子どもの様子を見て「なんだか元気がないかも?」と思っても、楽しそうに遊んでいたり、おいしそうにご飯を食べていたりすると、気のせいだと思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、じつは「夏バテ」していることもあります。
そこで今回は、子どもの夏バテの症状と原因、対策法をご紹介します! 子どもの夏バテに早く気づくためにも、そして予防するためにもぜひ参考にしてみてください。
もくじ
子どもが夏バテかも?主な症状と原因をご紹介
子どもが夏バテすると熱中症になる恐れもあるため、早めに気づいて悪化を防ぐためにも主な症状と原因を知っておきましょう!
夏バテの主な症状
夏バテの主な症状は以下のとおりです。
・疲れやすい
・体がだるくなる
・食欲がなくなる
・熱っぽい
・イライラしやすくなる
・夜ぐっすり眠れなくなる
子どもが以前に比べて疲れやすくなっていたり、部屋でダラダラと過ごすことが増えたり、食欲がなくなったりした場合は、夏バテかもしれません。上述した症状がひとつでも見られたら、悪化する前に対策しましょう。対策法については後ほどご紹介します。
夏バテの原因
夏バテの原因は、大きく分けて「自律神経の乱れ」「栄養不足」「水分不足」「睡眠不足」の4つです。
1.自律神経の乱れ
涼しい屋内から暑い屋外に移動すると激しい温度差により、自律神経が乱れやすくなります。自律神経が乱れると汗をかきづらくなり、体温調節がうまくいかなくなります。この結果、夏バテを引き起こしてしまうのです。
2.栄養不足
暑いと食欲が低下するため、たとえば冷やし中華や冷やしそうめんなど食べやすいものしか口にできなくなることもあるでしょう。麺類だけでは十分に栄養を摂取できないので、栄養不足によって夏バテすることがあります。
3.水分不足
体内の水分が失われると身体のなかに熱がこもりやすくなり、体温調節がうまくできなくなります。くわえて、水分が不足すると血流が悪くなるため、夏バテを引き起こしやすくなります。
4.睡眠不足
夏休み期間中や翌日学校が休みのとき、夜更かしする子どもは少なくありません。睡眠不足は自律神経の乱れにつながるため、夏バテを引き起こしやすくなります。
参照:こどもの夏バテ|すくすくまことクリニック
夏バテを乗り越える食習慣|医療法人社団 豊信会 草花クリニック
子どもの夏バテを予防する5つの対策法
子どもが夏バテしないよう、以下の対策法を実施しましょう。
1.栄養バランスのよい食事を与える
子どもの夏バテを防ぐためには、タンパク質やクエン酸、ビタミンB1、ビタミンCなどの栄養素を取り入れた食事を与えることが大切です。
栄養素 | 効果 | 豊富に含まれている食材 |
タンパク質 | 体を作る構成要素であり、体の機能を調節する大切な役割を担っている | 肉、魚、卵、豆、乳製品 |
クエン酸 | 疲労物質の乳酸を体外に排出し、疲労回復を早める効果がある | 酢、レモン、オレンジ、梅干し |
ビタミンB1 | 糖を分解してエネルギーに変える作用がある | ゴマ、大豆、豚肉、うなぎ |
ビタミンC | 体の抵抗力を高める作用がある | じゃがいも、パプリカ、キウイ |
朝ご飯を食べない子どももいるかもしれませんが、食事を抜くと栄養が不足する恐れがあるため、1日3食しっかりと食べることも重要です。
2.こまめに水分補給させる
前述したように、水分が不足すると体温調整がうまくできなかったり血流が悪くなったりして夏バテを引き起こします。そのため、子どもに水分補給をさせることも大切です。
ただし、冷たい飲み物の与えすぎには注意が必要です。冷たい飲み物は胃腸に負担がかかり、胃腸が弱ると食欲の低下を招きます。その結果、夏バテをより引き起こしやすくなるため、なるべく冷たい飲み物は与えないようにすることが大切です。
参照:知って防ごう「夏バテ」~食生活を見直すポイント~|利根保健生活協同組合 利根中央病院
3.適度に運動させる
運動して汗をかくと自律神経が活発になります。この結果、夏バテを防ぎやすくなるため、日頃から適度な運動を取り入れることが大切です。
ただし、日中に屋外で運動をすると熱中症を引き起こす恐れがあります。そのため、早朝や夕方の涼しい時間帯にウォーキングなどの軽い運動を行うのがおすすめです。
4.十分な睡眠をとらせる
前述したように、睡眠不足は夏バテの原因になるため、子どもに十分な睡眠をとらせることも大切です。子どもがゲームやスマホで遊んで寝ない場合は「21時まで」というように時間を決めて、さりげなく睡眠を促すとよいでしょう。
5.冷房の温度を下げすぎない
屋内と屋外で温度差が激しいと自律神経が乱れ、夏バテを引き起こしやすくなるため、冷房の温度は下げすぎないようにしましょう。
屋内と屋外の温度差は5℃以内がベストなので、屋外の温度が30℃〜33℃であれば、冷房の温度は25〜28℃に設定するのがおすすめです。
正しい知識を身につけて子どもの夏バテを防ごう
遊んでいる最中は元気だったり、好きな食べものだとしっかり食べたりするため、子どもの夏バテには気づきにくいことがあります。
夏バテすると熱中症になる恐れもあるため、未然に防ぐためにも今回ご紹介した5つの対策法を参考にして子どもの健康を守りましょう!
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