意外と知らない沖縄の物価事情!ライフラインの費用や家賃・賃金についても解説

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沖縄で暮らしていても、物価がどれくらいなのか、ご存じでない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、沖縄の物価とあわせて、ライフラインにかかる費用や家賃・賃金についてわかりやすくご紹介します! うちなーんちゅの方はもちろん、これから沖縄に移住する予定の方も、ぜひチェックしてみてください。

沖縄の物価は安い?高い?東京と比較してわかったこと

そもそも、沖縄の物価は安いのでしょうか? よく「本土に比べたら安い」という話も聞きますが、実際のところどうなのかご存じの方は少ないでしょう。

結論からいうと、沖縄の物価は決して安くありません……!

沖縄消費者物価指数(2022年12月):104.4
東京消費者物価指数(2022年11月):104.0

沖縄県が公表している「沖縄県の消費者物価指数(令和4年12月分)」によると、沖縄の消費者物価指数は104.4です。一方で東京都が公表している「東京の物価 -東京都区部消費者物価指数-《 令和4年(2022年)12月分 (中旬速報値) 》」では、東京の消費者物価指数は104.0となっています。

つまり、沖縄と東京で物価はほとんど変わらず、むしろ沖縄のほうが少しだけ高いのです!

参照:那覇市の消費者物価指数(令和4年12月分)|沖縄県
   東京の物価−東京都区部消費者物価指数−|東京都

では、なぜ沖縄の物価は安くないのでしょうか?

その理由は、県産品を除く多くの商品が本土からの輸入品だから。どうしても輸送費がかかってしまうため、これが原価に加算され高くなってしまうのです。

しかし、これは言い換えると沖縄で生産されている商品は安く購入できるということ! たとえば、ゴーヤーやトウガン、かぼちゃなどの野菜、スイカをはじめとする果物、そして沖縄を代表する地酒・泡盛は、沖縄で買ったほうがリーズナブルです。

そのため、沖縄で暮らす際に地産地消に目を向ければ、物価が安くなくても効率よく節約できるかもしれませんよ。

参照:野菜|JAおきなわ

ガス・電気・水道は?ライフラインにかかる費用について

domestic affairs

では、沖縄で生活するにあたってライフライン(ガス・電気・水道)にかかる費用はどれくらいなのでしょうか? こちらも東京と比較しながら解説します。

※以下でご紹介するライフラインの費用はあくまで目安です。利用する会社や各ライフラインの使用量によって費用が変わることもあるので、その点を踏まえてご確認ください。

ガス

一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センターの「一般小売価格 LP(プロパン)ガス 確報(偶数月調査)」で調べてみたところ、沖縄県那覇市におけるLPガスの基本料金(平均)は1,796円でした。これに対し、東京都におけるLPガスの基本料金(平均)は1,809円となっています。つまり、沖縄と東京でガス代はほとんど変わらないといえます。

参照:LPガス地域別検索 沖縄県|一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター
   LPガス地域別検索 東京都|一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター

電気

沖縄と東京、それぞれの主要電力会社における「スタンダードなプランの電力量料金」を比較したところ、以下のようになりました。

〜120kWh121kWh〜300kWh301kWh〜
沖縄22.95円 / 1kWh28.49円 / 1kWh30.47円 / 1kWh
東京19.91円 / 1kWh26.46円 / 1kWh30.60円 / 1kWh

電力量料金については、301kWh〜の場合を除き沖縄が東京に比べて少しだけ高いという結果に。沖縄の夏は暑くエアコンを使用することが多いため、その分さらに電気代がかさむ可能性も考えられます。

ただし、各電力会社は複数のプランを設けているため、選び方次第では沖縄での電気代を安く抑えられることもあるでしょう!

参照:従量電灯|沖縄電力
   関東エリア スタンダード|東京電力エナジーパートナー

水道

沖縄と東京、それぞれの水道料金を2〜4人世帯で比較した結果、以下のようになりました。

※水道使用量(平均)は、2人世帯が約16立方メートル、3人世帯が約20立方メートル、4人世帯が約25立方メートルとし、口径は20mmと仮定する。

2人世帯3人世帯4人世帯
沖縄3,486円4,530円5,835円
東京3,951円4,532円5,841円

水道代は、沖縄よりも東京が高いという結果になりました。ただし、3人世帯・4人世帯に関しては大きな差がないため、ほとんど同じといってもよいでしょう。

参照:【口径:13・20mm】水道料金及び下水道使用料早見表(消費税込み)|那覇市下水道局
   水道料金・下水道料金早見表【2か月用】(23区)|東京都水道局

沖縄の家賃・賃金はどれくらい?平均を知っておこう

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沖縄で生活する上で、物価とあわせて気になるのが家賃や賃金ではないでしょうか?

家賃

全国賃貸管理ビジネス協会が公表している「全国平均家賃による間取り別賃料の推移」によると、部屋数別の平均家賃は以下のとおりです。

1部屋2部屋3部屋
沖縄45,513円56,044円63,954円
東京69,342円85,451円91,379円

沖縄の平均家賃は、東京の平均家賃に比べて低いことがわかります。

もちろん、那覇市をはじめとする中心地の場合は家賃が平均よりも高くなるケースもあります。ただし、中心地から離れると家賃が低い物件が多くなるので、居住地域によっては家賃による出費を抑えられるでしょう!

参照:全国平均家賃による間取り別賃料の推移|全国賃貸管理ビジネス協会

賃金

厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」内の「都道府県別にみた賃金」によると、沖縄は約25万円であるのに対し東京は約36万円と、その差は10万円以上です。

参照:令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (10) 都道府県別にみた賃金|厚生労働省

沖縄の賃金が低い理由には、主に「非正規雇用の労働者が多い」という点が挙げられます。

子どもの学校行事や地域行事に積極的に参加することが多いうちなーんちゅは、勤務時間が短い働き方を好む傾向があります。これにより非正規雇用を選ぶことが多く、非正規雇用の場合は勤続年数などによって賃金が上がるケースが少ないため、沖縄全体の賃金が低くなっていると考えられます。

沖縄は東京をはじめとするほかの都道府県に比べて賃金が低い一方で、物価は東京と大差ありません。そのため、沖縄で暮らす場合はお金の使い方に注意しましょう!

物価やその他費用を知って家計をやりくりしよう

沖縄で生活していても、沖縄の物価がどれくらいで、ほかの都道府県とどれほど違うのかは、意外とわからないもの。ライフラインの費用や家賃・賃金も同様です。

これらを知っておけば沖縄で暮らす上での支出をある程度把握できるので、家計をよりうまくやりくりできるようになるはず! うちなーんちゅはもちろん、これから沖縄に移住する予定の方も、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてくださいね。

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ゆーりんちー

食べること🍙 が大好きなあんまーるの編集長。
今は推しに夢中ですが、いつかはママとなり、愛する我が子とたのしい時間を過ごしたいなぁと思っています!

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