産後クライシスは他人事ではない!なりやすい人の特徴や原因、解決策をチェックしておこう

産後クライシス

子どもが生まれると「子育てくらいしっかりしなきゃ」「パートナーは仕事で忙しいから全部ひとりでやらなきゃ」と思い、頑張ってしまうママ・パパは多いでしょう。
しかし、頑張りすぎるとストレスやホルモンバランスの乱れから「産後クライシス」になってしまうことがあります。

そこで今回は、産後クライシスの概要を詳しく解説するとともに、産後クライシスになりやすいママの特徴や原因、産後クライシスに陥ったときの解決策などをご紹介します。
産後クライシスを回避したい方はもちろん、「もしかして産後クライシスかも?」と感じている方もぜひチェックしてみてくださいね!

ママ・パパ必見!夫婦関係に影響する産後クライシスとは?

産後クライシスとは、簡単にいうと「出産をきっかけに夫婦関係が悪くなってしまうこと」です。
出産後の生活環境の変化によってパートナーへ不満が生まれたり、ストレスから感情がコントロールできなくなったりすることで、夫婦関係が悪くなる現象のことをいいます。

一般的には出産直後から数年の間は産後クライシスに陥りやすいといわれているため、すでに出産を終えて子育て真っ只中のママ・パパはもちろん、これから出産を控えている方も注意しておいたほうがよいでしょう。

産後クライシスの原因は?

産後クライシス

産後クライシスはなぜ起こるのでしょうか? 以下では産後クライシスの原因をご紹介します。

産後のホルモンバランスの変化

産後はホルモンバランスが変化するため、感情が不安定になりやすいといわれています。出産で消耗した体力が戻りきっていないうえに、赤ちゃんのお世話で寝不足が続くことから、ちょっとしたことでイライラしたり涙が出たりする傾向があります。

このような状態だと夫婦関係でもトラブルが発生しやすくなり、産後クライシスになる可能性があるのです。さらに、感情が不安定な状態が続いて産後うつに発展することもあります。

産後クライシスを防ぐためにも、産後はとくに夫婦間で気持ちを共有して一緒に乗り越えることが大切です。必要に応じてカウンセリングを受けたり、婦人科を受診したりするのもよいかもしれません。

◯ 関連記事
産後うつとは?主な症状・原因や発症しづらくするための方法をご紹介

周囲に悩みを相談できる人がいない

周囲に子育ての悩みを相談できる人がいないことも、産後クライシスの原因のひとつといえるでしょう。

「母乳はしっかり出ているのか」「赤ちゃんの成長は大丈夫なのか」など、子育てをしているとさまざまな悩みが出てきます。
そんなとき、気軽に相談できる人が近くにいればモヤモヤを解消することができますが、ひとりで抱え込むとストレスが蓄積していってしまうものです。

不安やストレスを抱え込むと、それがパートナーへの不満として言葉や態度に出てくることがあり、結果的に夫婦関係が悪化することがあります。
子育てに関する悩みを夫婦で共有するだけでなく、地域の子育てセンターなどを利用して相談できる環境づくりをしておくことをおすすめします。

産後クライシスになりやすい人の特徴

子どもが生まれたすべてのママ・パパが産後クライシスになるというわけではありません。
しかし、本人の性格や生活環境によって産後クライシスになりやすい方はいるため、ご自身やパートナーが当てはまっていないかチェックしてみましょう。

完璧主義な人

真面目でなんでも完璧にこなさなければ気が済まないという人は、産後クライシスになりやすいといえます。
というのも、真面目で完璧主義の人は自分のスケジュールが乱れたり、理想と現実が違ったりするとストレスを感じやすくなります。子育ては予定通りにならないことが多く、理想と現実のギャップに悩むことも少なくありません。そのため、ストレスによりパートナーにつらく当たってしまうなどして、産後クライシスを加速させてしまう可能性があります。

他人と比較する人

「あの人はできているのになぜわたしはできないんだろう……」と思った経験はありませんか?
他人と比較して自己嫌悪に陥ったり、不安になったりする人も産後クライシスになりやすい傾向にあります。

他人と自分を比較するだけでなく、他人と違う原因がパートナーにあると考えてしまうと、さらに夫婦関係の悪化につながりやすくなります。

自立心が強い人

自立心が強いこと自体は悪いことではありません。しかし、自立心が強いあまり自己犠牲に陥りやすい人は注意したほうがよいといえるでしょう。

自立心が強い人はパートナーや周囲の人を頼ることができず、自分自身を追い込んでしまいがち。
ホルモンバランスが乱れている産後の状態で自分自身を追い込むとメンタルが不安定になりやすく、周囲が気づいたときには心身ともに疲れ切ってしまっているということもあります。

パートナーに協力してもらうことで「一緒に育てていく」という気持ちが育まれて夫婦関係が安定する傾向にあるため、あまりひとりで背負いこみ過ぎずパートナーに頼るようにしましょう。

産後クライシスになったらどうしたらよい?試してみてほしい解決策

産後クライシス

「夫婦仲がよいから産後クライシスにはならない」と思っている方もいるでしょう。
しかし、仲がよい夫婦でも、産後は慣れない子育てに追われて夫婦のコミュニケーションが疎かになったり、ホルモンバランスの乱れから夫婦関係がギクシャクしてしまったりすることもあります。

では、もし産後クライシスになってしまった場合はどうすればよいのでしょうか?

夫婦で話し合う

産後クライシスを解決する方法としてもっともおすすめなのは、夫婦で話し合うことです。

慣れない子育てや仕事に追われて夫婦の時間を取ることができない場合もありますが、夫婦間で話し合いをしなければお互いの気持ちを理解し合うことはできません。
お互いの状況を理解し合うためにも、「子どもが寝たあとに10分間話をする」「毎週金曜日は夫婦の時間をつくる」などの約束を決めてコミュニケーションをとるようにしましょう。

周囲にサポートしてもらう

「子育てはすべて自分たちでやらないといけない」と思っているママ・パパもいるのではないでしょうか?

もちろん子育ては親であるママ・パパが行いますが、周囲を頼ってはいけないということではありません。
子育てに追われすぎると心と身体の余裕がなくなり、ストレスが溜まってしまいます。ストレスが溜まると夫婦間のトラブルが増えたり、子どもに辛くあたってしまったりすることもあるでしょう。

このような事態を防ぐためにも、ファミリー・サポート・センターや子育てサークルなどの地域サービスをうまく活用して、心と身体を休める時間をつくりましょう。

◯ 関連記事
ファミリー・サポート・センターって知ってる?沖縄で子育てをするなら要チェック!
子育てサークルで育児の悩みを解消!参加するメリット・デメリット・注意点をご紹介

産後クライシスは他人事ではない!

産後クライシスは誰にでも起こり得ることです。「自分は(パートナーは)絶対に大丈夫!」と過信せず、夫婦間でコミュニケーションをとっていきましょう。
夫婦間で解決できない問題は、地域の子育てセンターに相談するのもおすすめですよ!

◯ 関連記事
こども誰でも通園制度とは?メリット・デメリットや浦添市と那覇市のモデルケースをご紹介
那覇市で利用できる子育て支援制度・助成制度を一挙ご紹介!
沖縄で子育てをするなら知っておきたい子育て支援制度まとめ

 


あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。

「こんな情報があるとうれしいな」「これについてもっと詳しく知りたい」という意見があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください! 皆さまの率直な声を心よりお待ちしております。

ご意見・ご感想はこちらから

あんまーる 編集部

沖縄の子育て世帯応援メディア「あんまーる」の編集部です。

「うちなーママ・パパのよりどころ。」をテーマに、お子さんと一緒に行けるカフェやレストランのほか、家族で楽しめるスポット、ファッションに関する豆知識、暮らしのお役立ち情報などをご紹介していきます!

おすすめ記事