子どもを犯罪から守るために家庭でできる対策をやってこう!お留守番・外出時それぞれの対策とは?

子ども 犯罪 対策

さまざまな犯罪から子どもを守るために、家庭ではどんな対策を行っていますか?
危険な目に遭う可能性があるのは、外出時だけとは限りません。さまざまなシーンを想定して、犯罪から身を守るための対策を教えてあげることが大切です。

そこで今回は、沖縄県警察のデータをもとに子どもが巻き込まれた犯罪件数や内容、実際の声かけ事例を解説したうえで、子どもを犯罪から守るための対策をご紹介します。あわせて不審者情報をチェックする方法もご紹介しているので、ぜひ活用してみてくださいね。

子どもは犯罪に巻き込まれやすい?実際にあった声かけ事例

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沖縄県警察が発表しているデータによると、令和5年の13歳未満に対する脅威事犯認知件数は163件。行為別で見るともっとも多いのが「声かけ」で96件、次いで「卑猥な言動」が19件、「暴力行為」が12件、「つきまとい」と「盗撮」が11件となっています。
さらに時間別で見ると、子どもの帰宅時間帯である15時〜17時がもっとも多くなっていて、次いで登校時間帯である7時台が多くなっています。

実際に、令和6年7月には那覇市内の路上を通行中の児童が知らない人に、「お母さんが病院に運ばれたから一緒に来て」と声かけをされたという事案が発生しています。
「お母さん(またはお父さん)が病院に運ばれた」と声をかけられると、子どもは不安な気持ちやママ・パパを心配する気持ちからついて行ってしまうかもしれません。このような声かけから犯罪に巻き込まれてしまわないためにも、日頃から「知らない人にはついて行かない」ということを約束しておきましょう。あわせて「ママやパパに何かあったとしても、知らない人が迎えにくることはない」ということも伝えておくとよいかもしれません。

このほか、令和6年8月にはうるま市内の路上を通行中の女子高生が知らない人に、「かわいいね。LINEを交換しよう」と声かけをされたという事案が発生しています。
近年は小学生でもスマートフォンを所有していることが多いため、知らない人に「LINEや電話番号を教えて」と声をかけられるかもしれません。お子さんにスマートフォン(キッズ携帯含む)を持たせる際は、「知らない人にLINEや電話番号は教えてはいけない」ということを伝えておきましょう。また、もし知らない人から連絡があった場合には、決してひとりで対応せずママ・パパに相談するように約束しておくのもよいかもしれません。

参照:子供・女性安全対策について|沖縄県警察
   沖縄県警察生活安全企画課|X

子どもを犯罪から守るための対策

「子どもを犯罪から守るためにも常に一緒にいてあげたい」という気持ちはありますが、そうはいかないものですよね。離れていても子どもを守れるように、「犯罪に巻き込まれないためにはどうしたらよいのか」、また「もしも危険なことに巻き込まれてしまったらどうしたらよいのか」を教えておくことが大切です。

自宅にいるとき

自宅にいれば安心というわけではありません。お留守番をしているときに鍵を閉め忘れると知らない人が入ってきたり、大人がいないことを知った不審者が訪ねてきたりするかもしれません。
安全にお留守番をするためにも、以下の対策を行いましょう。

「いいゆだな」を覚えさせる

子どもがひとりでお留守番をするようになると、助かる反面不安もつきものです。少しでも安全にお留守番ができるように、「いいゆだな」を覚えさせて実践できるようにしておきましょう。

い…えの鍵を見せない
い…えの周りをよく見る
ゆ…うびん受けをチェックする
だ…れもいなくても「ただいま」をいう
な…かに入ってすぐに鍵を閉める

インターホンが鳴っても出ない

インターホンが鳴ると、誰が来たのか気になってつい出てしまうものです。しかし、インターホンを鳴らしたのは大人がいないことを知っている不審者かもしれません。
子どもだけでお留守番をする際は、インターホンが鳴っても決して出ないように伝えておきましょう。

なお、子どもだけのお留守番で起こり得る危険や対策方法、子どもだけでお留守番をさせたくないときの対処法などは以下の記事でご紹介しています。あわせてご覧ください。

子どもだけのお留守番は何歳から?起こり得る危険と安全対策をチェック

子どもだけで外出するとき

小学生くらいになると子どもだけで遊びに出かけることも増えますよね。ママ・パパが常に一緒にいることは難しいため、以下の対策を教えておくようにしましょう。

「イカのおすし」や「ひまわり」を守らせる

外出時の基本は「イカのおすし」や「ひまわり」を守ることです。
語呂合わせで覚えやすくなっているので、自宅で何度も練習して覚えさせておきましょう。

イカ…知らない人についてイカない
の…知らない人の車にらない
お…おごえを出す!
す…ぐに逃げる
し…なにがあったからせる
ひ…とりだけになる場所に行かない
ま…わりから見えづらい場所に行かない
わ…かれ道やわき道、裏道に気を付ける
り…ようされていない場所には行かない

「子ども110番の家」を教える

子ども110番の家とは、子どもが何らかの被害に遭ったとき、または危険を感じて助けを求めてきたときに一時的に保護するための施設です。もしも助けを求めてきた子どもがいた場合、子ども110番の家の大人は学校や警察、家庭などへ連絡することになっています。

子ども110番の家の活動に協力しているお店や自宅には、目印として子ども110番の家の看板が設置されているので、もし危険を感じた場合はそれを頼りに助けを求めるよう教えておきましょう。
通学ルートや普段の遊び場周辺にある「子ども110番の家」を親子で確認しておくとよいかもしれません。

ヘルプハンドサインを教える

ヘルプハンドサインとは、「助けて!」を伝えるためのハンドサインです。このサインを覚えておけば、「助けて」といえないような状況であっても周囲に危険を伝えることができます。

ヘルプハンドサインをする際は、親指を曲げて人差し指から小指までを伸ばしたまま数字の「4」を作ります。その後、親指を包むように人差し指から小指までの4本の指を握ってグーの状態にするだけです。
ヘルプハンドサインは日本だけでなく、アメリカやカナダ、イギリスなどでも使われています。子どもにヘルプハンドサインを教えると同時に、周囲の人にも伝えておくことで、万が一のときに役立つかもしれません。

なお、外出時の危険は不審者だけではありません。以下の記事では交通安全についてご紹介しているので、あわせてご確認ください。

親子でチェック!子どもに教えたい交通安全のルールとママ・パパが気をつけたいこと

子どもを犯罪から守るために情報をチェックしておこう!

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子どもを犯罪から守るために情報収集は欠かせません。
「学校からのお知らせメールが届くから大丈夫」と考えている方もいるかもしれませんが、学校のお知らせメールで届くのは基本的に校区内での情報のみです。周辺地域の情報もチェックしておけば、「どの地域でどのような不審者が出たのか」を把握でき、子どもに注意喚起をすることができます。

情報チェックの方法はいくつかあるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

新聞やネットニュースを見る

新聞(Web版含む)やネットニュースで地域の情報をチェックしましょう。Web版の新聞記事やネットニュースならスマートフォンから簡単にチェックできるので、空き時間に情報収集がしやすくおすすめです。

沖縄県警察のXをフォローする

沖縄県警察生活安全企画課のXでは、犯罪被害防止情報が配信されています。沖縄県各地で起きた声かけ事案や不審者情報などがリアルタイムでチェックできるので、Xアカウントを持っている場合はフォローしておきましょう。

安心ゆいメールに登録する

安心ゆいメールとは、地域の安全情報をタイムリーに配信する無料のメールサービスです。防犯情報や不審者情報、交通安全情報、重要事件手配情報、沖縄県警察からのお知らせなどが配信されます。
スマートフォンやパソコンから以下のメールアドレスに空メールを送り、返信メールに記載されたURLから必要情報を入力すれば登録完了です。

安心ゆいメール登録用メールアドレス:touroku@yui-ml.police.pref.okinawa.jp

対策をして子どもを犯罪から守りましょう

いつどこで犯罪に巻き込まれるかわからないため、子どもが自分で考えて危険を回避する、または正しく判断することができるよう家庭で防犯対策を教えてあげることが大切です。
小さなお子さんへ教える場合は、実際の声かけ事例を交えて「こんなときはどうする?」などクイズ形式でお話をすると理解がしやすいかもしれません。今回の内容を参考にして、防犯対策を高めていきましょう。

 


あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。

「こんな情報があるとうれしいな」「これについてもっと詳しく知りたい」という意見があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください! 皆さまの率直な声を心よりお待ちしております。

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さえこ

小学生の娘を持つ母😀
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