沖縄県内で「子育てしやすい」といわれている地域はどこ?上位3市町村をご紹介

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2023年2月現在、沖縄県は出生率が37年連続全国1位の子育て県です。そのため、各地域で子育てがしやすいようさまざまな取り組みが行われていますが、実際にどの市町村が「子育てしやすい」といわれているのでしょうか?

2022年にいい部屋ネットが行った「街の住みここちランキング2022 自治体ランキング<沖縄県版>」では、第1位が北谷町、第2位が北中城村、第3位が豊見城市という結果になっています。
これらの地域に住んでいる人からは「子どもを育てやすい」「子育てに困らない」などの声もあがっているため、住み心地のよさだけでなく、子育てのしやすさにも定評があると考えられます。

そこで今回は、上述したランキングの1〜3位の市町村にフォーカスし、それぞれの子育てのしやすさを解説! 具体的な取り組みもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

参照:令和3年(2021)沖縄県人口動態統計(確定数)の概要|沖縄県(P3)

北谷町

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沖縄本島中部西海岸に位置する北谷町は、嘉手納町・沖縄市・北中城村・宜野湾市に隣接した街。
米軍基地跡地に開発された美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジは若者に人気のエリアとなっており、ショッピングが楽しめるショップをはじめ、カフェやレストランなどのグルメスポット、ビーチ、映画館などがあります。

国道58号線や県道23号線などの主要幹線道路が通っているため、高速道路や那覇市内へのアクセスも良好です!

なお、北谷町に関する詳しい情報は以下の記事にまとめています。こちらもぜひご覧ください!

観光地の北谷町は生活拠点にもなる!利便性・交通面・子育て情報を解説

北谷町での子育て

美浜のアメリカンビレッジがあることで都会的な一面が強いかもしれませんが、公園や緑が多いことから子育てがしやすい地域といわれています。

北谷町内には多くの外国人が住んでいて、看板やメニューなどが英語表記のお店や、スタッフが外国人のお店も多くなっています。暮らしの中で英語に触れる機会が自然と増えるため、外国語に対する抵抗が少なくなるでしょう。

さらに、沖縄県各地で保育園に入ることができない待機児童問題が深刻化していましたが、保育士の確保や保育施設の整備などにより、令和4年の待機児童数はわずか2人にまで減少しました!
このことから保育園には比較的入りやすく、「子どもが生まれても働き続けたい」という方にはぴったりの地域だといえるでしょう。

参照:令和4年4月1日時点における沖縄県の待機児童数(確報値)について|沖縄県子ども生活福祉部 子育て支援課

子育てのためのサポート

北谷町で子育てをする場合、児童手当や児童扶養手当、こども医療助成のほか、以下のようなサポートが受けられます。

北谷町赤ちゃん応援金給付事業

新たな町民の出生を祝って、健やかな成長に寄与する応援金給付制度です。いくつかの条件を満たしていれば、赤ちゃん1人につき100,000円の応援金が受け取れます。

参照:北谷町赤ちゃん応援金給付事業について|北谷町

未熟児養育医療

未熟児養育医療とは、発育が未熟な乳児が入院治療を受ける場合、必要な医療費を公費で負担する制度です。所得によっては自己負担があります。

参照:未熟児養育医療費|北谷町

特定不妊治療費助成事業

北谷町では特定不妊治療を受けている夫婦に対して、その治療に要した費用の一部を助成する「特定不妊治療費助成事業」という独自のサポートを行っています。助成を受けるためには条件を満たす必要がありますが、75,000〜150,000円の助成金が受け取れます。

参照:特定不妊治療費助成|北谷町

北中城村

北谷町と同じく中頭郡にある北中城村。村内には、世界遺産に指定されている「中城城跡」や国指定重要文化財となっている「中村家住宅」など、重要な文化財が残っています。

とくに人気の高いスポットはリゾートモール「イオンモール沖縄ライカム」です。食料品や衣料品だけでなく、映画館やフィットネスクラブなどが入った複合商業施設で買い物には困りません。

イオンモール沖縄ライカムの隣には「中部徳洲会病院」もあり、医療面でも充実しているといえるでしょう。

北中城村での子育て

バスなどの公共交通機関が少ないため、自家用車の所有は必須です。

北谷町と同様、保育士の正規雇用支援や保育施設の整備に積極的に取り組み、平成28年には100人近くいた待機児童が、令和4年には14人にまで減少しました。

参照:令和4年4月1日時点における沖縄県の待機児童数(確報値)について|沖縄県子ども生活福祉部 子育て支援課

このほか、土地代が比較的安いため、マイホームを建てて子育てがしたいという方にぴったりの地域といえます。

子育てのためのサポート

北中城村で子育てをする場合、児童手当や児童扶養手当、こども医療助成のほか、以下のようなサポートが受けられます。

妊婦健康診査(妊婦健診)費用の助成

妊娠中14回の健診費用を助成する制度です。令和3年からは多胎児を妊娠している方向けに、5回分の追加助成を開始しています。

参照:妊婦健康診査(妊婦健診)費用の助成について|北中城村

ひとり親家庭等放課後児童クラブ利用支援事業

村内で放課後児童クラブを利用しているひとり親家庭・生活保護世帯に対して、放課後児童クラブの利用料の助成を行う制度です。おやつ代や送迎費用、習い事などの費用を引いた、上限5,000円が助成額となっています。

参照:ひとり親家庭等放課後児童クラブ利用支援事業について|北中城村

ふれあい子育てサロン

村内の複数の施設で、絵本の読み聞かせや体操、育児講演会などを行っています。親子の交流や情報交換に役立つ取り組みです。

参照:ふれあい子育てサロン|北中城村

豊見城市

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人口増加により2002年に村から市へ変わった豊見城市は、県庁所在地である那覇市に隣接している街です。病院や学校、スーパー、ドラッグストアなど生活に必要な施設がそろっていて、子育て世帯に限らず住みやすい街だといえるでしょう! とくに海沿いの豊崎エリアは人気が高く、移住者が多いのが特徴です。

水族館が入った大型ショッピングセンターをはじめ、人工ビーチ、公園、沖縄県内初のアウトレットモールもあり、沖縄県内に住む人だけでなく観光客も訪れます。

なお、豊見城市に関する詳しい情報は以下の記事にまとめています。こちらもぜひご覧ください!

豊見城市は観光・移住にもおすすめ!イベントや子育て情報をご紹介

豊見城市での子育て

「人口増加によって待機児童が多いのでは?」と思われがちですが、周辺の市町村と比較すると少なくなっています。沖縄県子ども生活福祉部子育て支援課の調査によると、令和4年の待機児童数は6人です。

参照:令和4年4月1日時点における沖縄県の待機児童数(確報値)について|沖縄県子ども生活福祉部 子育て支援課

さらに、小学校も増えていて、豊見城市内にある小学校8校のうち3校は平成に入ってから開校しています。歴史の長い小学校でも校舎や体育館の建て替えが進められているため、子どもたちが過ごしやすい環境が整っているといえるでしょう。

子育てのためのサポート

豊見城市で子育てをする場合、児童手当や児童扶養手当、こども医療助成のほか、以下のようなサポートが受けられます。

豊見城市親子通園事業

発達が気になる就学前の幼児を対象に、心理士を交えた個別支援計画のもとで小集団保育を行う取り組みです。遊びなどの経験を通して、人との関わり方や社会性を育みます。

参照:親子通園とは|沖縄県 豊見城市

豊見城市こども未来基金

親と子が健やかに暮らすことができる、切れ目ない子育て支援施策の充実を図るために始まった取り組みです。個人・法人から支援された寄付金は、習い事やこども未来講演会の開催、学校給食における栄養価の充足や献立の充実を図るために活用されています。

参照:豊見城市 こども未来基金

豊見城市ひとり親家庭等認可外保育施設利用料補助事業

ひとり親家庭における認可外保育施設の利用料の負担を軽減することにより、ひとり親家庭の生活の安定と自立の促進に寄与することを目的とする制度です。いくつかの条件を満たす必要がありますが、対象者と認定されれば3歳児未満33,000円、3歳児以上28,000円を上限として補助が受けられます。

参照:豊見城市ひとり親家庭等認可外保育施設利用料補助事業|沖縄県 豊見城市

家族に合った子育てしやすい地域を選ぼう

上記でご紹介した地域以外にも、各地域でさまざまな取り組みが行われているため、一概に「どこが子育てしやすい」とは言い切れません。ライフスタイルや家族構成、子育てに求めるものなどによって「子育てのしやすさ」は変わるため、家族に合った地域を選ぶようにしましょう!

沖縄への移住や県内でのお引っ越しをお考えでしたら、今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。

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さえこ

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