沖縄県北部はどんなところ?10の市町村の特徴とあわせてご紹介

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「沖縄県北部」と何となくエリアを把握しつつも、どこまでを指すのか、どのような市町村があるのかまで、しっかり理解している方は少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、沖縄県北部の基本情報をはじめ、北部を構成する10の市町村の特徴・魅力について解説します。この記事を通して、北部についての理解を深めましょう!

自然に囲まれたリゾートエリア!沖縄県北部の基本情報

沖縄県北部とは、恩納村(おんなそん)・金武町(きんちょう)から北にある地域全般のことです。
具体的には、上述した2つの地域のほか、宜野座村(ぎのざそん)、名護市(なごし)、本部町(もとぶちょう)、伊江村(いえそん)、今帰仁村(なきじんそん)、大宜味村(おおぎみそん)、東村(ひがしそん)、国頭村(くにがみそん)の10の市町村で構成されています。

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参照:沖縄県 令和3年人口移動報告年報(令和2年10月~令和3年9月)|沖縄県企画部
   令和4年 全国都道府県市区町村別面積調(7月1日時点)|国土交通省 国土地理院
   (※人口は令和3年10月1日時点、面積は令和4年7月1日時点の情報)

そんな北部は、亜熱帯地域ならではの自然が残るエリアです。
照葉樹林の「イタジイ」をはじめとする貴重な植物が生い茂り、その中ではヤンバルクイナやノグチゲラなど希少価値の高い生き物が生息しています。豊かな自然に囲まれている点は、沖縄県北部ならではの特徴といえるでしょう。

また、北部は沖縄県屈指のリゾートエリアです。
たとえば、恩納村の西海岸沿いにはリゾートホテルがいくつも立ち並んでいます。瀬底ビーチやエメラルドビーチ、古宇利ビーチなど、沖縄のきれいな海を堪能できるビーチも多く点在しており、連日多くの観光客で賑わっています。

沖縄県北部をさらに深堀り!10の市町村の特徴

上述のとおり、北部には10の市町村がありますが、それぞれで特徴は異なります。

1.恩納村

恩納村は、沖縄の豊かな自然を楽しめるリゾートエリアです。「ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート」や「カフー リゾート フチャク コンド・ホテル」など、さまざまなリゾートホテルが立ち並んでいるほか、青の洞窟で有名な「真栄田岬(まえだみさき)」や県の天然記念物に指定されている「万座毛(まんざもう)」などの自然を満喫できる観光スポットも多く点在しています。

そんな恩納村は沖縄本島の中央あたりに位置しており、那覇空港から車で約50分で到着します。本部町にある「沖縄美ら海水族館」へは車で約1時間なので、北にも南にもアクセスしやすい立地といえるでしょう。

なお、恩納村については以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧ください!

透き通った海が魅力な恩納村の基本情報から子育て情報まで徹底解説!

2.金武町

金武町は、恩納村と同じく沖縄本島の中央あたりに位置する地域です。面積の約60%を米軍基地が占めていることから、街並みはどこかアメリカンチック。ポップでかわいらしい建物が所狭しと並んでおり、どこを切り取っても写真映えすること間違いありません!

そんな金武町は子育て支援が充実しており、たとえば子どもを養育している方は、出生から15歳到達後の最初の3月末まで児童手当を受給できます。ママ・パパにうれしい環境が整っているため、子育て世帯の居住地としておすすめです。

参照:児童手当についてのお知らせ|金武町

なお、金武町については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもぜひご覧ください!

高い出生率を誇る金武町の基本情報!利便性・交通面・子育て情報も解説

3.宜野座村

宜野座村は、のどかな雰囲気が魅力的な地域です。コバルトブルーの透き通った海と生命力を感じられる山々、そして古きよき瓦屋根の古民家が織りなす風景は、宜野座村ならでは。ホッと一息つきたいときに訪れれば、身も心もリラックスできるでしょう。

また、宜野座村は阪神タイガースの秋季キャンプ地としても知られています。野球好きの方、中でも阪神ファンの方は、ぜひ足を運んでみてくださいね!

4.名護市

名護市は、北部における政治・経済・交通の中心地です。北部一、ひいては沖縄本島一の面積を誇り、市街地としてはもちろん、観光地としても栄えています。
有名な観光スポットには、たとえば鳥を中心とした動物たちと触れ合える「ネオパークオキナワ」や、濡れずに亜熱帯の海の様子を観察できる「ブセナ海中公園」があります。

そんな名護市の中央部には、那覇市までをつなぐ全長57.3kmの高速道路「沖縄自動車道」が通っています。そのため、沖縄県南部・中部からもアクセスしやすいのが特徴です。

なお、名護市に関する詳しい情報は以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください!

自然豊かな名護市は自家用車があればそれほど不便を感じない?

5.本部町

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本部町は、海も緑も楽しめる観光エリアです。多くの観光スポットが点在していますが、その中でも定番なのは悠々と泳ぐジンベエザメを鑑賞できる「沖縄美ら海水族館」! 沖縄の海の様子を間近で堪能できるため、幅広い世代から支持されています。このほか、フクギのトンネルが癒しを届ける「備瀬のフクギ並木」も連日多くの人で賑わう観光スポットです。

本部町は名護市に隣接していることから、人口集中地域のひとつでもあります。現に、北部の10の市町村の中では名護市に次いで人口が多い地域です。そのため、生活拠点にもできるエリアといえるでしょう。

なお、本部町の基本情報や子育て情報については以下の記事でご紹介しているので、こちらもぜひあわせてご覧ください!

子どもが喜ぶスポットが多い「本部町」!基本情報から子育て支援まで一挙解説

6.伊江村

伊江村は、本部港からフェリーで30分の距離にある「伊江島」の村です。南側には白い砂浜が広がり、北側にはきれいな海が遠くまで続いています。
伊江村では毎年、村花であるテッポウユリが主役の「伊江島ゆり祭り」が開催されており、世界のゆり100品種が織りなす圧巻の光景を望めます。同時に花火大会も開催されるため、一日を通して楽しめるでしょう。

伊江村は小さな地域ですが、大型スーパーやコンビニがあるので買い物に困ることはありません。また、幼稚園が2園、小学校が2校、中学校が1校あるので、子育てもしやすいといえます。

参照:◎移住相談よくあるQ&A|伊江村

7.今帰仁村

今帰仁村は、手つかずの自然が残る地域です。たとえば、沖縄本島から橋で渡れる離島・古宇利島にある「ハートロック」は、自然が長い時間をかけて作り上げた造形物。ハートに似た形をしていることから「恋人の聖地」としても知られており、カップルを中心に人気を博しています。

また今帰仁村は、子育てがしやすい地域でもあります。具体的には、今帰仁村こども医療費助成制度を設けており、令和2年9月診療からすべての通院が無料化されたのです!
今帰仁村に住んでおり、健康保険に加入している中学3年生までの子どもの保護者であれば、どなたでも対象となるので、この点は子育て世帯にとって魅力となるでしょう。

参照:今帰仁村こども医療費助成制度について|今帰仁村

8.大宜味村

大宜味村は、「日本一の長寿村」として国内外から注目されている地域です。さまざまな文化の宝庫でもあり、糸芭蕉 (いとばしょう) の繊維を紡いで作る芭蕉布(ばしょうふ)がその一例です。薄くて軽く、風通しがよいその布は、高温多湿の沖縄だからこそ生まれた一品なのでしょう。

そんな大宜味村には観光スポットも点在しており、たとえば「大宜味シークヮーサーパーク」ではシークヮーサージュースが飲み放題! 独自製法で搾汁したジュースの味わいと、蛇口をひねるとジュースが出てくるエンターテイメント性はここだけでしか堪能できませんよ。

なお、大宜味村に関する詳しい情報は以下の記事でご紹介しています。ぜひご覧ください!

豊かな自然に囲まれた大宜味村での暮らしとは?

9.東村

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東村は、総面積の約70%が森林という自然豊かな地域です。沖縄本島でもっとも人口が少ない地域であり、その数は上述のとおり1,597人となっています。素朴なパイナップル畑やマングローブが生い茂る公園など、都会にはない自然に出会えるのが魅力です。

東村では、東村子育て田舎暮らし体験を実施しています(令和4年12月末まで一時体験利用を中止)。これは、東村での田舎暮らしを体験できる制度。45歳未満の子育て世帯、または若者で単独移住を検討している方が対象なので、移住や引っ越しをお考えの方はぜひ利用してみてください。

参照:東村子育て田舎暮らし体験について(一時体験利用中止)|東村ぐらし

10.国頭村

国頭村は、総面積の約80%が森林と、東村よりも自然豊かな地域です。ヤンバルクイナやノグチゲラなどの固有種・希少種が生息していることから、2021年7月に世界自然遺産に登録されました。
観光スポットも点在しており、大迫力の「比地大滝(ひじおおたき)」やトレッキングを楽しめる「大石林山(だいせきりんざん)」などがあります。

国頭村は、沖縄県の中でもとくに自然を満喫できる地域です。そのため、都会の喧騒から離れてリフレッシュしたい方にはぴったりといえます。

沖縄県北部はリゾートチックなエリア

沖縄県北部は、南部・中部に比べて自然が多く、リゾートチックなエリアです。北へ行けば行くほど森林の面積が増えるため、「自然に癒されたい!」といううちなーんちゅや観光客には東村や国頭村がおすすめです。一方で「自然も楽しみたいけど、ほどよく都会感も味わいたい」という場合は、恩納村や金武町、名護市を選ぶとよいでしょう。

それぞれの市町村に独自の魅力があるので、自分好みの地域を選んで観光や居住を楽しんでみてください!

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ゆーりんちー

食べること🍙 が大好きなあんまーるの編集長。
今は推しに夢中ですが、いつかはママとなり、愛する我が子とたのしい時間を過ごしたいなぁと思っています!

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