自立を目指すうちなーママ・パパをサポート!沖縄県ひとり親家庭生活支援事業とは?

ひとり親家庭 生活支援事業

ひとり親家庭として生活していくことになったものの、さまざまな不安から自立できずお困りの方はいませんか?
今回は、自立に向けて頑張っているひとり親家庭はもちろん、これからひとり親家庭になるかもしれず不安を抱えている方へ向けて、「沖縄県ひとり親家庭生活支援事業」についてご紹介します。

沖縄県母子寡婦福祉連合会が沖縄県から受託して実施している「沖縄県ひとり親家庭生活支援事業」は、ひとり親家庭の自立や子どもの健やかな成長を支援する事業です。
どのような世帯がどのような支援を受けられるのか、ぜひチェックしてみてください。

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業とは?

ひとり親家庭 生活支援事業

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業は、ひとり親家庭の自立と子どもの健やかな成長の支援を目的に、2012年に沖縄県母子寡婦福祉連合会が沖縄県から事業を受託して「ゆいはぁと」が実施しています。

具体的な支援内容は、住宅支援・生活支援・子育て支援・就労支援など。ゆいはぁとが民間アパートの部屋を借りて、支援が必要なひとり親世帯にそこへ引っ越してもらい、仕事探しや転職、また資格取得講座の受講、家計管理の方法、お子さんの養育のサポートなどを行います。
各家庭の事情に応じて自立支援計画を作成し、それをもとに必要な資格を有したコーディネーターが総合的に支援を行うため、離婚したばかりで生活基盤が整っていない方や実家から引っ越して自立したい方などは、利用を検討してみることをおすすめします。

なお、支援期間は原則として1年間です。支援を希望される場合は、後述する各拠点事務所へお問い合わせください。

住宅支援

お子さんの人数や家庭の状況(学校校区など)にできるだけ配慮した上で、ゆいはぁとが賃貸物件を選んで契約し、初期費用や1年間の家賃を負担します。(食費や水道光熱費などの生活費はご本人の負担になります。)
生活必需品である冷蔵庫・洗濯機・ガスコンロなどの家電品を所持していない場合は、貸し出しも行っていますので、家計への負担が少なくて済むのは心強いですよね!

なお、支援は原則1年間ですが、支援終了後はアパートの名義を変更してそのまま住み続けるか、ほかの物件へ転居するかを選ぶことができます。
これから自立に向けて生活していきたいと考えているママ・パパの心強い味方となるでしょう。

生活支援

ひとり親世帯が自立して生活をしていくために必要な家計管理の方法を、生活支援コーディネーターが支援していきます。また、債務を多く抱え生活が滞っている方には、専門家の無料相談へ案内し、債務整理の支援を行います。
このほか、生活支援コーディネーターが定期的に訪問や来所での面談を行って、生活や育児などの困りごとや家計の見直し、貯蓄の方法などを支援していきます。
また、養育費をもらえていない場合や子どもの面会交流の問題などについても、沖縄県母子寡婦福祉連合会の弁護士や司法書士へ無料で相談することができます。

就労支援

就労支援では、専門技術やスキルを身につけて安定した収入を確保するために、研修や講座を行うとともに職業相談を実施しています。
実際にゆいはぁとの研修や講座を受講して資格を取得したあと、非正規雇用から正規雇用になったママ・パパもいます。また、正規雇用ではないものの給与が増額したという方もいます。

子育て支援

子育て支援では、小中学生を対象に学習支援を行っています。その一貫として、「ゆいはぁと応援クラブ」と「ゆいはぁと応援塾」があります。

ゆいはぁと応援クラブ

ゆいはぁと応援クラブは、ひとり親世帯の小学生を対象にした子どもの居場所事業のひとつです。開所時間は月曜日〜金曜日の下校後から19:00までとなっており、利用料は無料です。
ライフキネティック教室や空手、読み聞かせ、タブレット学習など、曜日ごとに異なるプログラムが用意されているため、お子さんは楽しみながらさまざまな体験ができるでしょう。

夏休みなどの長期休暇中の開所時間は9:00〜19:00となっており、クッキング教室などさまざまなイベントが企画されています。忙しいママ・パパに代わって、子どもたちにさまざまな経験をさせてくれるのはうれしいポイントですよね!

ゆいはぁと応援塾

ゆいはぁと応援塾は、ひとり親世帯の中学生を対象にした学習支援です。学年ごとに週3回19:30〜21:50に授業が行われており、テスト期間などにあわせて時間割が変更になることもあります。塾終了の時間は夜となっているため、保護者のお迎えは必須です。
なお、受講料は無料ですが年間教材費として7,000円が必要となります。中学3年生は全県統一プレ入試代を実施しているため、その費用は実費負担です。
また、入塾前に本人と保護者と面談を行い、体験受講をしてからの入塾となります。

筆者は、娘が中学校に上がったのをきっかけに学習塾について調べてみたのですが、一般的な学習塾の利用料は月2〜3万円、週3回授業や夏期講習などになると月5万円近い学習塾がほとんどでした。
その点、ゆいはぁと応援塾なら年間教材費のみで授業料は無料なので、経済的に学習塾へ通わせることが難しいひとり親家庭でも安心して通わせることができます。

「ゆいはぁと応援クラブ」と「ゆいはぁと応援塾」については、以下でご紹介する各エリアのゆいはぁとへお問い合わせください。

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業の支援対象者

沖縄県母子寡婦福祉連合会が実施している沖縄県ひとり親家庭生活支援事業の支援対象者は、以下のとおりです。

支援対象者

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業の支援対象者は、以下の要件を満たすひとり親家庭となっています。

・沖縄県内に住所を有するひとり親家庭
・18歳未満の児童を養育している方
・児童扶養手当を受給している方
・自立に向けた具体的な目標と意欲がある方

那覇市などの市では、各自治体で別途支援を行っていることが多いため、基本的に町村在住世帯のみの支援となります。ただし、ゆいはぁと事業を利用するために、市から町村へ引っ越して支援を受けることは可能です。
たとえば、那覇市在住のひとり親家庭がゆいはぁと事業を利用したい場合、ゆいはぁと南部に相談をして住宅を確保してもらい引っ越しすれば、支援を受けることができます。ただし、この場合の引っ越し費用は自己負担となります。

なお、生活保護を受けている方、公営住宅に入居している方は対象外です。

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業の利用に必要な書類と申請から利用までの流れ

ひとり親家庭 生活支援事業

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業を利用するにあたり、必要となる書類、申請から利用までの流れをご紹介します。

必要書類

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業を利用するにあたり、以下の書類が必要です。

必要書類取得場所
支援申込書ゆいはぁと事業所
住民票謄本お住まいの市町村役場
戸籍謄本お住まいの市町村役場
児童扶養手当証書の写しお手持ちの児童扶養手当証書を自身でコピー

申請から利用までの流れ

申請から利用までの主な流れは以下のとおりです。

1.相談・申請

まずはお住まいの地域のゆいはぁとへ相談を行います。
相談後、ゆいはぁとで内部検討会議を行い、支援が必要と判断した場合に申請書を配布します。
申請書に必要事項を記入し、上記でご紹介した必要書類を揃えて申請しましょう。

2.実態調査

申請書提出後は、コーディネーターが申請者の自宅を訪問して生活状況の聞き取り調査を行います。実態調査の日程はママ・パパの都合にあわせて行われるため、仕事をしている場合でも安心です。
なお、申請から実態調査までは2週間程度かかります。

3.支援決定委員会で協議

申請内容やヒアリング内容、実態調査の結果をもとに、支援決定委員会で支援の必要性があるかを協議します。この支援決定委員会での協議から次の支援決定通知が届くまでには2か月ほどの時間を要します。

4.支援決定通知

支援が決定したらひとり親家庭のママ・パパに支援決定通知が届き、支援住宅への入居も可能となります。(物件の契約状況で多少遅れることもあります。)

5.入居手続き・入居

入居前に、ゆいはぁとで居室の決まりなどの説明を受けて鍵を受け取ります。
引っ越しにかかる費用は、基本的に自己負担です。「市から町村へ引っ越してくる場合」だけでなく、「同じ町内で引っ越しをする場合」も同様です。

引っ越しが完了して住民票を引っ越し先へ移したら、新しい住民票をゆいはぁとへ提出してください。
入居日はひとり親家庭のママ・パパの都合で決定して問題ありませんが、支援が決定した日から原則として1年間の支援となるため、早めに入居手続きをして引っ越しをするのがおすすめです。

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業を実施している事業所一覧

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業を実施しているゆいはぁとは、「ゆいまーるの心で母と子が安心して飛び出せる社会へ」とモットーに活動しています。

以下では沖縄県内でひとり親家庭生活支援事業を実施しているゆいはぁと事業所をご紹介するので、沖縄県ひとり親家庭生活支援事業の利用を検討しているひとり親家庭のママ・パパは、住んでいる地域を管轄している事業所へ直接お問い合わせください。

なお、お問い合わせ方法はメール・お電話・直接訪問のどちらでもOKです。直接訪問を選ぶ際は事前に連絡しましょう。

【与那原町】沖縄県マザーズスクエア ゆいはぁと

与那原町にあるゆいはぁとは、沖縄県南部地域の町村を対象としています。対象となる主な町村は、与那原町・西原町・南風原町・八重瀬町・中城村・北中城村です。

事業所名沖縄県マザーズスクエア ゆいはぁと
場所〒901-1304 沖縄県島尻郡与那原町東浜95-7 バーディーハウス102(MAP
相談時間月曜日~金曜日:9:00~19:00
土曜日:9:00~17:30
※年末年始・旧盆・祝日・慰霊の日はお休み
電話番号098-943-7775
メールアドレスyuiheart@okiboren.jp
SNSInstagram

【北谷町】沖縄県マザーズスクエア ゆいはぁと中部

北谷町にあるゆいはぁと中部は、沖縄県中部地域の町村を対象としています。対象となる主な町村は、北谷町・嘉手納町・読谷村です。

事業所名沖縄県マザーズスクエア ゆいはぁと中部
場所〒904-0103 沖縄県中頭郡北谷町桑江1-7-18(MAP
相談時間月曜日~金曜日:9:00~19:00
土曜日:9:00~17:30
※年末年始・旧盆・祝日・慰霊の日はお休み
電話番号098-921-7800
メールアドレスyui-tyubu@okiboren.jp
SNSInstagram

【本部町】沖縄県マザーズスクエア ゆいはぁと北部

本部町にあるゆいはぁと北部は、沖縄県北部地域の町村を対象としています。対象となる主な町村は、本部町・恩納村・国頭村・大宜味村・東村・今帰仁村・宜野座村です。

事業所名沖縄県マザーズスクエア ゆいはぁと北部
場所〒905-0228 沖縄県国頭郡本部町字伊野波258番地1 ちゅらハウスA棟105(MAP
相談時間月曜日~金曜日:9:00~19:00
土曜日:9:00~17:30
※年末年始・旧盆・祝日・慰霊の日はお休み
電話番号0980-51-6320
メールアドレスyui-hokubu@okiboren.jp
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【糸満市】糸満市マザーズスクエア いいまぁる

いいまぁるは糸満市が運営している事業所です。そのため、対応地域は糸満市のみとなっています。

事業所名糸満市マザーズスクエア いいまぁる
場所〒901-0306 沖縄県糸満市西崎町3丁目494(MAP
相談時間月曜日~金曜日:9:00~19:00
土曜日:9:00~17:00
※年末年始・祝日・慰霊の日はお休み
電話番号098-996-2910
メールアドレスiimaru@okiboren.jp
SNS

【うるま市】マザーズスクエア うるはし

うるはしはうるま市が運営している事業です。そのため、対応地域はうるま市のみとなっています。

事業所名マザーズスクエア うるはし
場所〒904-2215 沖縄県うるま市みどり町6丁目2-8(MAP
相談時間月曜日~金曜日:9:00~19:00
土曜日:9:00~17:00
※年末年始・祝日・慰霊の日はお休み
電話番号098-972-7900
メールアドレスuruhashi@okiboren.jp
SNS

沖縄県ひとり親家庭生活支援事業で自立を目指そう!

さまざまな事情からひとり親家庭として子どもを育てていくことになったものの、なかなか自立できず困っている方もいるでしょう。そんな方のサポートをするのが、ゆいはぁと事業所が行う「沖縄県ひとり親家庭生活支援事業」です。
ひとり親家庭の自立や子どもの健やかな成長を目的としてサポートを行っているため、現在抱えている問題を解決したり、将来へ向けて準備をしたりすることができるでしょう。支援を受けたいと考えている方は、ぜひゆいはぁと事業所へ連絡してみてください。

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さえこ

小学生の娘を持つ母😀
休日は娘と美味しいもの🍴を食べに出かけるのが大好きです💕
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