梅雨の湿気から野菜を守ろう!「冷蔵庫での保存」が鮮度を保つポイント

梅雨 野菜 保存

梅雨に入り、毎日ジメジメとしたスッキリしないお天気が続いていますね。お部屋の除湿機をフル稼働させたり、クローゼットに除湿剤を並べたりと、家のなかの湿気対策に追われている方も多いのではないでしょうか。

そんな中、ぜひあわせて目を向けていただきたいのが、毎日の家族の健康を支える「野菜の保存方法」です!
じつは、普段は常温保存が望ましいとされているお馴染みの野菜たちも、梅雨の時期だけは傷むのを防ぐために「冷蔵保存」や「賢い冷凍保存」が推奨されています。まだお腹や免疫力が未発達な小さなお子さんの口に入るものだからこそ、食中毒のリスクを防ぐためにも食材の衛生管理は徹底したいですよね。

そこで今回は、沖縄のリアルな住宅事情を交えた「梅雨時期に野菜を常温保存してはいけない理由」から、保存に注意したい野菜の具体的な長持ちテクニック、子育てをラクにする冷凍の知恵、そして冷蔵庫を賢く使う5つのポイントまで解説します。

この記事の要点
・沖縄のコンクリート住宅のキッチンは梅雨時、室温30℃・湿度80%超えのサウナ状態になり、カビや腐敗が急速に進む
・じゃがいもの芽や変色部分の毒素は、子どもが食べると少量でも食中毒を起こしやすい。カビの胞子が喘息の引き金になることも
・じゃがいもは新聞紙+ポリ袋で野菜室、大根は葉を切り離して野菜室(カット冷凍も時短で優秀)、たまねぎは新聞紙に包んで低湿度の「冷蔵室」へ
・果物のエチレンガスから野菜を離す、抗菌ラップやポリ袋(通気性)・ビニール袋(密閉性)を賢く使い分ける、庫内は7割収納に抑えることがポイント

もくじ

家のなかで一番危険?!沖縄のキッチンが梅雨に高温多湿になる理由

そもそも、なぜ沖縄の梅雨時期は野菜を常温で置いておくと一気に傷んでしまうのでしょうか。
その理由は、カビや雑菌が爆発的に繁殖しやすい環境と、沖縄の住宅・キッチンならではの特徴が重なり合っているからです。

常温のキッチンはカビにとって絶好の生息環境

カビや腐敗菌が活発に繁殖する環境は「温度が20〜30℃、湿度が60%以上」といわれています。
これに対し、沖縄の平均気温は23.8℃、梅雨時期の湿度は日常的に80%以上、雨の日には90%を超えることも珍しくありません。さらに、沖縄に多い鉄筋コンクリート(RC)造の住宅は、台風に強い反面、気密性が非常に高く熱や湿気を室内に溜め込みやすいという弱点があります。

火を使うキッチンは、家のなかで最も傷みやすいスポット

とくにキッチンは、ママ・パパが毎日のご飯作りでガスコンロやIHなどの「火」を使うため、家のなかでもとくに室温が上がりやすい場所です。
南国特有の強い日差しが窓から差し込むと、室温30℃・湿度80%超えという、野菜にとってはまさに“サウナ”のような過酷な環境が完成してしまいます。ほかの都道府県に比べて「常温=即、傷む」のスピードが早いのが、沖縄のキッチンのリアルなのです。

ご存じですか?梅雨時期に野菜を常温保存するのはNG

そもそも、野菜には「常温保存向きの種類」と「冷蔵保存向きの種類」と「冷凍保存向きの種類」があり、一般的に以下のように振り分けられます。

常温保存向きじゃがいも、たまねぎ、大根、にんじん、かぼちゃ、なす など
冷蔵保存向きキャベツ、レタス、もやし、長ネギ など
冷凍保存向きほうれん草、小松菜、ねぎ、きのこ類 など

このうち、梅雨時期の保存で注意したいのは「常温保存向きの種類」です。梅雨に入ると湿度が高くなるため、野菜を常温保存していると傷んでしまう可能性があります。鮮度を保つためにも、梅雨時期は常温保存向きの野菜も冷蔵保存するのがおすすめです。

梅雨時期の保存に注意したい野菜とそれぞれの適切な保存方法

梅雨 野菜 保存

では、梅雨に入ったら常温保存向きの種類はどのように保存すればよいのでしょうか? 以下で、代表的な常温保存向きの野菜である「じゃがいも」「大根」「たまねぎ」を例にご紹介します。

じゃがいも

じゃがいもをはじめとする芋類は低温に弱い傾向があるため、基本的には常温で保存します。しかし、梅雨時期に常温保存すると傷んでしまう可能性があり、じゃがいもの場合は害を持つ芽を出すこともあるため、湿度が高いときは冷蔵保存(野菜室)するのがおすすめです。

じゃがいもを冷蔵保存する際は、何個かを新聞紙で包みポリ袋に入れて、口をゆるく結んだあと野菜室に入れましょう。こうすることで乾燥を防ぎやすくなります。
保存期間の目安は2週間ほどです。長期保存はできないので購入したらなるべく早く食べましょう。

大根

大根は、湿気だけでなく乾燥にも弱い野菜です。そのため、梅雨時期は冷蔵保存が推奨されるものの、乾燥を防ぐためにも野菜室に入れるか、新聞紙またはラップで包むことが大切です。この工夫によって、2週間ほど持たせることができます。

ちなみに、大根を保存する際は葉と根を切り離すのがポイントです。くっついたまま保存すると根の栄養が葉に持っていかれる可能性があります。そのため、葉と根は切り離し、それぞれ新聞紙またはラップで包んで保存するようにしましょう。

ちなみに、大根は、あらかじめ子どもが食べやすい「いちょう切り」や「サイコロ状」にカットして、冷凍用保存袋(ジップロックなど)に入れて冷凍保存するのもおすすめです。
冷凍することで大根の細胞が壊れるため、解凍して調理するときに「味がシミシミになりやすく、火が通りやすくなる」という、離乳食・幼児食作りの大きな時短メリットがあります!

たまねぎ

たまねぎも本来なら常温保存が基本ですが、梅雨時期は傷むのを防ぐためにも、芽や根が出ないようにするためにも冷蔵保存しましょう。とくにたまねぎは水分と湿気に弱いため、湿度が高めの野菜室での保存は避け、新聞紙に包んで冷蔵室で保存するのがおすすめです。

ちなみに、冷蔵庫内にりんごがある場合、その近くでたまねぎを保存するのはNGです。りんごから放出されるエチレンガスがたまねぎの成長を促してしまうため、たまねぎの味や風味が落ちる可能性があります。りんごとは離して保存するようにしましょう。

ゴーヤーやトマトも!沖縄の食卓に並ぶ夏野菜・島野菜の保存のコツ

沖縄の梅雨〜夏の食卓に欠かせない、大好きな地元の野菜たち。これらも湿気対策を少し意識するだけで、最後までおいしく使い切ることができますよ。

ゴーヤー・ナーベラー(ヘチマ)

沖縄の夏を代表する島野菜ですが、じつは水分に弱く、そのまま冷蔵庫に入れると中の「綿(わた)と種」からジクジクと傷んできます。
半分に切って、スプーンで白い綿と種をくり抜いてから、キッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、野菜室で保存しましょう。使いきれない分は、薄切りにしてそのまま冷凍袋に入れて冷凍すれば、使いたい時に凍ったままゴーヤーチャンプルーに投入できて楽ですよ。

トマト・きゅうり

子どもたちがパクパク食べてくれる夏野菜ですが、これらは「冷やしすぎ」に弱いという特徴があります。一般の冷蔵室(約3〜5℃)に入れると、冷えすぎて皮がブヨブヨになったり味が落ちたりする「低温障害」を起こしてしまいます。
梅雨時期は常温ではなく、少し温度がやさしく設定されている「野菜室(約7〜10℃)」を定位置にしてあげてください。

子どもを守るために!梅雨に野菜を常温放置してはいけない恐ろしいリスク

「ちょっとくらいジメジメしていても大丈夫さ〜」と油断して野菜を常温放置してしまうと、単に「もったいない」だけでなく、大切な子どもたちの安全を脅かすリスクにつながってしまいます。

じゃがいもの芽や変色は「大人より子ども」が危険!

常温保存向きの代表格であるじゃがいもですが、梅雨の水分を吸うと、あっという間にニョキニョキと「芽」を出したり、皮が「緑色」に変色したりします。 この芽や緑色の部分には、ソラニンやチャコニンという天然の毒素(天然毒)が含まれています。

身体が大きく免疫力がある大人なら少し食べても平気な量であっても、身体が小さく未発達なお子さんの場合、少量を口にしただけで腹痛や嘔吐、下痢といった深刻な食中毒を引き起こすリスクがあります。

目に見えないカビの胞子がアレルギーを引き起こすことも

玉ねぎの皮の周りなどに発生しやすい黒カビや白カビ。目に見えるようになってからでは手遅れで、すでに空気中に大量の「カビの胞子」を撒き散らしています。
この胞子をお子さんが吸い込んでしまうと、アレルギー性鼻炎やくしゃみ、ひどい場合は「小児喘息(ぜんそく)」の引き金になってしまうことも。家族の健康を守るためにも、梅雨時期の常温放置は絶対に避けましょう。

あわせて押さえたい!野菜を冷蔵保存する際の5つのポイント

梅雨 野菜 保存

湿気による鮮度落ちを防ぐため、梅雨時期は野菜の常温保存を避け、なるべく冷蔵庫で保存するのがおすすめです。そこで以下では、野菜を冷蔵保存する際のポイントをご紹介します。

1.野菜と果物で保存場所を分ける

たまねぎの項目でも触れたとおり、りんごやバナナ、アボカドなどの果物は、周りの野菜の成熟を早めて傷ませてしまう「エチレンガス」を多く出します。同じ野菜室のなかでも、仕切りを使って右側は野菜、左側は果物というようにしっかりエリアを分けて、ガスが直接当たらない工夫をしましょう。

2.抗菌ラップを使用する

先ほど「大根は新聞紙またはラップで包み冷蔵庫で保存する」とご紹介しましたが、この際はなるべく抗菌ラップを使用するのがおすすめです。抗菌ラップには銀イオンや抗菌剤が配合されているため、梅雨時期に繁殖しやすい雑菌や腐敗菌の繁殖を抑え、切り口の変色や傷みを遅らせる効果が期待できます。

3.ポリ袋とビニール袋を使い分ける

野菜を冷蔵保存する際は、野菜の種類によってポリ袋とビニール袋を使い分けるのがおすすめです。
ポリ袋は通気性に優れており湿気を逃がす作用が期待できるため、じゃがいもやたまねぎを保存するのに向いています。一方で、ビニール袋は密閉性に優れ湿度を保ちやすいため、ほうれん草やレタスなど、水分を保ちたい野菜の保存に向いているでしょう。

4.キッチンペーパーを使用する

冷蔵保存する野菜の鮮度を保つ上で、キッチンペーパーはとても役立ちます。たとえば、葉野菜は水洗いして水分を拭き取ったあと、キッチンペーパーで包んだのちビニール袋に入れると、余分な湿度をキッチンペーパーが吸収してくれるため、カビや防腐を防ぎやすくなります。

また、使いかけのトマトやきゅうりなど、水分を保ちたい野菜を保存する際は、濡れたキッチンペーパーを切り口に巻いておけば鮮度を保ちやすくなります。

5.冷蔵庫内に野菜を詰め込みすぎない

梅雨時期だからといって、何でもかんでも冷蔵庫にギューギューに詰め込んでしまうのは逆効果です。庫内の収納率が「7割以上」になってしまうと、冷気の通り道が塞がれてしまい、冷蔵庫全体の冷え具合が著しく悪くなってしまいます。
冷えが弱くなると、せっかく入れた野菜の傷みが早まる悪循環に。適度に隙間を空け、見通しのよい状態をキープしましょう。

梅雨時期の野菜の保存でよくある質問と回答(FAQ)

毎日のキッチンに立ちながら、ママ・パパがふと疑問に思いがちな野菜のトラブルについて解決します。

Q.玉ねぎの表面に黒い粉(黒カビ)がついていました。もう捨てなきゃダメ?

A. 皮の表面だけなら、きれいに剥いて洗い流せば問題なく食べられます。

たまねぎの表面につく黒い粉は「ブタニアス」というカビの一種で、沖縄の梅雨時期によく見られます。カビがついている皮を2〜3枚ペラっと剥いてみて、なかの白い実の部分が硬くてツヤがあり、腐った臭いがしなければ、流水で洗い流して加熱調理すれば基本的に問題ありません。

ただし、指で押したときにペコペコと柔らかくなっていたり、酸っぱい臭いがしたりする場合は、なかまで菌が回って腐っているサインですので、お子さんの安全のためにも処分してください。

Q2. 毎日忙しくて、野菜を一つずつ新聞紙で包む時間がないんだけど……

A.まとめ買いした袋のままポイっと入れず、ポリ袋に「キッチンペーパーを1枚放り込む」だけでも効果が期待できます。

子育てに追われる毎日、野菜を1玉ずつ丁寧にラッピングする余裕がないときもありますよね。そんなときは、買ってきたポリ袋の口を開け、なかに乾いたキッチンペーパーをクシャッと1〜2枚一緒に入れて、口をふんわり閉じるだけでも大丈夫です。
そのペーパーが袋のなかにこもる余分な湿気を代わりに吸い取ってくれるため、何もしないよりも野菜が長持ちします。これなら3秒でできるので、ぜひ試してみてくださいね。

梅雨時期は野菜の保存方法にも目を向けよう

梅雨に入ると湿度が高くなり、ジメジメとした気候になります。このとき、野菜を常温保存していると早めに鮮度が落ち、傷んでしまう可能性があります。そのため、どの野菜も基本的には冷蔵保存するよう心がけ、湿度の影響を受けないよう配慮しましょう。

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ゆーりんちー

食べること🍙 が大好きなあんまーるの編集長。
今は推しに夢中ですが、いつかはママとなり、愛する我が子とたのしい時間を過ごしたいなぁと思っています!

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