
・子どもの1歳の誕生日までにママが育休を取得していること
・パパの育休開始予定日が子どもの1歳の誕生日前であること
・パパはママの育休開始予定日よりもあとに取得すること

パパ・ママ育休プラスを利用する方法

パパ・ママ育休プラスを利用する場合は、以下の書類の準備が必要です。

・育児休業給付金支給申請書
・住民票の写しなど、支給対象者の配偶者を確認する書類
・育児休業取扱通知書の写しなど、配偶者が育児休業を取得していると確認できる書類

これらの書類を準備し、会社に提出します。自分で申請を行う場合は、会社の所在地を管轄するハローワークに提出しましょう。

パパ・ママ育休プラスの期間を延期する場合は、以下の書類が必要です。

・育児休業給付受給資格確認票
・(初回)育児休業給付金支給申請書
・本人と配偶者の育児休業申出書
・保育園の不承諾通知など、の延長事由が確認できる書類
・続柄が記載された世帯全員の住民票の写し

パパ・ママ育休プラスを利用するメリット・デメリット

パパ・ママ育休プラス

パパ・ママ育休プラスを利用するメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット

パパ・ママ育休プラスのメリットは、なんといってもママが復職しやすくなることです。
ママが社会復帰したあとにパパが育休を取得することにより、ママは仕事に集中できるようになります。子どもが1歳2か月を迎えるまではパパに育児に専念してもらえるため、安心して復職できるでしょう。

デメリット

パパ・ママ育休プラスのデメリットは、収入が少なくなることです。通常の育休と同じく、パパ・ママ育休プラスの利用でも給付金を受け取ることができますが、給与よりも少なくなります。

給付金額を求める計算式は以下のとおりです。

・育休開始から6か月目まで:休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 67%
・7か月目以降:休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 50%
(※パパ・ママ育休プラスを延長した場合の給付金額は、7か月目以降と同じです)

上記のとおり、仕事をしたときよりも収入が減ってしまうため、その点も考慮しながらパパ・ママ育休プラスを利用するか決めることが大切です。

パパ・ママ育休プラスを利用してお互いに子どもとゆっくり過ごそう

パパ・ママ育休プラスを利用すれば、子どもが1歳2か月になるまで育休を取得することが可能です。育休期間中は給与よりももらえる金額が少なくなってしまいますが、ある程度の収入を得ることができます。
パパ・ママ育休プラスを利用して、今しかない時間を子どもと一緒にゆっくり過ごしましょう!

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ぱるる

沖縄生まれ沖縄育ち。10歳と4歳の2児のママ。
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