沖縄には、琉球王国の歴史と文化を現代に伝える貴重な世界遺産が存在します。その代表例が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として登録されている9つの文化財です。
世界遺産を訪れることで、琉球文化を肌で感じることができます。
今回は、沖縄県内にある世界遺産とそれぞれの特徴をご紹介します。ぜひ親子で歴史散策を楽しんでみてください!
もくじ
沖縄県北部にある世界遺産
沖縄県内にある9つの世界遺産のうち、1つが北部にあります。
【今帰仁村】今帰仁城跡(なきじんじょうあと)
今帰仁城跡は、沖縄本島北部に位置する世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつです。
13世紀頃に築かれた今帰仁城は、琉球王国成立以前の北山王国(ほくざんおうこく)の拠点であり、当時の政治や軍事の中心地でした。
今帰仁城跡は海を望む小高い丘にあり、自然の地形を活かして築かれた城壁が特徴です。その曲線美と壮大さは、訪れる人々を魅了します。春になると城跡に咲く桜が美しく、沖縄でもっとも早い花見スポットとして知られています。
今帰仁城跡にはボランティアガイドがいるので、利用して子どもと一緒に歴史を学んでみてはいかがでしょうか?
場所 | 〒905-0428 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101(MAP) |
営業時間 | 【通常期間(1月~4月、9月~12月)】 8:00〜18:00(最終入場 17:30) 【夏期延長期間(5月~8月)】 8:00~19:00(最終入場 18:30) |
料金 | 大人:600円 中高生:450円 小学生以下:無料 |
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沖縄県中部にある世界遺産
沖縄県内にある9つの世界遺産のうち、3つが中部にあります。
【読谷村】座喜味城跡(ざきみじょうあと)
座喜味城跡は、沖縄本島中部の読谷村に位置する世界遺産です。
座喜味城は15世紀初頭に琉球王国の名将である護佐丸(ごさまる)によって築かれたとされ、王国の防衛拠点として重要な役割を果たしました。
座喜味城跡は、堅固で美しいアーチ門を備えた構造が見どころです。城壁や門が良好な状態で保存されており、当時の建築技術や防衛の工夫を感じ取ることができます。
静かな環境の中で、歴史と自然の調和を楽しむことができる座喜味城跡は、琉球文化を深く知れる貴重な場所です。自然に囲まれた空間で、子どもと一緒に琉球文化を楽しんでみてください!
場所 | 沖縄県中頭郡読谷村座喜味708-6(MAP) |
営業時間 | 24時間 |
料金 | 無料 |
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【うるま市】勝連城跡(かつれんじょうあと)
勝連城跡は、沖縄本島中部のうるま市に位置する世界遺産です。
12世紀から13世紀に造られた勝連城は、琉球王国成立以前の有力な按司(あじ:地方の支配者の称号)の居城として知られ、とくに勝連按司の中でもっとも有名な「阿麻和利(あまわり)」の伝説と結び付けられています。
勝連城跡は高台に位置し、四方を見渡せる眺望が魅力です。城壁や曲線的な構造は、グスクの中でもとくに美しいとされています。また、展望台からは青い海や周囲の街並みを一望でき、写真撮影スポットとしても人気です。
歴史の重みを感じられるだけでなく、広々とした敷地は、家族で訪れるのに最適です。子どもたちは広場で遊んだり、城跡を探検しながら歴史に触れたりすることができます。
家族でのんびり散策しながら、沖縄の歴史を体感してみてはいかがでしょうか?
場所 | 沖縄県うるま市勝連南風原3807-2(MAP) |
営業時間 | 9:00~18:00(最終入場 17:30) |
料金 | 【勝連城跡(常設展含む)】 大人(高校生以上):600円 小人(中学生以下):400円 【常設展】 大人(高校生以上):400円 小人(中学生以下):200円 ※6歳未満は無料 ※うるま市内の小中学生は無料 |
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【中城村】中城城跡(なかぐすくじょうあと)
中城城跡は、沖縄本島中部の中城村に位置する世界遺産です。
15世紀に名将・護佐丸(ごさまる)によって増築された中城城は、沖縄の防衛拠点として重要な役割を果たしました。その堅牢な石垣や、美しいアーチ門の技術は琉球王国の建築技術の高さを示しています。
城跡は高台にあり、眼下には東シナ海と太平洋を望むことができます。敷地内を歩くと、当時の人々の生活や城の機能を感じられるほか、風通しのよい広場ではのんびりと自然を楽しむこともできます。また、歴史的価値が評価され、現在でも多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
広々とした敷地もある中城城跡は、子どもたちがのびのびと遊びながら歴史に触れる絶好の場所です。石垣の曲線や眺望を楽しみつつ、親子で散策してみてはいかがでしょうか?
場所 | 沖縄県中城村泊1258(MAP) |
営業時間 | 【通常期間(1月~4月、10月~12月)】 8:30〜17:00 【夏期延長期間(5月~9月)】 8:00~18:00 ※閉門は30分後 |
料金 | 大人:400円 中高生:300円 小学生:200円 小学校就学前:無料 |
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沖縄県南部にある世界遺産
沖縄県内にある9つの世界遺産のうち、4つが南部にあります。
【南城市】斎場御嶽(せーふぁうたき)
斎場御嶽は、沖縄本島南部の南城市に位置する世界遺産で、琉球王国時代の最高の聖地とされています。古くから祈りの場として崇められており、現在も地元の人々にとって神聖な場所です。
敷地内にはいくつかの拝所(うがんじゅ)があり、とくに「三庫理(さんぐーい)」と呼ばれる三角形の岩の間から見える絶景が見どころです。豊かな自然に包まれた静寂な環境に訪れるだけで心が癒されます。
斎場御嶽は、静かで落ち着いた雰囲気を持つ場所ですが、自然と触れ合いながら沖縄の文化や歴史を学べるため、子ども連れにもおすすめです。
親子で神秘的な空気を感じながら散策することで、沖縄の自然と信仰のつながりを学ぶ貴重な体験ができるでしょう。
場所 | 沖縄県南城市知念久手堅539(MAP) |
営業時間 | 【3月〜10月】 9:00~18:00(最終入場 17:30) 【11月〜2月】 9:00~17:30(最終入場 17:00) |
料金 | 大人(高校生以上):300円 小人(小中学生):150円 6歳以下:無料 |
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【那覇市】玉陵(たまうどぅん)
玉陵は、那覇市の首里城近くに位置する世界遺産のひとつで、琉球王国の王族の陵墓(りょうぼ:皇族のお墓)です。1501年、尚真王(しょうしんおう)によって建てられ、歴代の国王とその家族が眠る神聖な場所とされています。
玉陵の敷地内には、東室・中室・西室の3つの墓室があります。東室には洗骨後の王と王妃、中室には洗骨前の遺骸、西室には墓前に記された家族が葬られたといわれています。
石造りの重厚な建築は、琉球独自の文化や葬送儀礼を感じさせるでしょう。また、周囲を囲む石垣や緑豊かな庭園が、静謐で荘厳な雰囲気を醸し出しています。
玉陵は、琉球王国の文化や王族の生活背景に触れることができる貴重なスポットです。
広々とした敷地内を親子で散策しながら、沖縄の文化や歴史について話し合ってみてはいかがでしょうか?
場所 | 沖縄県那覇市首里金城町1-3(MAP) |
営業時間 | 9:00〜18:00(最終入場 17:30) |
料金 | 【1日券】 大人:300円 小人(中学生以下):150円 【1年券】 大人:600円 小人(中学生以下):300円 |
【那覇市】首里城跡(しゅりじょうあと)
首里城跡は、那覇市に位置する世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の中心的な遺跡です。琉球王国の政治、文化、外交の中心地として栄え、国王の居城でもありました。
首里城の独自の建築様式や装飾は、東アジアや日本、東南アジアの文化が融合した琉球の豊かな歴史を物語っています。
城跡には、守礼門(しゅれいもん)や歓会門(かんかいもん)、龍潭(りゅうたん)などがあり、それぞれが独特の歴史的背景を持っています。
首里城の中心部は2019年の火災で大部分が焼失しましたが、2024年現在は再建が進められており、その復興の過程も学べる場として注目されています。
首里城跡は、広々とした敷地内を散策しながら沖縄の歴史と文化を学ぶことができる、子ども連れにもぴったりのスポットです。家族で守礼門をくぐり、龍潭の周りを歩きながら、歴史の物語に触れてみてはいかがでしょうか?
とくに再建の様子を一緒に見学することで、子どもに歴史の大切さを伝える貴重な機会となるでしょう。
場所 | 沖縄県那覇市首里金城町1-2(MAP) |
営業時間 | 【無料区域】 8:00〜19:30 【有料区域】 8:30〜19:00(最終入場 18:30) |
料金 | 【1日券】 大人:400円 中人(高校生):300円 小人(小中学生):160円 6歳未満:無料 【年間パスポート】 大人:800円 中人(高校生):600円 小人(小中学生):320円 6歳未満:無料 |
【那覇市】園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
園比屋武御嶽石門は、那覇市にある世界遺産のひとつで、首里城のすぐ近くに位置する重要な文化財です。1519年に尚真王(しょうしんおう)によって建立され、王が首里城を出入りする際に安全と祈願を行った場所として知られています。
石門はアーチ型の構造で、周囲の緑と調和した優雅な佇まいが特徴です。石灰岩を用いた精巧な彫刻や、美しい曲線が琉球建築の技術力を感じさせます。
園比屋武御嶽石門は、小さな子どもと一緒に訪れるのにも適したスポットです。短い散策時間で沖縄の歴史や文化を体感でき、周辺には首里城やそのほかの史跡もあるため、親子で歴史散策を楽しむとよいでしょう。
場所 | 沖縄県那覇市首里真和志町1-17-3(MAP) |
営業時間 | 年中無休 |
料金 | 無料 |
【那覇市】識名園(しきなえん)
識名園は、那覇市にある琉球王国時代の代表的な庭園で、世界遺産のひとつです。18世紀末に建設され、王族の別邸として利用されていたほか、中国の使者である冊封使(さっぽうし)をもてなす場としても重要な役割を果たしました。
園内には沖縄特有の赤瓦屋根の建物や、池を中心とした回遊式庭園が広がります。池の中に浮かぶ島や石橋、植物の配置が巧みにデザインされ、琉球と中国、日本の庭園文化が融合した美しい景観が特徴です。
識名園は、緑豊かな環境の中でのんびりと過ごせるため、子ども連れにもおすすめのスポットです。広い庭園内を歩きながら、親子で自然や歴史に触れることができます。また、池の周りや石橋の上を歩く体験は、子どもにとっても楽しい思い出となるでしょう。
場所 | 沖縄県那覇市真地421-7(MAP) |
営業時間 | 【4月~9月】 9:00〜18:00(最終入場 17:30) 【10月〜3月】 9:00〜17:30(最終入場 17:00) |
料金 | 【1日券】 大人:400円 小人(中学生以下):200円 【1年券】 大人:800円 小人(中学生以下):400円 |
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沖縄の世界遺産を子どもと一緒に巡ろう!
沖縄の世界遺産は、琉球王国の歴史や文化を反映し、自然と共生する暮らしや考え方を象徴しています。それぞれの遺産に独自の物語があり、訪れるたびに新たな発見や感動があります。
世界遺産に足を運ぶことは、親子で歴史を学べるだけでなく、自然に触れる貴重な時間を共有する絶好の機会となります。沖縄の世界遺産を通じて、琉球王国の魅力を存分に感じてみてください!
ちなみに、沖縄の世界遺産は自由研究の題材にもおすすめです! お子さんが何を研究しようか悩んでいるようなら、ぜひママ・パパから提案してみてください。
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自由研究のテーマ、どうする?沖縄の自然環境や歴史、文化を取り入れてみよう!
あんまーるでは、沖縄で子育てをしているママとパパの声を大切にしています。
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