沖縄県は、北部・中部・南部の3つに分けることができます。その中でも中部は、沖縄の自然や文化を楽しめるほか、都会らしさも感じられるエリアです。
そこで今回は、沖縄県中部の基本情報をはじめ、中部を構成する8の市町村の特徴・魅力について解説します。「沖縄県中部ってどんなところ?」と疑問をお持ちの方は、ぜひご覧ください!
もくじ
異国情緒あふれるエリア!沖縄県中部の基本情報
沖縄県中部とはその名のとおり、沖縄本島の中部広域にある市町村全域のことです。具体的には、宜野湾市(ぎのわんし)をはじめ、中城村(なかぐすくそん)、北中城村(きたなかぐすくそん)、北谷町(ちゃたんちょう)、嘉手納町(かでなちょう)、沖縄市(おきなわし)、うるま市、読谷村(よみたんそん)の8の市町村で構成されています。
※「浦添市と西原町も南部では?」とお思いの方もいるかもしれませんが、じつは中部と南部の境目に明確な決まりはないそうです。そのため、あんまーるでは浦添市と西原町を南部の一部とします! 浦添市と西原町について知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
沖縄県南部には9の市町村がある!それぞれの地域の特徴をご紹介
参照:沖縄県 令和3年人口移動報告年報(令和2年10月~令和3年9月)|沖縄県企画部
令和4年 全国都道府県市区町村別面積調(7月1日時点)|国土交通省 国土地理院
(※人口は令和3年10月1日時点、面積は令和4年7月1日時点の情報)
そんな中部の特徴は、何といっても異国情緒があふれているところ! 宜野湾市や北谷町、嘉手納町に米軍基地があることから、沖縄とアメリカの文化がチャンプルー(混合)している様子が伺えます。とくに北谷町は街並みがアメリカンチックなので、まるで海外にいるかのような気分を味わうことができ、連日多くの観光客・うちなーんちゅで賑わっています。
それぞれで特徴は異なる!沖縄県中部の8の市町村
上述のとおり、中部には8の市町村がありますが、それぞれで特徴は異なります。
1.宜野湾市
宜野湾市は、中部と南部のちょうど境目にある地域です。上述のとおり、市内には米軍基地があるため、アメリカの文化を取り入れたカフェやレストランが比較的多く点在しています。
また、大山地区の国道58号線沿いには、アメリカから仕入れた家具や雑貨などを販売するショップが立ち並んでいます。この点から、宜野湾市はアメリカの文化が好きな方にぴったりな地域といえるでしょう!
また、宜野湾市は交通の便もよく、国道・県道はもちろん、全長57.3kmの高速道路「沖縄自動車道」も通っています。北部にも南部にも行きやすいため、生活拠点としてもおすすめです。
なお、宜野湾市に関する詳しい情報は以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください!
宜野湾市は住みやすい?基本情報から利便性・子育て情報まで一挙解説!
2.中城村
中城村は、世界遺産「中城城跡(なかぐすくじょうあと)」を有する地域です。豊かな自然と趣を感じさせる景観が特徴的で、そこにいるだけで心がホッと落ち着きます。
中城城跡は中城村を代表する観光スポットでもありますが、元旦には初日の出を目当てに大勢のうちなーんちゅが訪れます。太陽が昇る東側に太平洋を望めるため、一年の初めに太陽のオレンジと海のブルーのコントラストを楽しめますよ。
そんな中城村では、こども医療費助成制度を実施しています。平成30年10月1日の診療分から、入院・通院ともに中学校卒業までの子どもの医療費が窓口無料化となっているのです! 自然と歴史に触れさせながら、子どもを育てるのもよいかもしれませんね。
3.北中城村
北中城村は、沖縄の文化が色濃く残っている地域です。たとえば、国指定有形民俗文化財の「荻堂貝塚」や県指定有形民俗文化財の「和仁屋間(わなま)のテラ」などがあります。
その一方で、こだわりが詰まったカフェやレストランが立ち並んでいるのもまた、北中城村の魅力です。おしゃれな空間でゆっくり過ごすことができます。
このほか、北中城村には大型商業施設「イオンモール沖縄ライカム」があります。食事やショッピングを満喫できるのはもちろん、映画館も完備しているため、楽しい一日を過ごせます。
4.北谷町
北谷町は、アメリカの西海岸を思わせる地域です。定番の観光スポット「アメリカンビレッジ」にはカラフルな建物が立ち並んでいるほか、英語表記の看板が至るところに設置されているため、足を踏み入れるだけで海外旅行のようなワクワク感を楽しめます!
また、アラハビーチやサンセットビーチなど、きれいな海を望めるスポットもあるので、気軽にリゾート気分を味わうこともできますよ。
このほか、北谷町には「北谷公園」「桑江公園」をはじめとする公園がたくさんあります。子どもたちの遊び場が充実している点は、子育て世帯にとって大きなメリットになりそうですね。
なお、北谷町に関する詳しい情報は以下の記事で解説しています。ぜひあわせてご覧ください!
観光地・北谷町は生活拠点にもなる!気になる利便性・交通面・子育て情報とは
5.嘉手納町
嘉手納町は、国内最大の米軍基地「嘉手納基地」を有する地域です。それに伴って、海外の雰囲気を感じさせるカフェやレストラン、ショップが多く点在しています。
町内を流れる比謝川(ひじゃがわ)では、ホエールウォッチングやカヤック、海水浴などを楽しむことができます。マングローブをはじめとする木々のほか、さまざまな生き物も生息しているため、生命の神秘を感じられますよ。
そんな嘉手納町には「道の駅かでな」があります。米軍飛行場を一望できるほか、お土産を買ったり食事を楽しんだりできるので、観光客にもうちなーんちゅにもおすすめです!
なお、嘉手納町に関する詳しい情報は以下の記事で解説しているので、ぜひこちらもご覧ください。
嘉手納町の利便性・交通面・子育て情報をご紹介!生活する上でのポイントとは
6.沖縄市
沖縄市は、那覇市に次いで人口が多い地域です。オキナワンロック発祥の地としても知られており、「ミュージックタウン音市場」をはじめ、スタジオやライブハウスなど、音楽関連の施設が多く点在しています。カラフルな街並みなので、どこを切り取っても写真映えしますよ。
そんな沖縄市には、観光スポットが盛りだくさん! たとえば、動物園とミュージアムを楽しめる「沖縄こどもの国」や、熱帯・亜熱帯地域の植物を楽しめる「東南植物楽園」などがあります。どちらも子どもを笑顔にできるスポットなので、沖縄市は子育て世帯の生活拠点にもおすすめです。
参照:沖縄県 令和3年人口移動報告年報(令和2年10月~令和3年9月)|沖縄県企画部
なお、沖縄市の基本情報や交通面、子育て情報については以下の記事でご紹介しています。こちらもぜひご覧ください!
沖縄とアメリカの文化が入り混じる「沖縄市」!そこでの暮らしとは
7.うるま市
うるま市は、2つの市(具志川市・石川市)と2つの町(勝連町・与那城町)が合併した地域です。「勝連城跡(かつれんじょうあと)」や「海中道路」「浜比嘉島」「伊計島」など多くの観光スポットが点在していることから、観光客・うちなーんちゅを問わず人気を集めています。
そんなうるま市は子育て支援が充実しており、たとえば出生から15歳到達後の最初の3月末まで、子どもを養育している方に児童手当を支給しています。そのため、もし居住地選びにお悩みの子育て世帯がいれば、うるま市を視野に入れてみてもよいかもしれません。
参照:児童手当|うるま市
なお、うるま市の基本情報や子育て情報は以下の記事でご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
うるま市の居住地としての魅力とは?利便性・交通面・子育て情報をもとに解説
8.読谷村
読谷村は、沖縄の文化とリゾートが共存したエリアです。世界遺産に認定されている「座喜味城跡(ざきみじょうあと)」がある一方で、リゾートホテルも点在していることから、観光客・うちなーんちゅを問わず人気を集めています。
また読谷村は、やちむん(沖縄の方言で「焼き物」を意味する言葉)の工房が連ねる地域としても有名です。職人のこだわりが詰まった多彩な作品に出会えますよ。
このほか、読谷村にはファーマーズマーケットもあり、ここでは農産物や特産品を購入できます。天ぷらをはじめとする手作りの加工品も販売されており、紅芋を食べて育った紅豚のお肉を使った「紅豚バーガー」は絶品と人気です!
なお、読谷村の基本情報については以下の記事でご紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。
日本一人口の多い村・読谷村ではどのような暮らしができる?生活に欠かせない情報をチェックしよう
沖縄県中部は自然・文化・都会らしさが共存するエリア
沖縄県中部は、沖縄の自然や文化を堪能できると同時に、都会らしさも感じられるエリアです。中城村や北中城村、読谷村へ行けば古きよき文化を感じられ、宜野湾市や北谷町、沖縄市へ行けばアメリカンチックな雰囲気のなか過ごすことができます。
それぞれの市町村に独自の魅力があるので、自分好みの地域を選んで観光や居住を楽しんでみてください!
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