子どもと交通安全について話し合ったことはありますか?
「信号が青になったら渡ろうね」「左右をよく見て手を挙げて渡るんだよ」などと教えたことはあっても、「どのような危険があって、どのように気をつけたらよいのか」ということを、具体的に話し合ったことはないというママ・パパもいるのではないでしょうか?
子どもだけでのお出かけが増える前に、今一度親子で交通ルールについて話し合っておくことをおすすめします。
そこで今回は、親子で約束しておきたい交通安全のためのルールや、ママ・パパが気をつけたいことなどをご紹介します。親子で交通安全について話し合う際に、ぜひ参考にしてみてくださいね!
もくじ
子どもと一緒に考えたい交通安全
子どもだけで遊びに出かけることが増えると交通事故に巻き込まれる可能性も高くなるため、あらためて子どもと一緒に交通安全について考えておきましょう!
公益財団法人 交通事故総合分析センターの調査によると、交通事故は自宅から約500m以内の場所で起こりやすいことがわかっています。自宅から約500m以内の場所というと、普段の子どもたちの行動範囲内であることが多いですよね。つまり、自宅近くの公園へ遊びに行く道中や習い事からの帰り道などで交通事故が発生しやすくなっているということです。
さらに、年齢別で見ると小学1年生である7歳児の飛び出し事故が突出して多いことがわかっています。その原因は、小学生になると子どもだけで遊ぶことが増えることや、交通ルールを守れていないことだと考えられます。
これらのデータから、交通安全についてお子さんとよく話し合っておくことが大切だといえるでしょう。
参照:ITARUDA INFORMATION 交通事故分析レポートNO.116 子供の歩行中の事故|公益財団法人 交通事故総合分析センター
親子で約束!交通安全のためのルール
子どもに「車に気をつけてね!」「交通ルールは守ってね!」と伝えても、よくわかっていないことも多いでしょう。そのため、具体的に「何を」「どう」気を付けるのかを親子で話し合い、交通安全のためのルールを確認しておくことが大切です。
帰宅時間を守る
子どもだけで遊んでいる場合に、親として気になるのは帰宅時間です。あまりにも遅いと陽が落ちて暗くなり、視界が悪くなってしまいます。この状況は、交通事故に遭う危険性を高める要因のひとつです。
子どもを交通事故から守るためにも、門限を決めて帰宅時間を守るよう約束させることが大切です。暗くなる前に帰ってくるよう時間を決めることで、事故に遭う可能性を最小限に抑えられます。
もし近所の公園などに時計が設置されていない場合は、腕時計を持たせたりキッズ携帯を持たせたりして時間を確認できるようにしてあげましょう。
急に道路へ飛び出さない
道路の反対側に友達がいたり、ボールが道路に出てしまったりすると、子どもは咄嗟に飛び出してしまいがちです。そのため、公園や建物などから出るときは必ず立ち止まって周囲を確認するよう伝えましょう。
日頃から親子で出かける際に、「一度立ち止まって左右を確認してから歩く」という練習をしておけば、子どもだけで遊びに行く際も注意できるようになるはずです。
横断歩道を渡る
横断歩道が多少離れていても、たとえ回り道になったとしても、安全のために必ず横断歩道を渡るように約束しておきましょう。その際は、車が止まっていても左右をしっかり確認して、手を挙げてから渡るように伝えてください。とくに小さなお子さんは車から見えづらいため、手を挙げて横断する意思を表示することが大切です。
交差点では一時停止する
交差点では必ず一度立ち止まってから、左右を確認して渡るように伝えましょう。
住宅街にある小さな交差点(十字路)などには、信号や横断歩道がついていないこともあります。急いでいたり友達とのおしゃべりに夢中になっていたりすると、交差点に侵入してくる車やバイクなどに気づくことができず事故につながることも……。とくに自転車に乗っている子どもは左右を確認せずに交差点に入りがちなので、小さな交差点(十字路)であっても必ず一時停止するように約束しておくことが大切です。
歩道のない道では壁側を歩く
住宅街の小さな道には歩道がないこともあります。この場合、壁から離れたところを歩いたり、友達と広がって歩いたりすると車との距離が近くなるため大変危険です。
歩道と車道が分かれていない道では、必ず壁側を歩くように教えましょう。また、大きな車が通る際は、安全のためにも壁にくっついて車が通り過ぎるのを待つよう伝えることも大切です。
子どもの交通安全のためにママ・パパができること
子どもの安全を守るためにママ・パパができることはたくさんあります。以下の内容はすぐに実践できることばかりなので、ぜひやっておきましょう。
子どもの行動範囲を親子で歩いてみる
「小学校 新1年生のママ・パパ必見!入学準備の前に知っておきたいこと」の記事のなかでもご紹介しましたが、通学路を親子で歩いてみた経験があるママ・パパは多いはずです。
しかし、一般的に入学から3か月経つと子どもの行動範囲は広がってきます。そのため、あらためて子どもの行動範囲を親子で歩いてみて、どこが危険なのかを確認し安全策を教えてあげましょう。
安全運転を心がける
車社会の沖縄では、車の運転をするママ・パパも多いですよね。通い慣れた道であれば「子どもが多いから」と気をつけて運転するものですが、あまり通らない道では油断してしまいがちです。
「こんなところからは飛び出してこないだろう」という「だろう運転」は大変危険で、交通事故につながる可能性が高くなります。
そのため、とくに曲がり角では「もしかすると飛び出してくるかもしれない」ということを考えて「かもしれない運転」を心がけましょう。また、学校や公園の近く、住宅地などではスピードを落として走るようにしてくださいね!
横断歩道では必ず止まる
子どもは目の前のことに夢中になると急に飛び出してくることがあるため、先ほども解説したように「渡らないだろう」とそのまま進むのは危険です。
横断歩道周辺に子どもがいる・いないにかかわらず、必ず一時停止して安全を確認してから進むようにしましょう。
親子で交通安全について考えてみよう!
子どもが大きくなるにつれて、子どもだけで遊びに出かけることが増えます。大切な我が子を守るためにも、あらためて親子で交通安全について考えてみてはいかがでしょうか?
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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