共働きの家庭が多い沖縄では、子どもだけでのお留守番は珍しくありません。しかし、いつどこで事故や事件に巻き込まれるかわからないため、子どもだけでのお留守番には心配がつきものですよね。
そこで今回は、子どもだけでのお留守番で起こり得る危険や安全対策についてご紹介します。どうしても子どもだけでお留守番をさせたくない場合の対処方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
知っておきたいお留守番事情!初めてのお留守番は何歳から?
安全面を考えると、子どもだけでのお留守番はできるだけ避けたいもの。しかし、家庭の事情によっては仕方なく子どもだけでお留守番をしてもらわなければならないこともあるでしょう。
そこで気になるのが「ほかの家庭は何歳から子どもだけでお留守番をさせているの?」ということです。ママ友・パパ友同士でそのような話ができればよいのですが、なかなか相談できないという方もいるかもしれません。
ALSOKが2020年に行ったアンケートによると、初めて子どもにお留守番をさせた年齢としてもっとも多かったのが「小学校1年生」で21.4%、次いで「小学校3年生」で19.1%と続きます。
この結果から、小学校に上がったタイミング、または学童が終わる3年生ごろからお留守番をさせるようになったという家庭が多いことがわかります。
また、子どもだけでお留守番をさせる理由としては、「子どもが成長してきたから」がもっとも多いですが、突発的な用事や仕事によってやむを得ずひとりでお留守番させるケースも少なくないようです。
子どもだけのお留守番で起こり得る危険と対策方法
子どもだけでのお留守番にはさまざまな危険が伴います。しっかりと対策を行っていても予期せぬ事態が起こることもあるため、お留守番をさせる前に「どのような危険があり、どのような対策をすればよいのか」ということをチェックしておきましょう。
危険1.不審者
自宅に子どもしかいないことがわかると、不審者に狙われる可能性があります。不審者は突然の訪問で留守かどうかを確認したり、電話で親の不在を確認したりして、家に押し入ります。
そのため、子どもだけでお留守番をさせる際は、「インターホンが鳴っても出ない」「玄関や窓の鍵をかけておく」などの約束をしておきましょう。昼間はレースカーテンを閉めていれば家の中の様子は外から見えづらくなるため、レースカーテンを閉めておくのもよいかもしれません。
また、子どもに携帯電話を持たせていない場合は、自宅の電話機をナンバーディスプレイタイプに買い替えておくのも有効です。その際、ママやパパからの電話以外は取らないように教えておきましょう。
くわえて、万が一に備えて防犯カメラを設置したり、ホームセキュリティを導入するのもおすすめです。
危険2.急な体調不良
お留守番をしているときに、子どもが急に体調を崩すこともあります。体調によっては電話機の操作が難しいことがあるため、ママやパパに連絡ができないかもしれません。
万が一に備えて、少しでも体調が悪いと感じたときはすぐに連絡するよう約束しておきましょう。ママ・パパの携帯電話の番号を紙に書いて貼り出しておくだけでなく、近くに住んでいる親戚や知り合いに助けを求めることなども教えておいたほうが安心です。
また、電話機の操作が難しくなる可能性を想定して、ワンタップでSOSが出せるキッズ携帯を持たせておいたり、ホームセキュリティを設置したりするのもよいでしょう。
もちろん、お留守番をさせる前にお子さんの体調をチェックすることも忘れてはいけません。
危険3.事故
家の中にいれば安全と思っている方もいるかもしれませんが、家庭内で事故が発生する可能性もあります。
たとえば、ポットのお湯をこぼして火傷をしてしまったり、椅子やテーブルの上に乗って落ちてしまい怪我をしてしまったりするケースが考えられます。
このほか、ベランダに足場となるものを置いていると子どもが登ってしまった場合に転落の危険がありますし、お風呂のお湯をためっぱなしにしていると子どもが誤って入ってしまった場合に溺れてしまう危険があります。
こうした事故を防ぐために、お子さんと「ママやパパがいないときはお湯を扱わない」「高いところに登らない」といった約束をしておきましょう。
また、ママ・パパは出かける前にガスコンロの元栓を閉める、ポットをロックする、転んでしまいやすい回転式の椅子は置かないなどの工夫をすることも大切です。
さらに、ベランダに足場になるものがないか、お風呂にお湯を張ったままになっていないかなどもチェックしましょう。キッチンや水回りは危険が多いため、近寄らないように伝えておくのも重要です。
危険4.災害
電化製品からの発火や地震の発生なども危険要因のひとつです。
電化製品は普段からお手入れをしておき、調子が悪い場合はコンセントを抜いておくか早めに買い替えをしましょう。
地震などの自然災害はいつ起こるか分かりませんが、万が一に備えて「お留守番中に地震が起きたらどのような行動をとるか」を話し合っておきましょう。集合場所や連絡手段なども一緒に確認しておくと安心です。
危険5.友達とのトラブル
ママやパパがいないときに友達を家に招き入れることで、何かがなくなったり、家のものを壊してしまったりしてトラブルになるケースもあります。万が一友達が怪我をしてしまったときは、責任を追求されてしまうこともあるかもしれません。
子ども同士のトラブルを防ぐためにも、ママやパパがいないときは友達を自宅に入れないよう約束しておきましょう。稀に、友達の家の玄関を勝手に開けてしまう子どももいるので、自宅に入ったらすぐに施錠するように伝えておくことも大切です。
子どもだけでお留守番をさせる前に準備しておきたい安全対策
子どもだけでお留守番をさせることになった場合、何かと不安はつきものです。あらかじめ安全対策をしておくことで、少しだけ安心できるかもしれません。
具体的には、以下のような安全対策を行うのがおすすめです。
・ナンバーディスプレイ付き電話機の導入 ・見守りカメラの設置 ・キッズ携帯を持たせる ・ホームセキュリティを導入する ・緊急連絡先を貼り出しておく ・玄関の鍵を二重にしておく ・モニター付きインターフォンにする |
準備できるものを組み合わせて導入してみましょう。
どうしても子どもだけでお留守番をさせたくない!どうすればいい?
仕事などの都合で外出しなければならないけれど、どうしても子どもだけでお留守番をさせたくない場合、どうしたらよいのでしょうか?
以下では、子どもだけでお留守番をさせたくない場合の対処方法をご紹介します。
身内や知り合いに預ける
どうしても子どもだけでお留守番をさせることができない場合、両親や兄弟・姉妹、知り合いに子どもを預かってもらえないか聞いてみるとよいでしょう。近しい存在なら安心して預けることができますし、連絡も取りやすい傾向にあります。
民間学童を利用する
民間の学童を利用するのも一案です。
市町村管轄の学童だと小学校3年生くらいまでしか預かってもらえないことが多いのですが、民間学童なら年齢制限を設けていないところも多いので、小学校中学年〜高学年でも預けることができます。
夏休みなどの長期休暇で子どもだけでお留守番をすることが増える場合は、事前に申し込みをしておくのがおすすめです。
なお、夏休みだけの学童利用については、以下の記事でご紹介しています。あわせてご覧ください。
夏休みだけの学童利用はできる?メリット・デメリットと学童選びのポイントをチェック
ファミリー・サポート・センターを利用する
ファミリー・サポート・センターとは、地域のサポート会員に子どもを預かってもらえる制度です。
兄弟・姉妹で預かってもらうこともできるため、下の子は保育園で上の子は学童など、バラバラに預ける必要がありません。
事前登録が必要ですが、リーズナブルな価格で預かってもらえるので経済的にも助かります。あらかじめお願いしておけば、食事のお世話もしてもらえますよ。
また、ひとり親家庭の場合は「ひとり親家庭等日常生活支援事業」を利用することもできるので、ファミリー・サポート・センターと併用するとよいかもしれません。
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お留守番をさせる前に親子で安全対策をしておこう
子どもだけでのお留守番となると何かと心配になってしまうものです。しかし、起こり得る危険と安全対策を確認してしっかりと準備しておけば、少しだけ安心できるかもしれません。今回ご紹介した安全対策をぜひ参考にしてみてくださいね!
もし、どうしても子どもだけでお留守番をさせたくない場合は、周囲の手を借りたりさまざまなサポート制度を活用したりするとよいでしょう。
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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